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杉羽目板張り&漆喰下地のプライマー塗り

先週のリフォームの仕事の続き。


足元のモルタルも固まり、サネ加工の美しい杉板を張っていく。 四角い穴は施主のおばちゃんの要望で、収納のための扉の口。


この杉板を張った部分以外の左の母屋側の壁は漆喰を塗ることになった。 突き当りの上の部分も。


突き当りの壁は荒壁だけなので、ガタガタで中塗をしないと漆喰を塗れない。 左官職人の友達に電話して、こういう場合に使う材料の事を色々聞いた。

色が濃くなってる部分はプライマーというボンドのように固める材料を塗ってる所。 これの上に中塗の壁を塗る。 それが乾いて漆喰で仕上げる。


こういうボロッと崩れてる部分にもプライマーを塗らないと、中塗の壁が定着しない。 漆喰を塗るためには下地をフラットにする必要がある。


収納の扉も付けた。 ピッタリさせるのに何度も付けたり外したりして、サンダーで削って微調整する。 こういうのが中々手間がかかる。


バッチリ仕上がった。 サネ加工の入った杉板という製品を使う事でプロのような仕上がりになる。

こういうちゃんと仕上げないといけない仕事の時には大工や左官などのその分野のプロに聞く。 分からない時点で、現場で電話して相談するというブッツケ具合やけど。

今回のように左官材料の事なら建材屋で相談したり。 「プライマーってのがあるって聞いたんですけど。」と言って、どういう場所に使うかを説明する。 買い物に来てる職人さんが、「そのぐらいの面積やったら1ℓで十分やろ。」とか教えてくれる。

とにかく素人がプロの職人なり専門家に聞くと、大抵親切に教えてくれる。 そこから自分ちなら、「そこまでしなくていいわ。」割愛するし、今回のように仕事としてやる場合にはちゃんと聞いた通りにやる。 その仕上げ具合は施主との相談。 「ここまでやる方法もあるけど、どうしようか?」と。

当たり前やけど、材料と手間を張り込む程美しくなる。 それがどこまで必要なのか? 今回のように古い民家の場合、あまりにも徹底的にやろうとするとキリがないとも言える。 その辺りは施主の好みなので、よくよく話をしておかないといけない。 それさえ押さえておけば、気持ちよく仕事が出来る。

随分、こういう「仕事」も板についてきた。 どっちにしても、実質本位で機能重視、体裁ばかりのためにまわりくどい事をしないから安くつく。

バリバリの大工さんや左官さんに美しく仕上げてもらうのは高くつく。 だからと言って、古い家のリフォームにサイディングやビニールクロスでボロ隠しするのだって決して安くはない。

要はどこまでして欲しいのかをハッキリ持つ施主に対しては本領発揮できるという訳。

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