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廃材を使って、廃材の家をリフォーム①


風呂やトイレの裏にあるウロコ壁の離れ(右)。 かつてはそこへ行くために左のサッシから回り込んで、行ってた。 去年暮れからの風呂の脱衣室のリフォームで、脱衣室から離れに行けるようにした。


ただ、シルバーの戸の左下にはコンポストトイレのウンコ取り出し口がある。 その間の段差に板でも渡して歩けるようにしないといけない。

その問題よりも、シルバーの戸を開けて、離れのこげ茶の戸に入るまでに一旦外に出る事になる。 これからの蚊の季節を恐れて、あっこちゃんから蚊が入らないようにしてくれという要望。


要はこげ茶の戸の手前にもう一つ戸をつけて、天井もつけて、上の写真の通路を部屋のように囲ってしまう必要がある。 何かいいサッシがないかと廃材サッシ置き場を物色。


おあつらえ向きなのを発見。

サッシを入れる前に、まずは下の隙間を塞がないといけない。 何でもいいので、石か何かを詰め込んで塞ぐ必要がある。


ガラ置き場。 こういうどうでもいい素材は是非こういう時に使って減らしたい。


粘土置き場。 ガラの間に粘土で目地にする。


一輪車の上で粘土を練る。


ガラと粘土を交互に詰め込むだけ。


完成。


次はかつて靴脱ぎ場にしてたアプローチ部分を解体。


ここからは床を作るための大引きやサッシを入れるための柱などが必要。 4月の窯焚きで随分減ったとはいえ、まだまだ大量にある廃材の山。


大引きとして必要な長さは1、2mなので、こういう折れたような材で十分。


チェーンソーでカットして置いてみる。 途中から土歩も手伝ってくれた。


位置を決めて水平を出した。 こんなのは大体でいい。


こんな焚き物にしかならないような廃材でもどうせ床の下にかくれるんやから、問題ない。


サッシを入れるための柱を立てる。


廃材フロア材を張る。 これは廃材と言っても、大工さんの倉庫の解体現場から獲ってきた、新品のまま倉庫に放置されてたもの。 こいう材料も色や微妙なサイズの違いで、余っても次の現場には出番がなく、大抵棄てられる。


フロア完成。


左の通路としての板は置いてるだけで、脱着式。


いよいよ戸のサッシを入れる。


天井の下地を作る。

まだ完成には及ばなかったけど、ここまでで一日半ぐらいの作業。 いやーーー。 自分の家の作業はほんと楽。 頼まれる廃材建築はいい意味で丁寧な仕事になる。 仕事なんやから当たり前やし、それはそれで楽しい作業。

でも、自分の家となると、ほんといい加減な作業になる。 使う材料も、今回のガラ採用のように、「このタイミングでコレ減らしとこう!」というノリ。 見た目や細部のディティールも、誰も気にしないから超テキトー。 実際に出来てしまった後、住みながら「天井のあそこがズレてる。」とかイチイチ気にしたりしない。

そもそも100%廃材で家を建てるという事は「こんなんでいいじゃん。」というノリじゃなきゃやってられない。 ビニールクロスのキズを気にするような家じゃあないんだ。 廃材を全てカンナとグラインダーで磨く必要も全くない。

そういう根底の尺度から自分で決められるのがセルフビルドなのだ。 「家ごとき、こんなもんで、、、。」という価値観になると、ほんとに楽チン極まりない。 家だけじゃなく、生きるって、生活するって、実は楽な事。

色々頼まれて仕事としてやるようになったし、道具もスキルもついてきた。 でも、原点はやはり自分のための廃材建築。 時間の制約もなければ、全て自分の判断だけで進められるのが最高!

これから連休には大型のイベント出店があり、移動式のピザ窯を出動させる。 5/5に、観音寺の「琴弾回廊」という温泉の芝生広場で行われる「まったりホリデー」というイベント。 主催者発表ではお客は6000人とか!?

またその出店が終わってから、お楽しみの作業になりそう。

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