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溶接機の選び方

移住して、古民家で暮らす友人からメール。

「溶接がしたいけど、どんな溶接機がおススメなの?」

これは難しい質問。 ホビー用のちっちゃなのでは、細い溶接棒しか溶けない。 しかし、プロ用のは高い。

仕事で使う訳じゃないので、どこまでの性能を求めるか? これは丸ノコやインパクトドライバーなどの基本的な道具にも共通する課題。

遊びで、犬小屋作ったり、本棚作ったりする程度の日曜大工なら、ホビー用の安い道具でいい。 しかし、家一軒建てないまでも、床を張りなおしたり、道具小屋でも建てようというのなら、プロ仕様の道具が欲しくなる。

結論は、プロ用の道具の古くなったのをヤフオクで探す。

外見がボロボロでも、「動作確認済み」のなら大丈夫。 新品で3万ぐらいの道具でも数千円ぐらいで買える。

田舎暮らしや自給自足において、溶接が出来ると、鉄工作業の幅がグンと広がる。 溶接機は絶対あった方がいい!

これは他の方にも教えたい情報なので、ブログの記事にして説明する事にした。


これが、今使ってる溶接機。 250Aのもの。


これは最初に廃材としてもらってきて、最初に使ってた溶接機。 120Aというホビー用で、灰出し棒を自作するぐらいは出来たが、薪ストーブを自作する時に話にならなかった。 で、今のやつに買い換えた。


これがスペック。 色々と書いてるが、「単相の200V用で、250A、重量が34㌔」という情報ぐらいが必要な情報。 さっきの120Aのは100Vで弱くてダメだし、重量が100㌔近い大型のまでは要らないし、というぐらい。 で、見た目がうちのぐらいボロければ安く買える。 これで、15000円ぐらいで落札した。


実際には250Aをマックスで使う事はまずない。 6mmの鉄板同士の溶接で、3、2㎜の溶接棒でも、155~170Aぐらいのもの。 もっと薄い鉄板で、2、6㎜とか2、0㎜の溶接棒の時は130A、110Aと、電流を落として使う。


実際に落札したのは、溶接機だけ。 右の二本の差込み口まで。 左の二本は後で買った。 一本がアースと言い、鉄板を挟む方、もう一本がホルダーと言い、溶接棒を掴む方。


右がアース、左がホルダー。 こういうのは、10mのキャプタイヤケーブル(黒い電線)付きの中古も出てる。


これも重要。 ブレーカーの増設。 右上のは従来の100V用のブレーカー。 左下のが、単相200V用のブレーカーで、60Aという大型のもの。 これは電気工事士のおっちゃんに頼んでやってもらった。

どこの家庭でも、単相の200Vは取れる。 三相の200Vは毎月の基本料が高いので、よっぽどジャンジャン使わないと引き込まない方がいい。


この増設した大型のブレーカーの赤と白から溶接機に繋がってる。


更にあると、いいのが、延長用のキャプタイヤ。 30mのが、アース用とホルダー用の2本ある。

基本は溶接機を置いてある、作業場で溶接する。 その時には短いケーブルでいい。 ただ、200Vの溶接機は普通のドラムリールで遠くに持っていけない。 この30mあれば、母屋まで引っ張れる。 薪ストーブの補修や、先日の五右衛門風呂の焚口修理の時などに使った。


後は溶接面。 右のが一般的な片手で持ちながら使うやつ。 左のは自動遮光面と言う、溶接のスパークが出ると、自動的にガラスが暗くなるスグレもの。 これも国産のいいやつは1万以上するが、うちのはネットで3000円。


やはり、片手で材料を押さえながら片手でホルダーを持って溶接したい時もある。 このベンチのフレームを作る時に重宝した。


後、各種溶接棒。 これは鉄板によって使い分ける。

鉄板の厚み 溶接棒の太さ 電流の強さ

この3つがマッチしないと上手く溶接出来ない。 色々と試行錯誤を繰り返してるうちに、分かってくるもの。


これは「シャコ万力」というクランプ。 こういうものでシッカリと固定して作業するとやり易い。


これは直角で固定できるマグネット。 なぜか、コーナンのブランドのライフレックスのが異常に安い。

他にも鉄板を切るための、ディスクグラインダー、高速切断機などの道具も必要。

このぐらいのポイントを押さえると、かなりの溶接作業が可能。 やればやる程スキルは上がる。

「必要は発明の母」 と言うが、専門的に勉強したり、どこかで習わないと出来ない事などない。

自分の生活のために必要なものをブッツケ本番で自作するのだ!!!

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