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素人でも簡単に出来る、古民家の瓦補修

久々に廃材建築家として、県外遠征に行って来た。 何と神戸市のど真ん中、中央区という所。

去年の今頃から毎月のように通った、映太の「うぶすな助産院」も神戸は神戸だったが、三木市との境目の田園地帯の古民家だった。 今回は新幹線の駅から5分という、本当の中心地にある古民家。

天ぷらカーもすこぶる調子よく、高速道路をビュンビュン走ってくれた。 神戸ぐらいなら、予備の天ぷら油を積んで行かなくとも、燃料タンク満タン(65ℓ)にしておけば十分。


今回の依頼は、4軒長屋の屋根の雨漏り修理。

写真の手前部分2軒分が施主の方の持ち物。 築100年の古民家だが、阪神淡路大震災の時にも大丈夫だったそう。


雨漏りがある場所の上の瓦を見て見ると、、、。 ズレたスキマから雨が入ってるのが分かる。


いくらズレた瓦を押し上げても、下の土がボロボロとこぼれ落ちるので、どんどん落ちてくる。


しかたないので、思い切って一度瓦を撤去。


軒先に胴縁をビス留めして、土を練り直したものを盛りつける。


全体にまんべんなく土を盛ろうとすると足りない。 瓦の「ヤマ」部分の下にだけピンポイントで盛り付ける。


瓦を戻した状態。


しかし、横なら見るとガタガタで、瓦の列が揃っていない。 瓦は全体が繋がってる。 ここの2、3枚だけ上げるというのは出来ない。 なので、全体的にコンコン突っつきながら上げてゆく。


ある程度列を揃えた段階で、ヤマの裾に瓦専用のコーキングを打つ。 これで、今後のズレ落ちを防ぐ事が出来る。

築100年と言えど、こうして軽いメンテナンスを続けてゆけば、まだまだ行ける。

実は今回の屋根の修理は、大々的に風呂やキッチンをリフォームするための下見でもあった。 これからどういう風に直すかを計画して、段取りしてゆく。 スーパー助っ人のマサにも相談中。


問題は家の前まで車が入れないという事。


これが下からのビュー。 坂の角度も結構キツく、一輪車を押して登るのも大変そう。

やはり、リフォーム時に発生する廃材の搬出と、新たな材料の搬入が問題。 今までは田舎の駐車場付きの家しか直した事がないので、こういうシチュエーションは初めて。

これはこれで、工夫のしがいがあるというもの。 エレベーターに入らない材料を階段から上げ下ろしする高層マンションのリフォームよりはマシか。

ともあれ、こういう新たな事に取り組むのが面白い!!!

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