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【廃瓦】タダの廃材で屋根を葺く方法とは

瓦屋根と言っても、普通の瓦屋根じゃなく、バラバラの廃材瓦。


廃材天国の象徴的な屋根。 バラバラの廃瓦をシートで防水した上に並べてる。

今年は何度もの台風の来襲で、雨漏りしたので修理中。

台風の風によって、被害を受けて雨漏りした訳ではない。 この廃瓦屋根は、何重にもシートで防水した上をシートが日光や風で劣化しないように、廃瓦がカバーしてるという構造。 時々屋根に上がってチェックしてたらいいんやけど、ついついサボってしまう。 で、風で廃瓦が動いて、シートがアラワになった部分が劣化してしまう。 そこから雨漏りする。

いっその事、金属屋根にするとか、ポリカの波板買って全面に張るという考えもよぎる。 何度も何度もこういう修理をしたい訳ではないからねー。

おそらく板金屋根の業者に頼んでもこんなウェーブした屋根は葺いてくれない。 ポリカの波板なら、屋根の総面積約80坪に対して、10尺の波板が約180枚必要で、総額36万円。

う~ん、この面積の屋根を葺くのを考えると金額的には大した事ない。 しかも一度新品を張り込んでおけば、20~30年という耐久性を発揮してくれる。

それでも!

やっぱり!

自分のこの廃材の家に、新品の材料を買いたいとは思えない。 今回新品を張り込んでおけば、しばらく安心出来るというのは安直で面白味がない。

「自分の家ごときのためには、廃材でいいじゃん!」

そう、自分の家ごときのために、新品の材料なんて買わずとも、17年間、二軒の家に暮らしてる。 これで十分だし、今後も常に補修や改修を繰り返してゆく。 もちろん、最近では仕事として頼まれる事も少なくないし、そういう時には、当然新品の材料を買う。 むしろ、その方が労力がかからないし、常に自分が管理しないという意味では安心。

では、ナゼここまで廃材にこだわるのか?

こだわると言うよりも、 「別に何でもいいじゃん!」 というむしろ軽いスタンス。

何より、実際にこれで17年暮らしてきて不便はない。

客観的には、廃材の家で三食のご飯と風呂や暖房を薪で完結させる、とてつもなく不便な生活。 しかしコレを不便と思わず、やりたくってやってるんやからしかたがない。 こっちの方が、より楽しくて美味しい健康的な生活だと心底思う。

日々暮らしてゆく中、

「草刈せなー。」 「田植えの時期や。」 「そろそろ薪作りしとこ。」

という、自給生活に必要な事をやってる。

その中で、

「屋根直さな。」 「子ども部屋拡張しよ。」 「味噌とかの保存に土蔵作りたい。」

と、必要に迫られた作業をこなしてゆく。 その自分の生活に必要な楽しみを業者などに発注するのはっもったいな過ぎる。

新品の材料よりも、いかに廃材を工夫してやりくり出来るかというゲームのようなもん。

で、屋根材の話に戻ろう。

他に廃材で何かあるか?


今までの定番は、農業用の廃ビニールで防水して、そのビニールを廃瓦が傷つけないように、廃ブルーシートを被せるというもの。 このブルーシートが、廃瓦がズレて日光に晒されて劣化する。


こういう部分。


廃材ソーラーの置かれた、天ぷらカーの駐車スペースを兼ねる深い軒。 ここはビッシリと廃瓦が敷かれて、間に苔までむして劣化は見られない。


レシプロカルフレームの鶏小屋の土屋根。 これは、廃瓦じゃなく、シートの上を土で覆ってある。 ただ、土は薄く、雨が多いとこうして草が生えるが、日照りになると草は枯れる。


道具置き場は板や角材と廃瓦の折衷形式。


このパイプハウスを改造した倉庫の屋根材。 以前アスファルトルーフィングを製造している工場から出る廃材で、ロール状の厚手のシートをもらって葺いた。 この工場に勤める知り合いに聞いてみたが、そう頻繁にまとまった量が出る訳ではないと。


反対側の金属素材の折半屋根の廃材。 これも、行き着けの金物屋でもらったもの。 以前は、この製品を納める時に、重ねた一番下を保護板として余分に現場に持って行き、 一枚は帰りに持って帰ったのを倉庫にためておいてくれた。 それをコツコツもらって蓄えたもの。 しかし、これも今はシステムが変わってもうもらえない、、、。

ここで最有力なのが、トラックシートの廃材。 大型トラックにかける幌で、超強い。 大きいものは7m×13mもあり、新品で買うと20万円也。 これを運送会社が買い換えるタイミングでもらった事があった。


コレがそれ。

実は今回も、アレコレ考えた。 農業用の廃ビニールはやはり弱い。 その上をトラックシートで覆ってた部分もあるが、そうじゃない部分から劣化が始まった。

で、それを思い出して、運送会社の知り合いに電話。

「前にもらったトラックシートの廃材って、また出ますかねー。」 と聞くと、 「そう頻繁に出るもんではないけど、また聞いとくわ。」

すると、次の日に! 「一つだけあったきん、取りに来る?」 と!!

お礼の自作の陶芸のビアタンブラーを持参して、すぐさま取りに行った。


めっちゃデカ~イ!!


このシートがもらえる事は期待せずに、屋根の修理を始めてた。 一旦廃瓦をよけて。


分かりにくいが煙突の右側が農業用の廃ビニールで、劣化が進んでる。


左のトラックシートとの間に「山」を作る。 こうする事で、横方向からの水の浸入を防ぐ。


子ども達に、シートを計ってカットしてもらう。


新たに敷いて。


また廃瓦を戻す。 という単純な作業。

とりあえず、一番雨漏りがひどかった部分の補修は完成した。

他にも不安な部分はあるので、徐々に直していこう!!!

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