県内の観音寺市にある「ねむたや」というこだわりの寝具店がある。
そこの主人のヒデキくんは友達で、かつてうちに来てくれた時、 「これは僕が持ってるより、陣さんの所でこそ活きると思って!」 と、マニアックな本を持参してくれた。
それがコレ。 ヒッピー系のセルフビルダーのバイブル。 「シェルター」とは家の事。 これは絶版されてて、アマゾンで中古を探すと恐ろしく高価になってる。 英語版なら意外と安く出てる。
この本からは数々のインスピレーションを頂いた。 僕の廃材セルフビルドには、多いに助けてもらった本。
実は、「ねむたや」のヒデキくんの事を思い出したのは、たまたまシーツを買いに「ふとんのたかはし」に行ったから。 店には、様々な布団やマットがディスプレイされてて、色々と丁寧に説明してくれた。 有名スポーツ選手が使ってるというフレコミの10万もするマットもあった。
実際に寝てみたけれど、 「これがソコまでええもんなんかー。」 と、イマイチ価値が理解できなかった。
家に帰り、ヒデキくんの事を思い出し、 「寝具と言えば『ねむたや』やろ!」 と、ねむたやのサイトをチェックしてみた。
ウッドスプリングベッド? 天然ゴムマット? オーガニック羊毛布団?
何だか、快適そう。 よさそうというのは分かるけど、写真と活字だけでは、どれを買っていいか分からないんで、直接ヒデキくんに相談する事にした。
ねむたやのお店の中。 ウッドスプリングベッドやら、マットやらが美しく展示されてる。
そもそも、ウッドスプリングって、何がええの? という事で、寝させてもらった。
す、スゴイーーー!
肩やお尻はズッシリと沈み込み、反対に腰はシッカリと支えてくれるように作られてる。 しかも、その人の体重や骨格に合わせて、スプリングの硬さを調整出来る。
そのベッドの上に天然ゴムのマットを敷いて練ると、更にヤバイ!! 笑いが込み上げてくる程の心地よさ。
このマットは7つのゾーンに分かれて硬さが変わってて、沈み込ませたくない腰の部分はシッカリしてるとか。 ウッドスプリングと組み合わせる事で、その効果は倍増する。
マットの上には薄手の羊毛布団が敷かれてある。 これがまた今までの布団は何だったんや!?と思わせる気持ちよさ。
製造過程で、薬品などを使われていない完全にオーガニックな布団。 直接口に入れるものじゃなくても、何でオーガニックがいいのか?
実は僕も知らなかった、、、。 本来の羊毛って、湿気を吸い込む力と、湿気を吐き出す力がスゴイらしい。 でも、薬品を使って洗ったりする事で、その力が弱くなるそうな。
布団の中の湿気がマックスに達すると、寝汗をかいたりして心地よくないという事。 実際に、今までアクリル毛布で寝てて、朝方汗をかいて起きる事があった。
これが、ねむたやのお店と主人のヒデキくん。
一体全体どれを選ぶべきなのか?
ヒデキくんと色々と相談して、注文させてもらった。
数日後、ベッドとマットが届いた。
届いた日に合わせて、ヒデキくんが直接来てくれて、スプリングの調整をしてくれた。 中国、四国エリアなら、彼が直接行って調整してくれるそうな(要相談)。
廃材天国の離れの寝室に、上手く収まった。 ベッドの周りにあるのが、今まで使ってた昔ながらの綿の布団。
廃材の家に似つかわしくない?
否!!
廃材天国の生活とは、 貧乏だから廃材集めて生活してたり、 何が何でも買わないドケチ生活という訳ではない。
この部屋の、 角材、 アルミサッシ、 畳、 勉強机、 これらは全て廃材として、ヨソでは不要になったものをもらって来て作った。
僕はこれらの廃材が山程もらえるのに、新品の角材やサッシを買うのはナンセンスやと思ってる。
しかし、 手作りの自然海塩、 圧搾製法の純正油、 伝統製法の本醸造の醤油や味醂、純米酒、 というものには、超こだわって買ってる。
塩や味醂は一番安いものの20倍とかいう価格帯。 真に価値のある、自分の納得できるものには惜しまない。 逆に廃材で十分なものや、納得のいく価値を感じないものには、100円たりとも払わない。 コレが、月々いくらという安定的な収入がなくとも、金に困らない秘訣。
しかし、着る物や布団をオーガニックや手作りのこだわりのものという発想はなかった。 何せ、もらいものの布団も服もたくさんあるし。
特に服は、廃材の薪を運び、天ぷら油を濾過したりと、9割以上が作業のために着る。 そこにはモンベルやパタゴニアはもちろん、オーガニックのいい感じの服はお呼びじゃない。
しかし、疲労回復のための寝る時の寝具にはこだわってもいいと、やっと最近になって思った。
で、実際に寝てみると、とんでもなく心地よい。 よく眠れるし、アクリル毛布のような寝汗もなく、首や腰の痛みも軽くなった。
今までは何やったんや~。 という月とスッポンのような違い。
たったの数日でコレやから、 悪い寝具とこういうこだわりの寝具での、何年もの差はすさまじいと思う。 その人の寿命も変わってくるぐらいの勢いじゃない?
やはりこういう、 「何が本物なのか?」 を決めるのを相談するのは「人」。
ネット上の情報は玉石混合。 というか、大半はただの石、、、。
信頼出来る人に直接聞くのが一番。
もちろん、最終判断は自分。
納得のゆくものを選ぶのだ!!!
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