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【カマド】業務用ガスレンジを改造したステンレスカマド

いよいよ、温かくなってきた。 朝、起きての室温が18℃とか。

もう、薪ストーブでの料理は暑くなり過ぎて、大変。 チョロチョロ焚く分には、焚けなくもないが、 出汁やお茶を沸かそうとすると、それなりにしっかりと焚かないといけない。


いよいよ、薪ストーブからこのステンレスカマドに移行する季節になった。 とは言うものの、また寒くなる日もあって、薪ストーブの出番もなくはない。 その日の温度によって、両方を使い分ける季節。


元々、業務用のガスレンジを改造して自作した、ステンレスカマド。 ホンマ製作所の「時計型ストーブ」の多重蓋だけを取り寄せて、くっつけている。


中はこんな感じで、火が流れるようにしてある。 内壁は粘土。

陶芸の窯 ピザ窯 五右衛門風呂の窯部分

これらは全部同じ粘土から成る。

元々の本業であった陶芸の茶碗や皿もこの粘土から出来ている。


焚き物をくべたり、点火するのは上から。


廃材とうどん屋の割り箸と紙ゴミで、すぐに火が起きる。


カマドの脇には、細かい木っ端と、ソコソコの塊状の廃材とを分けて用意しておく。 これが、快適な薪調理のポイント。 こういう薪の管理は常に子どもたちがやってくれている。


あっと言う間に強火になる。 「引き」が超強くて、こんな風に鍋を外しても、煙は全く室内には出ない。 網を置いて、サンマや焼き鳥を焼く時は、無煙ロースターとなり、最高のカマド。


カマドの上にはレンジフードを構えており、 鍋の蓋や中華なべ、フライパン、レードルやターナーなどをぶら下げて収納してある。 これが超使いやすく有能な「働くキッチン」となる。


右のカマド、左の薪ストーブ。

どちらの煙突もストレートで屋根を抜いている。 これが煤が溜まらずに、強烈な引きを産む秘訣。

カマドのフードの曲がったダクトは換気扇用。


左から、 味噌汁用の出汁、 玄米を蒸して暖め、 三年番茶、 という順番。


薪ストーブから比べると、あっと言う間に沸く。

一番左の部分でしか薪を焚いていない。 左が強火、 その右上が弱火、 更にその右は保温調理。


三番目の保温調理の所でも、向こうから来る火が見える。


出汁が沸いたら、保温の所に移し、お茶を強火に持ってくる。 こういう、横移動により火力を調整する。


この小さな焚口も火力調整の要。 強火が欲しい時には、こういう風にエアを多く入れる。


コトコト煮物をする時などは、閉める。


強火で中華なべを振っての炒め物などにも最高。


こんな事にも使える。

と、 超使いやすくって、快適な自作ステンレスカマド。

快適じゃない設備で、毎日三食の薪調理は長続きしない。

子どもたちも全員使いこなしてるし。 というか、ここの燃料の廃材を仕分けするのも子どもたちの仕事。 大工さんが持ってきてくれて、ドサッとトラックから降ろしてくれる度に、大きさごとにコンテナに分類してくれる。

薪調理を実践する先輩家族の家に行った時の事。

当時16歳と18歳の娘さんが、朝早くから薪でご飯を焚いたりお汁を作ったりしてくれた。 その家では、昔からのカマドが土間にあった。 居間には時計型のストーブの周りにテーブルを作って快適な調理システムを作っていた。

それまでは、上の写真のステンレスカマドは当初のガス仕様で料理していた。 その旅から帰って、すぐさま薪で料理出来る仕様に取り掛かった。

完成するまでの一ヶ月ぐらいは、外で七輪や簡易カマドで薪調理でやってたのが懐かしい。 そのプロセスも楽しかったもの。 当然、今のステンレスカマド作り自体も、 「あーでもない、こーでもない。」 と、色々と考えて創意工夫するのが面白い。

作ってる過程も楽しくって、出来た後も快適というのが、セルフビルドなり自作の特徴。

自分好みに作る!

これが、自給自足の醍醐味だ。

そして、ご飯も自分好みの味のを作れる。 毎日の生活での手作りの美味しいご飯程大事なもんはないからね~!

それでしか、「自分好みの人生」は送れないぞ!!!

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