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カマド作りワークショップのご報告

ピザ窯作りの翌日はカマド作りワークショップ。 これまた一日で形にする。


これは前回の記事の一枚目の写真のワッカに短く切った鉄材を溶接した所。


これが表。


この多重蓋を置くための「ひっかかり」を作ったという訳。

この蓋は新潟のホンマ製作所のサイトから注文出来る。 廃材天国のステンレスカマドは4つ口の業務用ガスレンジにこれをくっつけてる。

カマド=羽釜というイメージがある。 しかしうちのように毎日の料理に使うとなると、普通の鍋の方が出番が多い。 そこで、この多重蓋があると超便利。

亜鉛メッキのとステンレスのがあるが、耐久性は断然ステンレス。 元々は「時計型ストーブ」の蓋で、ストーブ本体が亜鉛メッキのが3千円台、ステンレスのが7千円台で買える。 簡易に設置出来る料理用の薪ストーブとしては安くて最高のもの。

ただ、毎日薪で料理してヘビーに使うと亜鉛メッキのは2、3年で寿命が来ると言われてる。 ステンレスだと倍以上持つから、最初にちょっとぐらい張り込んだ方がいい。


3つとも同様に溶接して、足もつけた。

実はこのドーナッツ状の鉄材の部品を作ろうと思い立ったのは、この足をつけたかったから。 なぜなら、よくカマドの部品として鋳物のワッカがある。 アレがカマドから外れてるのをよくみかける。 土だけの仕上げの場合、鋳物と土の仕舞いを少々被せたとしても、外れる率が高い。

で、こういう足をつけようにも鋳物は溶接出来ない。 という事で、鉄板なら足を溶接出来ると思いついた。


更に十字架のように溶接した上で、耐熱塗装を施した。


またまたブルーシートの上でフミフミ。


石の土台の上に盛り付けてゆく。 これは「こぶ」の土と同様に、ほとんどが現場の土でフルイもしない、土台としての土。


どんどん踏んでは盛り付ける。


底が出来ると、鋳物製の焚き口を置いてみる。 このカマドの天場も床から80cmの仕上がりにする。 そこから30㎝下げがこの底。

こんな感じで三連カマドにした。 一番左で焚くと真ん中が中火、一番右が弱火というウチのカマドのような流れにした。 煙突は「こぶ」の壁を削って埋め込むようにした。

このカマド本体になると、粘土と現場の土を1:1にスサという配合に変えて練った。 カマドはピザ窯のようなドーム状じゃなく、上に向いて立ち上がるので、ピザ窯程よりは厳密に考えなくてよい。 言わば完全な粘土がなくても、水分を入れて粘りが出る土なら何でもOK。


とりあえず完成。 これでしばらく乾燥させて、表面にモルタルで下地を作り、タイル仕上げとする。

ピザ窯もカマドも総タイル仕上げ。 ピザ窯は東屋の端に配置したので、タイルは防水目的でもある。 カマドは何と言っても普段使う時の掃除のしやすさや耐久性アップのため。

やはり土だけではガンガン使うと劣化が早い。 うちのステンレスが一番おススメだが、たまさんの好みでタイルにした。

早速、ネットや図書館でタイルの情報を調べまくってる。 同級生の設計士に聞いたのが一番よかった。 あらゆる施工例を聞けたので、下地作りや目地の仕上げも見えてきた。

「どうやってやるんやろー?」という先の見えない暗中模索状態で、色々と考える。 見えてこないうちはモヤモヤとしてスッキリしない。

本、ネット、専門家に聞く、これを組み合わせる。 一つだけではダメ。 その色んな情報やアイデアで具体的な方向性が見えてくる。 「そっか!」と見えてくると一気に動き出せる。

このアイデアを練ってる時に来る、「!!!」という閃きによって突き動かされる。 後は行動あるのみだ。

動き出せない者よ。 モヤモヤ状態で動ける訳がないぞ!

あらゆる手段を講じて、なりふり構わず聞きまくって調べまくるのだ!!!

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