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【天ぷらカー】廃油のろ過装置の作り方解説

廃材天国の自家用車は天ぷらカー。

前回の記事「天ぷら油不足の解消」の続編。 その「もらってきた油の濾過方法とは?」


こういう透明の工具箱で濾過する。 左は「コスロン」というフィルターで、右はコンクリート用のプラグの上にティッシュペーパーを重ねて濾過してる。

ティッシュペーパーの交換と同時に、プラグを増やそうと思い立った。 なぜなら、こう涼しくなると、早くも濾過のスピードが鈍るから。 真冬になると、18ℓの濾過に3~4日とかかかる。


コスロンの方もそろそろ交換時期。 こちらは冬でも割と早く、2日もはかからない。


まず、プラグの方のアップグレードから。 オレンジのプラグが挿さってるのが、今までの穴。 外周に新たに穴を増やした。

ところで、このオレンジのプラグの意味は?

単に穴を開けた上にティッシュを敷いて濾過したらよさそうなもん。 でもこのプラグがないと、ドローッとした天ぷら油が横方向につたって、上手く下に落ちないんだと。 この濾過器は満月屋の岩本さんに教わったが、天ぷらカー乗りの間ではポピュラーな濾過方法。

今までは、6㎜の穴を開けて6㎜のプラグを挿してた。 今度は8㎜のプラグ、しかもツバがついてるので、10㎜の穴を開けた。


一箇所穴が大きくなり、プラグが抜けてしまうのでワッシャーを入れた。


周りに太いプラグが増えて心強い。


で、ティッシュペーパーの箱の横から、ズボッとティッシュを取り出す。


丁寧に並べて重ねる。


網を置いて、レンガで押さえる。


これがコスロンのフィルター、一個50円ぐらい。


こんなに穴が少ないのに、今までは断然こっちの濾過スピードが速かった。 やはりこのドーナッツ状のフィルターのお陰だろう。


両方とも設置完了。


同時にスタート!


約2時間後。


約6時間後。 プラグの方は完全に落ちきった。

濾過された油の透明度もまずまず。 いくら濾過してもこの茶色く汚れた色は変わらない。 不透明に濁った油が、透明度が上がり、クリアになればOK。


濾過された油をポリタンクに移し、天ぷらカーに入れる。 メインタンクを天ぷら油用にすると、こういう気持ちのいい入れ方が可能になる。 軽油用のサブタンクはたったの10ℓで、ボンネットの中。

この車のタンクは65ℓで、燃費はリッター10㌔弱。 大阪ぐらいまでなら、予備燃料を持たずに往復出来る。

これで、不足気味だった天ぷら油が潤沢になったのに加え、快適な濾過環境も整った。 これから冬に向けて、濾過は超大事。

そんなに冬大変なんだったら、今のうちにたくさん濾過しとけばいいようなもん。 実はそれはNGなのだ。

「その時の気温で濾過した油を使う。」 これが基本。

要は、ラードやオリーブオイルのように、真冬には固形化する部分は、フィルターの上に残したい。 よくやりたくなるが、冬に温めながら濾過したのでは、その固形化したものが溶けて落ちてしまう。 で、タンクの中に入れると、冷えて固形化してしまう。 当然、燃料が詰まって天ぷらカーは動かなくなる、、、。

そういう事情で、去年の冬から濾過器をダブルにした。 県外に遠征で、タンクをいくつも積み込んで行く時以外は、一つでいけるけどね。

ハタから見れば、1ℓ100円もしない軽油のために、こんなクソ手間をかけて汚い事せんでもと思うと思う。

でも、廃際天国の生活の中では、天ぷら油を回収に行ったり、濾過したり、という工程は完全に生活の中に組み込まれてる。 「やらなー、、、!」と、意識すらしていない。

朝ご飯の後に、「そろそろあの店行く時期やな。」と回収に出かけたり、 倉庫を通りがかりに、「おっ、濾過出来とるな。」と、天ぷらカーに入れたり。

タダの廃材を自分の工夫で、湯水の如くジャンジャン使い放題

コレよコレ! 買ったものは節約しようとするが、それをしなくてもいいのが最高!

これが悠々自適の左ウチワを実現させるのだ!!!

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