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【天ぷらカー】燃料ホースを最適化した

天ぷらカーのちょっとした改造。

天ぷらカー改造のプロ「満月屋」の岩本さんから、コレが届いた。 スプリングホースというステンレスの針金が入った、燃料用の強化ホース。

これは、天ぷらカーの燃料ホースの改良のために送ってもらった。


これが岩本さんに改造してもらった当初のレイアウト。 車本体のタンクは軽油を入れて、室内に置いた20ℓのポリタンクに天ぷら油を入れてた。 新しく設けた天ぷら油用にフィルターもつけた。 このフィルターは「熱交換器」という油を温めてサラサラにする装置と一体になったもの。 「ポート」という弁で天ぷら油と軽油を切り替える。 この切り替えのスイッチはハンドルのすぐ近くにあって、すぐにパチッと変更できる。

去年の12月に、車本体の燃料タンクに天ぷら油を入れるようにした。 天ぷら油が20ℓしか入らなかったので、60ℓの燃料タンクに入れたかったのと、室内のポリタンクを廃止したかったから。 で、軽油はボンネットの中に10ℓの小さなポリタンクを仕込んだ。


こういうレイアウトにした。 今は車本体の燃料タンクにナミナミと天ぷら油が入ってる。 これは元々のホースを付け替えての突貫工事だったため、軽油のタンクからはフィルターを介さずに直接エンジンに入るようになってた。


こういう風に、どっちの燃料もフィルターを通すようなレイアウトにするために、今回スプリングホースを送ってもらった。


自作の「廃材乗り上げ台」に車を乗せて、車の裏に潜り込んで作業しやすくする。 この台は燃料タンクを外して中を丸洗いするという時に作った。


まず、ボンネットの軽油タンクのホースの供給側を外して、長いスプリングホースに付け替える。 上のイラストには一本しかホースを書いてないけど、どちらの燃料タンクにも「供給側」と「リターン側」という2本のホースが付いてる。 これは「供給」しかないガソリン車の燃料ホースと違い、元々ディーゼル車の構造上の特徴。


新しいスプリングホースを取り付ける。 右上のボンネットから来た軽油を車本体のフィルターに持っていく。


こういう時の必需品がコレ。 軽四の「電磁ポンプ」というキャブレターにガソリンを送るためのポンプ。 スクラップ屋で中古部品として買えば超安く手に入る。 シガレットソケットから電源をとり、新しくつけたホースに取り付けて燃料を吸い込んで、ディーゼル車の大敵である「エア噛み」を解消するのに使う。


これでレイアウトの変更完了。 エアが入らないようにホースバンドをしっかりと締めつける。

これで、天ぷら油も軽油も両方とも、フィルターを介してエンジンに供給されるようになった。

実はこの改良を行うキッカケになったのは、天ぷらの系統からのエア噛みだった。 今回、ホースを新しくしたり、各ホースバンドの増し締めによって、その問題も解決した。

一度構造やしくみが分かれば、何てことはない。 車のエンジン内部とかをいじったりするようなのじゃなく、周辺のホースやフィルターを替えてるだけ。 理屈さえ分かれば、天ぷらカーは簡単。

僕の場合、天ぷらカーにした事によって、今までそこまで積極的にやってこなかった車のメンテナンスに取り組むようになった。 こういう、「必要に迫られた作業」というのが、一番身につく。 「自分で何とかするしかない。」という所に自分を置く方が、屁理屈を言う余地をなくせる。

自分で何とかする。 人任せにしない。 選択肢の廃絶だ。

「排水の陣」なのだ。 この方がスッキリして気持ちいいで♫

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