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海水を汲んできて自家製塩作り⑤最後の仕上げ

塩作りも最終段階に入った。


塩分濃度26%の濃ーい塩水。 ここからは、薪ストーブの上でコトコト煮詰める。 300ℓの海水がここまでの量に濃縮したのは、感慨深い。

実は、一月三日に天草の松本さんが、廃材天国に来てくれた!! 徳島のご実家に帰られたついでもあって。

その時に、電話では聞けないような細かい話を聞けた。 どういう風にやってるかという、うちの塩作りの実態を見て頂きながら。

ベテランの松本さんの話は、全てにおいて参考になる。

これは、ぶっつけ本番で僕がやりながら聞くから、吸収力は120%になる。 やってもないのに、机の上の勉強として聞いたって、効果は何分の一にも満たない。

セルフビルドの家作り 手作業での田んぼや畑 手づくり料理 味噌や梅干し作り 薪ストーブを溶接して作る ピザ窯作り 井戸掘り 廃材ソーラー発電 などなど、、、。

これら全てに通じる。 僕は全部ぶっつけ本番。 予め勉強したり、練習したりはしていない。

そもそも、自分の自給のためのものに、勉強や練習なんて要らない。

やりたいからやる やってるうちに見えてくる 益々楽しくなってくる 気がつけば、何とか形になってる

しかも、それを一度や二度じゃなく、何回もやってると、どんどん経験値が増す。 そして、自分なりの独自理論が完成されるのだ。

これはネットにも本にも書いていない、珠玉の叡智だ!

と、盛り上がってきた所で塩作りに戻ろうか、、、。


温まってくると、すぐに結晶が始まった!


キラキラと光り、四角い結晶! 明らかにカルシウムの結晶とは違うのが分かる。


見る見る成長してゆく。


面白いように結晶が進む。


薪ストーブの上に二日間ぐらい乗ってたので、料理は塩の周りで、、、。 大きな鍋が二つ乗ってても、周りで料理出来る所がこの自作ストーブの能力。


水分がほとんどなくなり、塩が大量に結晶した。 この水分はニガリ。 ニガリは畑に撒いたりすると、作物にすんごくいい。


薪ストーブから外す。


ザルの上にサラシを敷き、ニガリごと塩を打ち上げる。


500ccのペットボトルが小さく見える程たくさん出来た! 5㌔ぐらいはある。 毎年、味噌作りに10㌔ちょいは使うので、今回の量をもう2回やると、一年分の塩が自給出来る計算になる。


今回も松本さんが、天草の塩をお土産にもってきてくれた。


この裏面の文言は究極やと思う。

この素晴らしい塩が500gで1000円!! これは自分で作ってみたら、ほんとに安いと思う。 今回の塩を絶対に売ったりしたくないもんねーーー。


松本さんは海からポンプで一度に10tという海水を汲み上げる。 それを地下タンクに蓄え、この広大な塩田を循環させて、濃縮させる。


更にそれを天日小屋で天日塩にしたり。


この巨大な釜で煮詰める。 この釜は去年の春に僕が溶接して作ったもの。 こういう素晴らしい仕事の一端を担ってるようで、嬉しい限り。

今までは、この松本さんの塩を買ってた。

しかし今回、こうして、実際に塩が出来た。 自給を目指すからには、数百グラムという単位では話にならない。 そういう意味では、 「3回海水汲んで来たら、一年分自給出来るんかー!」 というのが、分かったのが大きな収穫。

それを一度にするためにタンクを1tに拡張してもいいし、汲む労力を軽減するためにポンプを導入してもいい。

要は、「一度やってみる事で次が見える。」

ここ、ポイントやで!!

こういう展開は、実践してみない限り実感が湧かない。 実感の湧かない事には、 「よっしゃーーー!!!」 という、全力のモチベーションは傾けられないのだ。

「ほんまに出来るかなー、、、」 というモヤモヤした状態。 いつもそこから始まる。

布団の中でアレコレ考える。 朝になり、タンクを洗って海水を汲みに行く。

ココだ!!!

ここが最重要起点だぞ!!! その後で、ネットで調べたり松本さんに電話して聞いたり、具体的な展開が始まる。

何もしないうちに、確実に出来る納得の出来る方法を探してはダメダメ!

一つやってみてから、次の閃きが来る。 それから先輩に聞くと丁寧に教えてもらえるというもの。

やってみろーーー!!!

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