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バインダーで稲刈りして、天日乾燥が一番効率的


稲がよく実った。


刈り取りはバインダー。

真っ直ぐ進む時は手を離して後ろからついていくだけ。 僕が離れてると、にこちゃんが押す真似をした。


角は子どもたちに刈ってもらう。


「ハゼ」という乾燥用の細い丸太を運ぶ。


杭を運ぶ。


天木という長い丸太と、杭のための短い丸太を搬入。


杭を打ち込む。 長い杭は大人が打ち込むが、下の筋交いの杭は土歩担当。


子どもたちが運び、大人が掛けてゆく。


遠い所から運ぶには、この二輪の車が活躍する。 子どもでもひっくり返る心配がない。


どんどん掛ける。


田んぼ作業の合間のご飯はいつも外。 親父のピザ窯の前。


掛けるのは稲の束を半々にして掛けるんじゃない。 1:9ぐらい。


1の方を奥に押し込む事で、落ちない。 これで、倍近く掛けられる。 これはおじいちゃんに習ったが、代々受け継がれてきたと思われる。


にこちゃんも挑戦。


ココがポイント。 この掛けた上に藁に雨が入らないように、屋根をつける。


水路の堰板で叩く。


こんな感じで平らにする。


扇状に並べて屋根とする。 これで上からの雨が藁に入らない。


土歩と野遊コンビで掛けられるようになった。


落穂ひろい。

稲刈りは三日間で無事に終わった。 最終日には「月麻太陽自然道」のトウヨウくんが応援に来てくれた。

写真はないが、最後の締めはトウヨウくんのドゥンドゥンに僕ジャンベでの、豊作祈願の太鼓と踊りを奉納。 源、ゆかりちゃん、あっこちゃんが踊り、いい感じの仕上がりになった。

トウヨウくんが太鼓を車から出すのを見た近所の散歩中のおばあちゃんが、 「ああ、太鼓やな。」 と、何の違和感もなく、サラッと言ったのが印象的だった。 丁度祭りが終わってすぐやし、彼女の中では日本の太鼓もアフリカの太鼓も大差ないという事やと思う。

子どもたちも大きくなり、戦力として活躍してくれるようになった。 特に今年は野遊と土歩の成長が目覚しかった。

そういうのもあって余裕を持って、3日間で終える事が出来た。

そこで思うのが、田んぼの作業の所作そのものが神事ではないか! 獅子や太鼓の豊作祈願もええけど、上の写真のような作業をしてる本人たちの動作そのものが奉納なんじゃないのか!!

秋晴れで天気のいい田んぼで、子どもたちと時間に追われずに悠々と作業し、美味しいご飯を食べる。 夜には美味しいお酒で宴会。

ここに、僕の目指すもの全てが凝縮されている。 それが日々の自給自足の豊饒さだ!!

昔の年貢の取立てで苦労した百姓とはまるで違う。 現代の能率最優先の「農業」という概念はそもそも逸脱してるし。

そう。

この、自分の食べる分だけ自分の納得のいくやり方で、家族で作って食べるという豊かさ。

毎食玄米で食べるだけじゃなく、麹に加工したり、米粉にしたり、玄米珈琲まで徹底的に利用する。 麹は甘酒、ドブロク、味噌にも使う。

お米ありきの生活。 それは、神社を中心に成り立つ青年会(獅子組)や子ども会、老人会という地域密着の生活。

これが廃材天国のライフスタイルを支える根源なのだ。

決して、風光明媚な大自然の中で世捨て人を目指して仙人になるのではない。 グリグリ、ゴリゴリ、エグくて、ドロドロとした、農村地域で意地でも根を張る。 少々の批判には声の大きさで負ける気はしない。

それが、僕の得意とする田舎暮らしの戦法なのだ。

昔ながらの部落の付き合いという地域社会すら、自分の術中にハメてしまうのだ!!!

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