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一軒目の廃材ハウスの陶芸窯の屋根の張替え①

一軒目の廃材ハウスにある陶芸の窯。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e686442.html その窯の屋根がボロボロで葺き替えるための下見に行ったのが、一週間ぐらい前。

昨日から田村さんと作業する予定が、朝は雨模様で、「無理ですねー」と、電話した。

それが、お昼前には晴れてきた。 オーガニックマルシェの朝の仕込みが終わり、一行を送りだして、片付けをしてたら、田村さんから電話。 「晴れてきたきん、昼からせんか!」と。

急いで、軽トラに工具を積みこんで高瀬に駆け付ける。 まずは田村さんが現場の草刈りをしてくれてた。


まず、ボロボロの半透明の波板を剝す作業。 屋根に上がって剝した方が効率がいいけど、あまりにも危なっかしいので、突っ張りの柱を入れる。


上がってみると意外としっかりしてた。 ここからはワクワクのバールを振り回してバリバリ解体。


僕が解体してる間に、田村さんが腐ってる角材を入れ替えてくれる。 さすがは師匠! どこをどう直すかの判断も仕事もメチャクチャ速い。 僕はひたすら、田村さんの指示通りに動く。


穴窯は斜面に作られてて、屋根も斜面から下りてきて、平地の部分にまでかかる。 そのカクンと折れ曲がってる部分まで解体した。


そろそろ、裾から葺いて行こうという事になり、新品のガルバ波板の準備。 これはここの土地のオーナーである河野さんが買ってくれた。 河野さんは「アートでたんぼ」のイベント用のイスや机を置けるし、僕がまたいつでも陶芸を出来るように、これ以上窯が傷まないようにと考えてくれてる。


カネ(直角)の出ていない、構造に対して、波板を揃えて葺くと斜めになってしまう。 僕ならガタガタの段差をわざと設けて、ツジツマを合わせる所。 師匠は、「ちゃんと揃えなカッコ悪いが。」と、職人気質。 一旦、全部の波板を置いて、徐々にずらしながら折衷点を見出すという技で、ガタガタはなく、ピシッと揃った波板。

田村さんの凄いのは、廃材建築や即席の小屋なんかお手のものやし、こういう風にちゃんと揃える技術も持ち合わせてる所。 大工(基礎から構造、内装まで何でも)。 板金(瓦棒の屋根葺いたり、谷やトイ作ったり)。 土木(型枠汲んだり、生コン打ったり)。 設備(水道、ガス、電気)。 鉄工(鉄の倉庫を一から建てたり、溶接も熟練) 他にも、ボロいトラクターの2台からいい所を取って、動くように整備したり、機械やエンジン全般にも精通する。

田舎暮らしのために、ぶっつけ本番でやってる僕なんかとは違い、若い頃からずーっと職人で、今や大ベテラン。 こういう師匠と一緒に仕事をすると、超勉強になる。 一軒目の廃材ハウスの建築中に色々指導してもらったのは言うまでもないが、生活し始めてからも、多大にお世話になった。 こうして、今でもまだまだ学ぶべき師匠でもある。


一軒目の廃材の建造物の全貌。 梅の木が大きくなり過ぎてる。 一番右の奥が窯の屋根。 写真には写ってない所の、レモンやゆずも隣のおっちゃんがせっせと草刈りしてくれてるので、たわわに実ってた。

何でも「ほったらかし」で自給自足は出来んぞ!!!

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