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2014年 アートでたんぼ

ウチが田んぼの準備を始めたということは、「アートでたんぼ」も着々と準備してる筈。

http://tanbo.exblog.jp/20594040/ 今年の河野さんの「アートでたんぼ」フライヤー

14年前に一軒目の廃材ハウスを建て始めた時に、時を同じくして始まった「アートでたんぼ」。 今年で14回目。


とりあえずは今年のイベント直前にオシャカになった廃材天国屋台の解体から。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e658106.html 去年のイベントの様子

廃材で2、3時間で作った廃材屋台も、4年は持った。


その廃材がまた今年の焚き物になる。


解体なんぞ、ほんの30分未満。


解体の後は、この人なしに廃材天国は在らずという、スーパー助っ人田村さん登場。 田村さんが手際よく切ってくれた10m超えの太い孟宗竹。


田んぼにエンジンで穴をあけるドリルで80㎝ぐらい掘った穴に差し込んでテントを作る。 フワフワと浮遊型のテント。


3、4人で一気に3つ建てた。


同じ要領で竹のイスンタレーション(インスタレーション)を作る。


これは僕が美大浪人時代にお世話になった「アトリエ弧路庵」の杉本先生のインスタレーション。 まるで田んぼに空中浮遊の物体が現れた如き作品。 so cool !!!


もう少し時間が経って絶好の夕日になれば尚最高!


その頃にはアテの準備が整い、宴の火蓋が切られる。 この時期産卵後で安くなったチヌを河野さんが抜け目なく仕入れてくれてた。 しかし、白子と真子を鉄板で焼いたのは初めてやったけど、塩だけソテーしたのは最高の酒の肴。 この塩梅が僕の腕の見せ所。 少なすぎても多過ぎてもいけない。 肉や魚に適量の塩をせずに、市販のタレや調味料で頂こうとする魂胆が浅ましいのだ。 素晴らしい旬の素材に、最高の塩! これだけで最高の肴なのだ。

身土不二、一物全体、これが瀬戸内のマクロビオティックというにふさわしい。 芝エビも頭ごといくと濃厚な味噌が入るし、鰺もほどよく脂が乗ってる。

河野さんの農耕における過剰生産の害をアートが中和してきたという論説は非常に的を得ている。 しかし、去年の日記にも書いたように、田舎の「好ドロドロ関係」を楽しめないと、うちのような左ウチワライフには程遠いぞ。

田舎はキツイ 田舎はエグイ 田舎は金にうるさい 田舎では身ぐるみはがれるぐらい、入る者の素姓を聞かれるのが当たり前。

人間臭さ満点の本気のぶつかり合い。 陰口あり、凶器あり、反則こそ全てという裏社会が脈々と息づく場所。

その田舎社会のまっただ中でこのぶっ飛んだイベントをやり続ける河野さんは只モンじゃあない。 いや、返ってこの状況がベスト。 美術館なり、直島に崇高な大先生の作品を展示するのとは訳が違う。

毎年このイベントの後に、ここで稲を植える事そのものがアートだと言う河野さん。 たんぼなり日常生活と分離したお宝アートではないのだ。

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