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【真空管太陽熱温水器サナース】を廃材天国に取り付けた①(屋根の改修と架台の設置)

どうも! 廃材天国の陣です。

廃材の家の屋根に「真空管太陽熱温水器」というものを取り付けました。

Contents

付ける事にした経緯

廃材天国には給湯器というものはなく、 風呂は薪で沸かす五右衛門風呂です。

この温水器の事は先日、徳島のアースシップに取り付けに行った時に知ったばかりです。

この時は「FUJISOL」という製品でした。

その時知り合った方から、 「サナースという真空管太陽熱温水器の新古品があって安く手に入るよ!」 と言われて、廃材天国に取り付ける事にしました。

そもそも僕は水で洗い物をするのに不便を感じていなかったし、 嫁のあっこちゃんからも 「どうしても給湯器をつけて欲しい。」 という要望は出てなかったので、一軒目の廃材ハウスで5年間、廃材天国で11年間、 井戸水だけで洗い物をしてきました。

一緒に行っていたユウキくんもサナースを付けていて絶賛するし、 丁度いいご縁なので、導入する事を即決しました。

そもそも、真空管太陽熱温水器とは?

文字通り、真空二重ガラス管で集熱して、 太陽熱で水を熱交換して温めて、 断熱された貯湯タンクに貯めるというものです。

それを風呂、キッチン、洗面と配管次第で、家中で利用出来るのです。

サナース接続例

昔の「太陽熱温水器」との違いは?

これは今回取り付けた「サナース」の図解です。 真空管で温めたお湯は、上に上昇してタンクの上部に溜まり、 タンクの下の冷たい水が自然と真空管に入るという循環をする事です。 それに加え、一度温まったお湯が保温タンクに入ると冷めにくいというのも特徴です。

「朝日ソーラー 仕組み」の画像検索結果

これは真空管のない昔の平板式と呼ばれる太陽熱温水器です。 集熱板の部分で熱交換して水を温めて、保温タンクに貯めるという原理は同じです。 問題はその効率にあります。

このグラフは、真空管式と平板式の効率曲線です。

横軸は、右に向かうほど外気温が冷たくなっている状態です。 つまり、平板式は外気温が低くなると効率が下がってきますが、 真空管式は外気温の影響をほとんど受けないことがわかりますね。 だから、真冬でも暖かいお湯ができるのです。

更に、曇りの日の効率曲線を見てみると、 平板式よりも真空管式の方が良い結果となっています。 これは、曇り空でも少しづつお湯の温度が上がってくることを示しています。

取り付けるための屋根の改修工事

この煙突のあるのが、五右衛門風呂の建屋になります。

上からのビューです。 このバラバラの廃瓦の屋根の上に乗せるのはちょっと、、、。

という事で、廃瓦をどける事にしました。

廃瓦は母屋の大屋根の瓦が不足している部分に足しました。 「見よ!この迫力!!」 これが、廃材の家の象徴とも言うべき廃瓦の屋根で、何と80坪の総面積を誇ります。

土歩と二人でやったので、サクッとやっつけました。

このブルーシートの下には、防水のための農業用廃ビニールが何重にも敷かれています。 その防水のためのビニールを破らないためにブルーシートがあるのです。 一番上の廃瓦は、そのシートを日光に晒さないためにあります。 ビニールの最大の敵は太陽光です。 ビッシリと廃瓦を敷き詰めて、日光が当たらなければ、ビニールの劣化はしません。

実際にこの風呂の屋根は建設同時(2008年)から現在(2019年)まで一度も補修もしてなくても雨漏りナシでした。

ガルバリウムの波板を施工します。 200ℓの水を貯蔵する温水器を乗せるため、後々雨漏りがあってもいけないのでね。

これまた一瞬で張り終えました。

温水器の架台と保温タンクの設置

まず架台を乗せるための足を廃材で制作します。 こういう廃材は常に潤沢にあるんです。 ちなみにこれらは、冬場に薪ストーブの燃料として解体屋に持ってきてもらった廃材です。 当然こんなに状態のいいものばかりではありません。 折れてたり、一部が腐ってたりするものから優先的にチェーンソーでカットして焚き物にします。 それで、こういう状態のいいものはストックしておくのです。

こういう感じで、波板ごしに下地に向かって長いビスで固定します。

これまた廃材の平トタンをカットします。

最初の廃材の上に平トタンを配置して、その上に更に廃材を固定します。 青い水平器の所に架台が来るような設定です。

平トタンに折り目をつけて曲げます。

廃材を平トタンで防水した後、架台を置きました。

これが保温タンクです。 かなり大きくて重く、土歩と二人ではちょっと、、、。

野遊を助っ人に呼んで、3人で何とか持ち上げました。

ジャン!! これで、架台とタンクの設置完了です。

こんな感じで設置出来ました。



廃材の家を作ろうと思ったのは、 ハセヤンの本「廃材王国」を見て、 「これなら出来るかも!」 と閃いた。

ステンレスカマドを自作したのは、 薪生活の友人宅で10代後半の娘さんが、 朝からサクサクとカマドでご飯を炊いているのを見て、 「やったるか!」 と火がついた。

天ぷらカーを導入したのは、 うちに居候に来たカップルが天ぷらカーに改造済みのディーゼル車に乗って来たのを見て、 「誰に聞いたら出来るの?」 と、改造主の和歌山の満月屋さんの電話番号を聞いてすぐに電話した。

「これは凄い!」 という感動があり、 「やってみたい!」 という衝動があれば、即行動せよ!!

即決、即行動ナシには自分らしいライフスタイルは作れんぞ!!!

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