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丸亀うちわ×本藍染工房【旅籠屋Tonbiii】リフォーム完成

どうも! 廃材天国の陣です。

最近やっていた空き家のリフォームが完成しました。 古民家というか、かつてお店だった築60年の物件の依頼でした。

Contents

依頼主

依頼主は2018年にうちわ×藍染工房として、うちが納屋をリフォームしたtonbiiiの清水くんです。

古い納屋を改装して工房にするには前回の工房の工事の様子

何と一年後に早くも移転するという事でビックリしましたが、 今度は丸亀駅から徒歩3分という好立地の場所でした。

建物自体はお世辞にもいい状態とは言い難かったですね、、、。 雨漏りも2箇所直しましたしね。

リフォーム開始

お約束の解体作業からスタートです。

一部土間コンクリートがなかった部分にコンクリートを打ちます。

子ども達もすっかり生コン打ちに慣れてきました!

内装

二階の部屋の天井がボロボロだったので、コンパネにオイルステインを塗って上張りします。

廊下も同様にします。

補強の梁を入れたり。

仕切り壁の枠や壁面の下地を入れます。 うちの仕事は下地までで、仕上げの板張りは施主の清水くん自身でやってもらいます。 これが少ない予算でリフォームのボリュームを稼ぐ必須条件です。

仕切り壁と壁面下地、床下地を作ります。

ここも清水くんが壁面の板を張った後、シンクの据え付け、給水、給湯、排水のつなぎ込み完了です。

床の上のキッチンの混合水栓も取り付け完了!

外装

既存の鉄格子を解体して、木で造作します。

施主が塗装したのを取り付けます。

この面の外壁があまりにも傷んでたので、清水くんが自分で板を張れるように下地を入れることに。

コンクリート壁に桟木を固定します。

後は施主自身での板張りと塗装!

軒に補強の柱を入れ、テラスを製作。

枠が大体完成。

これまたテラスの板張りや一階壁面の漆喰も施主施工です。

完成

玄関の吹き抜けがいい感じです。

かなり広くてゆったりとした店内。

漆喰は清水くんが頑張りました。 真ん中に鎮座した藍の甕がど迫力です! 彼はうちわは丸亀うちわで伝統工芸士から教えてもらい、 藍染は徳島の本場で修行したという、 相当こだわってやっているんです。

天井を黒竹とうちわでクールに見せています。

この部屋の壁面の漆喰もバッチリです。 奥の床の間の壁の漆喰に墨を混ぜた意匠がにくいですね。 彼の藍染の作品もたくさん並んでいます。

この奥も吹き抜けにしてます。 そして暖簾の向こうがキッチンスペースとなっています。

この旅籠屋Tonbiiiが彼の屋号です。

外にもクールな看板が出来ていました。

一階がお店&工房、二階がゲストハウスという「旅籠屋Tonbiii」。 まずはお店と工房が完成して、2019.11/11にオープンしました! ゲストハウスも近いうちにオープンさせるそうです。

実は、、、。 最初打ち合わせに現場に行って、 清水くんの希望内容と予算を聞くと、 「それは無理やわーーー!!」 と正直思いました。

ハッキリ言って、工事内容のボリュームの割に予算規模が小さかったからです。 で、 「それやったら、ウチの工事範囲を減らして、自分で出来る所を自分でやったら出来るで!!」 と、提案しました。

ここまで板張りや漆喰をやってのけた写真を後から見ると、 「元々出来る人なんでしょ!」 と思うと思います。

ところが、インパクトは友人の借り物で慣れている訳ではありませんでした。 丸ノコは触ったことさえなく、ウチのお古を貸して野遊に使い方を教わってのぶっつけ本番工事だったんです。 漆喰もウチの攪拌器と練り樽で、自分で練っての施工でした。

最初の解体作業もかなりセルフでやっつけてくれました。 内装も外装も板張りはほぼ全て彼がやりましたし、 漆喰に至っては、一階二階とで相当の面積だったにもかかわらず、 黙々とやりきりました。

「素人でも必要に迫られてぶっつけ本番でやれば出来るんだ!」 と常に言っていますが、まさに今回はその好例ででしょう。



「必要」は「セルフ工事」の母だ! 「こういう使い勝手で、こういう雰囲気で、こういう材料を使って、、、。」 という工事の希望を全て人に頼めば、どこに頼んでも安くは出来る訳ないぞ! ふんだんに予算があるならいざ知らず、 少ない予算でいいものを作ろうとすれば、 本当に自分には出来ない部分だけをプロに頼んで、後はセルフでやってしまえ!! 取り掛かかるまでが一番のハードルで、 動き出してしまえば、必ずや次の工程が見えてくるのだ! 一番ダメなのは、一歩を踏み出しもしないのに、 「自分に出来るだろうか??」 と腕組みして、立ち尽くす行為だぞ!! まず取り掛かってから考えろーーー!!!

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