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トイレ室作り、手作りドア作り

「倉庫を改装してお店にリフォームシリーズ」


元々は倉庫の建物を改装中。


サッシ屋に頼んでたガラスの交換が出来上がってきた。


元々はこういう昔風のサッシだった。 この真ん中の桟を外して、一枚物の板ガラスを入れてもらった。 いつも、丸亀の近所のサッシ屋で色々と頼むが、相談すると色々と融通してくれる。


完全に透明な一枚のガラスなので、一気にお店っぽくなる。


次の工事はこの室内にトイレを作る事。


まずは間柱(90㎜×30㎜)をコンクリート土間に固定する。 ハンマードリルで穴を開けて、コンクリビスというのが定番。 5㎜×70㎜のコンクリビスで、間柱ごと固定する。 この時、普通のコンクリートだと下穴径は4.5㎜で開ける。 ブロックやALCのような軽量コンクリートの場合は4.3㎜で開ける。 今回のように、コンクリート土間を打ちたての場合も、4.3㎜。


地べたに固定した間柱の上に柱を立てる。 内々の広さで、1m×1.4mとトイレとしては結構広め。

マンションのトイレなんかは、0.78m×1.23mと、ギリギリの寸法で設計される。 小さなテナントの場合、更に狭いものもある。


上にも間柱材を固定して、これで構造が固まった。


ケイカル板の「割り」で下地を入れる。


次はコンパネでドアを作る。

無垢の木製ドアって高い。 10万円超えとかザラ。 かと言って、2万円ぐらいの既成合板のものでは、このシンプルな店内に合わない。 で、作る事にした。


桟木で枠を作る。 桟木(サンギ)の寸法は27㎜×60㎜と、こういう枠を作るのに丁度いい。 垂木(タルキ)、45㎜×45㎜や、野縁(38㎜×38㎜.35㎜×35㎜)では、ドアが厚くなり過ぎる。


簡易的なクランプで留める。


裏返してフィニッシュネイルで固定。 さすがにドアにビス穴が開くのはNG。 こんなエア工具がなくても、隠し釘などでも出来る。 要するに、木工ボンドが乾くまでの仮固定。


間にも桟を入れて。


3寸角の材でサンドイッチにして、本格的なクランプで締め付ける。 木工ボンド×クランプで、かなりの強度を出す事が出来る。


そうしてる間に、野遊と土歩がケイカル板を張ってくれる。


蝶番を付ける部分をノミで彫り込む。


真鍮製のアンティークな蝶番。


バッチリ!


柱側も彫り込む事で、完全に隙間なく施工出来る。 ここで注意が必要なのが、掘り込み過ぎると、ドアが柱に突っ張って上手く閉まらなくなる。 この加減は何度がやってるうちに分かってくる。


内側にもケイカル板を張る。


天井も張って完成。 取っ手は施主さんの希望で、ご自身で好みのものをつけられる事になった。 普通のドアノブやレバーも付けられるが、うちがやると高くつくので。

今回は工事に入る前に、見積もりを何度も改定しては、どこまでをウチがやって、どこを施主さんご自身でされるかの相談を重ねた。 もちろん、やりたくない人には勧めないが、やっぱり自分で自分の家や店に手を加えるって楽しい。 結果的に安くつくし、楽しいからやるのがDIY。

安くつくというだけのモチベーションでは続かないし、本当にピシッとして欲しいのならプロに頼む方がいい。 ウチの場合は、予算に余裕があればよりクールな仕上げに出来るし、なければないなりの提案もする。

それなりのボリュームの作業の上、安く安くというのは無理。 一番安くつくのは、セルフ工事の割合いを増やす事。

うちのようにぶっつけ本番でも、やってりゃ出来るんだ! 最近では「〇〇DIY」とかYOU TUBEで検索すると、かなり参考になる動画が出てくる。 やはり動画はイメージしやすくていい。

ほんと、やりやすい時代になったものだ!!!

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