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古民家カフェを作った男は小、中、高の学校に行ってなかった

かつて、お遍路中に廃材天国に寄ってくれた半田くんという若者が居る。 小、中、高と、学校に通わずに大人になった児島げんきくんという若者が居る。

その二人が、高松市香川町で「いろり庵」という店を始めた。

古民家ダイニングいろり庵 087-805-6886 マップ


行って来た!

何と、この家はちまちゃんという友達がかつて自分でリフォームした古民家!

2005年、一軒目の廃材ハウスが銭形金太郎という番組に出た後、このちまちゃんの家も出た。 その時、ディレクターの依頼でこの家の裏に一日で土のカマドを作った。 レポーターがうちと同じく、東貴博さんで 「秋山さん、久しぶり~!」 となるような設定だった。

懐かしい、、、。 10年ぶりの訪問。

現在、ちまちゃんはもう手離してて、彼等が借りて店を始めた。


小道を歩いて店に到着。


入るとすぐに、ドッシリとした囲炉裏が構えられてる。


天井も取り払われて、吹き抜けになってる。


丸太の梁、竹、ワラと、ほんと素材の美しさが光る。


まずは、前菜。 カブの甘酢はほどよい甘さ。 自家製の鶏の燻製はまさに絶品だった。 リンゴと生エビのマリネも斬新な組み合わせがヒット。


1時を回っても、次々とお客さんが訪れてた。


野遊は鯛のマース煮。 沖縄の塩だけの煮魚。 シンプルな料理なだけに、天然の鯛の味を引き立てる。 付け合せはピーマンのお浸し、里芋と柿の和え物、白菜の塩揉み、赤味噌の味噌汁。


豆腐と鶏挽肉のしんじょ。 あっこちゃんと、僕はコレにした。 これも、上品な薄味に仕上がってた。


車麩の味噌カツ。 これはにこちゃんが注文。 にこちゃんもモリモリと全部食べた。

撮り忘れたが、デザートはいちじくのういろうだった。 これも手作りのほっこりする逸品だった。

半田くんもげんきくんも、洋食のレストランで働いてた経験はあるが、ここは基本和食。 そこに、燻製やマリネなどをアクセントに効かせてある。

完全に手作りの味で、安物の加工品などは一切使われていない。 こういう本物の味は、大手チェーンなどの外食産業では味わえない。 随分田舎にあるが、是非とも行って頂きたい! その行くまでのロケーションも乙なもの。


げんきくんは17歳で自転車日本一周一人旅をやってる猛者。 去年の1年3ヶ月の世界一周(40数カ国)の旅の後、この店を開いた。 アメリカに行く事を夢見る野遊は興味津々で話を聞いてた。

げんきくんの親父はデモクラティックスクールを日本に紹介した第一人者。 僕も親父さんにボストンのサドベリーバレースクールに連れて行って頂いた。

げんきくんは4兄弟の末っ子で、4人全員がホームスクーラーという家系。 今はみんな立派な社会人として、独立して生活を送ってる。

うちら夫婦は、うちの子らが1~3歳の時にこういう子らに出会ってる。 他にも、京都の「ザ・ファミリー」の家族とか。 姫路の北、市川町のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」との出会いも大きかった。

実際に、学校に行ってなくても、活き活きとして「自分」を持った子ども達。 そして、その子らを100%信じる親や関係者。

いや、学校に行こうがフリースクールに行こうが、家で居ようが、そういうのは形の問題。 子ども一人一人を信じて待つ。 そして、過度な期待や押し付けをしない。

その子に合った学びが必要なのだ。 そして、それは子どもの数だけ種類がある。

「日本国憲法」第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

憲法にも、絶対に学校に行かないといけないとは書かれていない。 しかし、親は普通教育を受けさせる義務を負うとある。

そうなのだ。 親が自分の責任において、教育する。 その教育方法には様々な形があって然るべきなのだ。

野遊は今、せっせと中学校に通ってるが、「高校は行かんわ。」と言う。 土歩とにこは行っていない。

自分の納得する選択を自分でする。 そう出来る環境を親が整える。

こんだけなのよん♪

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