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古民家をリフォームして、ジビエ解体施設の建設をする ①【屋根解体、配管、「やり方」】

廃材天国の陣です!

実は妹の旦那が猟師でして、京都の舞鶴で猪や鹿を獲る事を生業にしているんです。 清水祐輔くんと言うまだ30代前半の若者ですが、年間100頭以上獲る実績を持ち、猟友会の中でも認められつつあるようです。

彼はこれから保健所の認可を得た解体施設を作り、年中そこで解体→保存→販売という流れを作ろうとしています。 それがないと、11月から3月の猟期は捌いて食べてもいいものの、 それ以外の禁猟期は「有害駆除」として市の焼却施設に持ち込まなくてはいけないのです。 一頭辺り1万円などの報奨金をもらえるものの、折角獲った獣を食べられないのはもったいない話です。

保健所の認可を受けた解体施設で捌いた獣であれば、年中食べる事も出来、もちろん販売も出来ます。 しかし、個人で解体施設を整備して保健所の許可を得て営業している猟師はかなり希少だそうです。 そこで義理の兄という縁で、うちに解体施設の工事を依頼してくれたのです。

Contents

妹夫婦が舞鶴の古民家に引っ越した時の記事

2年ぶりの来訪

引っ越しの時の工事から丁度2年ぶりに訪れました。

解体施設候補の古民家

この小さな古民家を改装&増築で、解体施設にします。 この建物には水回りがなく、住んでいた訳ではなさそうです。 大家さんは猟師でもあり、銘木を中心に扱う材木屋を営む方です。 今回の工事で使う大物の材を提供して頂きました。

この右部分に3m×3mの部屋を増築します。

土間部分に中古のバイクがあって、野遊が喜んでもらいました!

まずは既存の天井の解体と二階部分の座板の撤去です。

部屋の奥についていたサッシを外して正面に流用します。

元々あった砕石が多すぎたので搬出します。

屋根の葺き替え

この瓦の状態はこのままでもいけなくはないけれど、 大家さんの希望で板金で葺き替える事にしました。

瓦の解体、撤去は技術的には超簡単で、 軒下に2tダンプを停めておいて、上からバンバン瓦を投げ込むだけです。

半日で瓦はキレイサッパリなくなりました。

ルーフィングのない時代の屋根で、瓦の下には土と杉皮がありました。

野地板の上の小さなゴミや土はエンジンブロワでガンガン吹き飛ばします。 これは大家さんにお借りしましたが、超凄い能力で雨樋の中のゴミなんかも一瞬でキレイになりました。 「これはめっちゃ魅力的やん〜!」 と、調べるとヤフオクに中古はほとんど出ていなくて、 新品でも2~3万円ぐらいだったので、どれにしようか迷いました。

何とハスクバーナのが2万円を切って一番安かったです。 でも色々調べると、有名メーカーでも廉価モデルを出していて、 DIY用にはいいが、ガンガン使う耐久性はないとの事です。

それで、国産の共立、新ダイワ、ゼノアの中から選ぶ事にしました。 結局共立のPB260が能力的にコスパが高かったのでそれにしました。 エンジン刈払い機、エンジンチェーンソー、でもこの3社であれば間違いないです。 ハスクバーナ、スチールよりも、部品の手配や修理に出すのが容易なのがいいです。

丁度梅雨のさなかの作業だったので、すぐにシートを張って養生しました。

夕方に作業を終えてからは、野遊はバイクいじり、 土歩は持っていった自転車の整備に勤しんでいました。 野遊のバイクは往年の2ストTZR-Rの50ccで、ネットで調べながらワクワクで直していました。 出張先からもヤフオクやモノタロウから毎日のように部品を調達していましたよ。

給水と排水の配管工事

コンクリート土間を打つ前に、給水と排水の配管を埋めておきます。

こちらは室内。

埋め終わるとエンジンプレートで転圧します。 こういう機械は現地でリースします。 1日2000円とかなので安いもんです。

外の増築する部分にもかけます。

クラッシャーを敷いて、プレートで転圧するとバッチリです!

「やり方」

コンクリート基礎を打つための測量です。 「やり方」と言って、水糸を張って基礎の位置を決めます。

糸を張って、正確に寸法を取ります。

糸は板をスライドさせて動くようにしていて、微調整をします。

糸から下げ振りで垂直に下ろすと、ジャストの位置が出ます。

妹夫婦も薪を活用する暮らし

こういう遠征では、家から通う訳にいかないので、 妹夫婦の家に泊まり込みでの作業です。 彼ら夫婦も薪を使って、上手く生活しています。

これは2年前に取り付けた「ATO」というメーカーの薪ボイラーです。 この家はリフォーム済みで、キッチンは混合水栓、ユニットバス、洗面化粧台が完備されていました。 熱源はガスボイラーだったのを取り外して、この薪ボイラーにしたのです。 五右衛門風呂と違い、これなら家中の配管にお湯を送る事が出来るんです。 しかも、五右衛門風呂よりも炊く時間も薪の量も少ないというから驚きです。

これまた2年前に設置したカマドです。 毎日快適に使っているようです。

赤米と黒米を少々混ぜてバッチリ上手く炊けています!

そして、素晴らしく脂の乗った猪のチャーシュー!! この猪肉のクオリティーは中々ないですよ〜。 猪も鹿も罠にかかったのを仕留めて、捌いて肉にする工程が超重要です。 祐輔くんは止め刺し(血抜き)から精肉まで丁寧にするので、美味しんです。 もらった猪肉が臭かった、硬かったというのはそういう工程が疎かにされているのい違いありません。

今後はこの肉の販売のみならず、ゲストハウスも開業して、美味しいジビエ肉料理を提供する予定です。

乞うご期待!!


田舎暮らしなり、自給的な生活では、 暑いからと言ってエアコンの前でゴロゴロする訳にはいかんぞ。 自分の労力をかけない限り、こういう暮らしは営めないのだ。 自分でエネルギーを賄い、美味しいもんは自分で作る。 こういう生活に憧れるのであれば、 いくら暑くとも「暑い、暑い、、、。」とボヤかずに、 せっせと薪を集めて、毎日ご飯を手作りしてみんかい! 薪生活が無理でも、1日三食のご飯の手作り率を上げる事ぐらい出来るだろ!!!

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