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バラバラの廃材瓦が屋根に使えるとは??

10月後半から始めた、廃瓦屋根の改修工事。

前回の記事でも書いたが、廃材建築の最大のネックが屋根材。

柱や梁などの木材は家の解体材が、廃材として山ほどもらえる。 17年もやってるお陰で、 馴染みの解体業者に電話一本で持ってきてもらえる。 彼らも、産廃としての処分代が浮くので、喜んで持ってきてもらえるのだ。

しかし、コト屋根の材料となると難しい。

廃材で雨を凌ぎ尚且つ、対候性のある素材って中々ない。 防水と言えば、ビニールやプラスチック。 それらの最大の欠点は日光により劣化してしまう事。 そしてそのスピードは意外と早い。

例えばブルーシートなどは数ヶ月でダメになる。 今までに採用してたのは農業用のビニールハウスがメイン。 これが廃材としてタダでもらえて、面積も稼げる最高の防水材料。 当然だが、これも日光により劣化する。 ビニールハウスの張替えは早いと2~3年だそう。

うちの廃材屋根の手口は、 まずその廃ビニールで何重にも防水しておく。 で、廃ブルーシートや廃絨毯などを被せる。 これは、上に置く廃瓦が防水の廃ビニールを傷つけないため。

しかしどうしても、廃瓦がズレたりして隙間が出来る。 その隙間からすかざず日光は、 保護用のブルーシートを劣化させ、 そのうち大事な廃ビニールにも穴を開ける。

前回の記事の中でも触れたが、そうして劣化がすすみここ最近雨漏りが始まっていた。 それでタイミングよく、運送会社のトラックシートの廃材を一枚もらえたので、早速使った。 もらいに行った時に、 「またこういうのが出たら声かけて下さいね!」 とお願いして帰ってきた。

こういう出物は一期一会。 たまたま出る時には出る。 出ない時には出ない。 運送会社の知り合いに聞くと、年に2~3枚出るかどうかだそう。 そりゃあ、一度テント屋にあつらえてもらうと20万もする高級トラックシートをしょっちゅう買い替えはしない。 少々穴が開いても補修しながら使う。 それでも、そうしようなく傷んでくると買い換えるんだと。

数ヵ月後か、一年後ぐらいにまたもらえたら、続きをやろうと思ってた。

それが!

何と!

前回頂いてから、2週間後ぐらいに電話!! 「また出たから取りに来る?」 「思い切って何枚もやり換えたんよ。」 と!!!

電話を受けるやいなや、すぐさま天ぷらカーで運送会社へGo!


引き寄せの法則か何か知らんけど、マジで超ラッキー!!

早速、子ども達とまた屋根に上がる。 あっこちゃん始め、子ども達も今年の秋の台風2連発&長雨での雨漏りで、 「早よ、屋根直したいなー。」 と、言ってた。 今回、一気に屋根を全部葺き替えられるんで、テンションもアゲアゲ!


子ども達が運んでくれてる部分はブルーシートで、ここから上の部分を全て張り替える。


グリーンのシートは何年も前から敷いてあるトラックシート。 劣化は見られない。 ブルーシートの上の廃瓦をそちらに移動する。


みんなでやると速い。 大体移動し終えた。 更に手前のブルーの部分も既存のトラックシート。


何と、このトラックシートに破れが見られた。


破れた中にふんだんにコーキングを詰めこんで、タッカーで留める。


上からもベットリとコーキングを塗っておく。 これでしばらくは大丈夫。 コーキングも日光に晒されると徐々に劣化する。 この上も廃瓦で覆って、 日光から保護する事でずっと防水機能を保つ事が出来る。


次に張る部分がすっかりキレイになった。


下でトラックシートを広げ、採寸とカットする。


持って上がり、広げる。 屋根に持って上がるのが一苦労する大きさと重さ。


敷いたー!


次は更に上へ。


先ほど敷いたシートの方へ廃瓦を移動。


次のシートを広げる。


今度は右の部分に新たなシートを敷くので、右の廃瓦を今敷いたシートの上に運ぶ。


廃瓦の隙間に小さなコウモリがおったーー!


このぐらい廃瓦を置けば、風で飛ばされる事はない。 右の端は裏側に折り返してタッカーで留めてある。


全体像。


また後日、最後の部分に取り掛かった。 奥に讃岐富士が見える。


最後にトラックシートを敷く部分もキレイになった。


反対側の下を見おろすと、雑木がよく育ってきてる。 奥には、「こんぴらさん」のある象頭山と、善通寺の五岳山が見える。


これで完成!!

このバラバラの廃瓦の屋根は廃材天国の象徴。 約270平米(80坪)という大屋根をシートと廃瓦で防水出来てるのが誇らしい。

この廃材天国では、材木関係で買った材料は今までに板一枚とてない。 今回のトラックシートがもらえなかったら、よっぽど波板か何かを買おうかととも考え始めてた。 それだけに、これだけまとまってトラックシートが貰えたのは奇跡的。

いや、奇跡でも何でもない。 今回たまたまもらえたからこうしただけ。 もし、もらえなければまた別のアイデアが沸いて来るに違いない。 そう、それで今までのあらゆる場面を乗り越えてきたのだ。

そこで、みなさんにプレゼント。

もし、もらえなかったら、 もし、出来なかったら、 もし、台風や地震が来たら、、、。

そういう、「もしも」や「タラレバ」で、行動しないぐらい醜悪なものはないぞ。

絶対に自分でセルフビルドするんだ! 材料なんか廃材で十分や!

と、自分が腹から決断したからこそ、このように上手くいくんだよ♪

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