top of page

廃材天国の廃瓦の屋根を補修した②

ピザ窯の屋根の廃瓦は完成した。 お次は隣の廃材ソーラーの屋根。


この機会に手直し出来てよかった。 この日は土歩も手伝ってくれた。 やはり、スキマからブルーシートが覗いてる箇所を徹底的に塞ぐ。 特にこのソーラーが乗ってる以上、葺き替えなんて事は考えたくはない。


端っこは下のビニールが露出してる。 廃材の石がクール。


この天ぷらカーのための油を回収した時に出る一斗缶をカット。


折り曲げてハナ隠しにした。


ソーラーの軒もあっという間に仕上がり、更に次はコレ。 この離れの屋根も実は前々から葺き替えたかった。


ゴム製のアスファルトルーフィングに木を打ちつけた屋根。 紙のルーフィングに比べると、ゴムアスは強い。 釘で打っても、ゴムなのでギュッと詰まって漏れにくい。 少々の雨なら漏れたりはしない。 とは言え、土砂降りの時にはやっぱり漏れる。


まず、板の屋根材を剝す。 奥の廃瓦の屋根がド迫力。 約80坪という面積。


ヘタすると、屋根材がないこの状態の方が雨がすんなりと落ちて漏らないかも。 またしても、大量の焚き物が発生した。 丁度薪ストーブに丁度いいサイズ。 この時期に葺き替えたのもタイミングいい。


新たな屋根材は手堅く、先日の解体で出たスレートで葺く事にした。


そもそもの屋根が波打ってる廃材建築なので、こういう屋根材は不向き。 それでも、強引に継ぎはぎにしたり、浮いてガタガタする部分には下に瓦を詰めたりと何とかした。


一応葺き終えた。 下までのスキマが多くてビスが効かなかった所には石で重石をした。 この程度の処置でも台風で飛んだりはしない。


棟の部分にはモルタルを詰めて石や瓦を乗せた。


完成。


母屋の屋根の端にもスレートを配置。 前回の日記で破れてた縁の絨毯をカバー。

何しろ、日光に当てない コレが要。 その意味ではスレートは最強。 そりゃあ、4、50年は持つ。 既存の屋根材の中では、安くて施工性がよくて耐久性がいい最たる製品。


ぐるり一周全てに配置した。 これで、ビニールの劣化は半永久的に大丈夫。

という風なふざけた屋根でいけてるのも、瀬戸内沿岸の穏やかな気候ありき。 雪が積もらない。 台風の被害も少ない。 この類まれな環境は実は日本中探しても中々ない。 それは様々な環境で生活する自給系の者の話を聞けば聞くほど実感する。

その場に合わせて生活する。 その生活洋式を生活する本人が構築するのだ。

前さんも「カゴノオト」のサイトの中にもあるオシャレな店を自ら作られてる。 元大道具の職人で、インパクトや丸のこなど大抵の事は出来る。 しかし、今回の廃材の屋根をいかに葺くのか?だとか、スレートの棟の仕舞いなど、かなり勉強になったよう。 モルタル練ったのも初めてだったとか。

このように、一から全てをセルフビルドしなくとも、自分で色々作業しようとなると、ホールで捉えないといけない。 というか本来全て自分でせざるを得ない。 しかし、やった事のない分野の作業に関してはすぐにピンと来ないもの。

かくいう僕だって、一軒目の廃材建築を始めた頃は、「さてと、、、。」と腕組みして暫し考える事も度々だった。 いくら、「ぶっつけ本番で取りかかりさえすれば何とかなる。」と言うても、どういう道具を使ってどこから取りかかればいいかさえ分からない作業だってある。 そういう時にはプロの職人の現場を見に行く。

例えば井戸を掘る時に、造園屋で井戸も掘る職人に話を聞きに行ったけど、「口で説明するよりも、現場を見に来い。」という事になり、一度見に行った。 それこそ百分は一見にしかずで、「なるほど!!」と一発で分かった。 この「分かる」とは頭で理解するんじゃあない。 身体で分からない限り「分かった」とは言えない。

分からなかった自分と決別し、新たな境地の自分になる。 それが本当に分かるという事。

このブログを始め、ネットの情報ごときで何も分かるものか! 「こんなんアリなのか!?」という衝撃を受ける事は出来る。 そして、そこから自分としてどう動くのか? それが問われてるのだ。

「で、どうしたい?」

と突き付けている。

自分の動きを自分で選べない者はいない。 つべこべ言うのも、嫌々やるのも、いい訳するのも、聞きたくも見たくもない。

で、今日何するんだ?

bottom of page