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【天ぷらカー】燃料代0円、廃油ろ過装置の作り方

廃材天国では、二代目となる天ぷらカーのグランドハイエース。 改造から一ヶ月以上経ち、毎日快調に天ぷら油で走ってる。


グランドハイエースの天ぷらカー。

今日の記事では廃油のろ過装置の作り方を披露しよう。


廃油貯蔵タンク。 バルブを上下につけて、下は水やオリなどのドレン。 沈殿してキレイになった上澄みを上のバルブから出す。


全部で3つある。 一つ200ℓなので、600ℓの貯蔵能力。 タンクの間にある一斗缶で飲食店から廃油をもらってくる。


これは廃油のろ過装置。 装置と言っても、ホームセンターの工具箱を重ねてるだけ。

左のはコスロンという家庭用の天ぷら油のろ過する製品を利用してる。 右のはティッシュを利用した新型。


工具箱に穴を開け、ドーナッツ状のろ紙に金属の止め金具を差し込んで固定してある。


これがろ紙。 大量に買うと一個50円ぐらいなので大した事はないが、新型のティッシュの方が圧倒的に安くつく。

この寒い時期はろ過には最悪の時期。 普通の天ぷら油でも低温で粘性が上がるのに、使用済みの廃油をろ過するんで更に条件は悪い。 ラード分や小麦粉や片栗粉などのドロッとした部分はろ紙を詰まらせて全く下に落ちなくなる。 そのためにまず、貯蔵タンクでの沈殿が第一工程としてのポイント。

ある程度沈殿してても、この時期はろ過のスピードはゆっくり。 20ℓを濾すのに2日はかかる。

かと言って、早め早めにろ過をしてストックするというのはよくない。

今の温度でろ過した油を使う

これが基本。 まだ、今のように寒い時期から暖かくなる時期はいいが、 暖かい時期にろ過した油を寒くなってから使うのは禁物。 暖かい時に溶けていたラード分などが冷えて固まる事がある。 オリーブオイルなども怖い。

で、ティッシュ型のをもう一台増やす事にした。


ホームセンターの工具箱。 衣装ケースよりはシッカリした工具コーナーのもの。


コンクリートに穴を開けてビスを固定するためのプラグ。 これが重要な部品。


まず木工用のキリで穴を開ける。 プラスチックの厚みの半分ぐらい開けたら、裏からキリを当てる。 そうする事でバリも少なくなるし、箱の割れを防ぐ事が出来る。


それでもバリは出るので、丁寧に取り除く。


コンプレッサーで吹き飛ばしては、残っている部分を取るという繰り返し。 ここまでやれば大丈夫。


プラグを差し込む。 上の層の油が、このプラグを伝って下に落ちる。 これがないとスムーズに落ちない。


ティッシュを敷き詰める。 一箱の半分ぐらい使う。


上から油を入れた時にティッシュが浮き上がらないように、バーベキュー用の網をカットして置く。


更に石で重石をする。 これで完成。


早速、上の層にナミナミと油を注ぐ。


いい感じに落ち始めた。


動画での説明。

こうして、ちょっとした手間をかける事でタダの廃油が燃料として生まれ変わる。

マツダボンゴフレンディーの時の燃費はリッター10㌔弱は行ってたが、この車は8㌔ぐらい。 しかし、天ぷらカーで燃費という考え方はない。 リッター辺り0円だからー。 ワハハハハハハ

!!

今では廃油も潤沢に集まるので、どんどん減った方がいいぐらい。

YOU TUBEの動画には、実践してもない人が知ったかぶりで、 「エンジンが壊れるで!」 とか、コメントをする。

ボンゴフレンディーが21万㌔でオシャカになったのが仮に天ぷら油のせいだとしても、 約8万㌔を天ぷら油で走り、軽油を1リットル110円とすると90万円も浮かせてくれてる事になる。 ずっと軽油で走ったとすれば、元々の中古車代どころか、車検代や保険代まで、天ぷら油がチャラにしてくれてる事になる。

天ぷらカーの満月屋さんのダットラは30万㌔を超えてなお快調に走っておられる。

しかし、天ぷらカーには何だかんだとトラブルはある。 そのトラブルを自分で乗り越えるのがまた醍醐味♪

廃材の家には、 「地震が来たらどうすんだ?」

薪生活には、 「みんながそんな事したら、煤煙問題になる。」

天ぷらカーには、 「そんなん壊れるで。」

35年後までローンを快く払い、 エネルギーや食べ物も全て金で買い、 生きる事、生活する時間の大半をその金を稼ぐ事に充てる。

その生活が気持ちいいのか?

僕は断じて嫌だ。

だからこそ、廃材集めて自給自足ごっこをやり始めた。 で、やればやる程どんどん快適~~~!!

誰かに言われた訳でもないし、誰に強制もしない。 自分の意思と自分の責任において、日々実践だ。

自由=責任なのだ!!!

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