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耐火煉瓦で牡蠣バーの炉を作る③(完成)

牡蠣バーの炉が完成した!


平積みと縦積みの段の差があったので、耐火レンガをダイヤモンドカッターで薄くスライスして調整する。


目地を丁寧に仕上げて完成。 耐火モルタルに少しセメントを混ぜた目地を丁寧に刷毛で拭き取る。 ここは最後の仕上げとなるので、完璧を目指す丁寧さで取り組む。

この完成した炉の底部分に灰を敷きつめて炭火を置くという極めてシンプルな使い方。 僕が入る前はU字溝を入れるとか、鉄製の枠を入れて取り外せるように、とか色んなアイデアがあったらしい。 この炉はいわば細長い火鉢のようなもの。 灰の上で炭火が燃えるのに必要な酸素は上から十分に供給されるので、七輪のようなエアの口も不要。 灰がよほど溜まると上からすくえばいいだけ。 シンプルな構造は後々のメンテナンスが楽。 複雑な構造にすると、そこが壊れたりするリスクもあるし。

元々こういう仕事は左官仕事。 この現場にもモルタルの仕上げなどはプロの左官職人が入ってる。 それでも、「炉の設計」とか「使い勝手」という部分から設計士に相談を受けて、僕が施工する運びとなった。

元々は素人から始めた家作り。 大工も左官も土木もやった。 その中でも得意分野の「火を扱う炉」に関しては、僕はプロだ。 火とエアの関係。 灰の処理など、日常の使い勝手。

こういうのは自分でやってみて経験を積んだ者じゃないと分らない。 自分のために必要に迫られて創意工夫を重ね、こなしてる作業。 これは自給自足生活の中にはふんだんにある。 そのノウハウをこういうプロの建築現場に活かすのは難しい事ではない。 自分ちじゃないので、仕上げなどには周到な注意を払う。

自分の生活のためにやってる作業が仕事に繋がる。 これは「好きこそものの上手なれ」と同義だ。 好きな事をせよ。 とはいえ、それが時代に合わなくて需要も求められない事は続かない。

自分の好きな事に本当に向かっていけば、どんどん求められて発展していく。 自分の夢を実現する! それは最初にクリアする一歩目のステージなのだ。 自分の掲げる夢や目標など小さなものでしかない。

そこからが先が面白い。 自分には想像もつかなかった人生に展開していく。 今回の仕事もそうやし、先だっての「自給自足合宿」なんかもそう。 これからどんな流れになるのかが面白くてしかたがない。


昨日は牡蠣の佃煮を頂いた。 これは完全に煮詰める手前のしぐれ煮。


これが最後まで煮詰めた佃煮。

超濃厚な酒の肴。 酒の肴はご飯のお供にも最適。

あまりにも濃厚なので、七味をかけたり、和辛子をつけたり、ネギを一緒に食べたりしないとバランスが取れない強烈な味。 他にも薬味を研究すると更に上品に食べられると思う。

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