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【中古住宅リフォーム】新品のドアにドアノブをつける方法の解説

築30年の民家をリフォームする仕事、大体終わりが見えた。

作業しながら、 「ココもついでに直しといて!」 と、最初に頼まれた内容よりも、増える事はあっても、減る事はない。

結局、作業した日は2週間を超えるボリュームになった。 マサと二人で、土歩もちょくちょく来てくれて、有意義な現場だった。

今回も、やった事ないのに、 「やりますよ!」 と軽く返事をして、ちょこっと後悔した事がある。


古いドア。 これを取り替えて欲しいと。

引き受けてから、ホームセンターのドアのコーナーに行って詳しく見た。 今までも、サラッと見た事はあっても、買うという目で見てないんで、値段もよく知らなかった。

最初からドアノブを付けられるように、穴を開けた加工済みのドアは2~3万はする。


ちょっとでも経費を抑えるべく、加工ナシのシンプルなドアを購入。 大きさをカットするのは、1カット30円でやってくれる。 上下左右のバランスがあるんで、4辺ともカットしてもらった。 合板のドアなんで、自分で丸ノコで切ったりすると、切り口が弾けてバサバサになる。


仮に入れてみた。


ドアノブと、一番問題の「ラッチ」。 ドアを閉める時のカチャッというアレ。


こんなガイドの紙がついてるので、この通りの穴を開ける。


何とか開けた。

こうして淡々と見ると何でもないが、相当苦労した、、、。 キリがよく切れ過ぎて、低速ドリルがいくらでも食い込んで、抜けなくなった。

一軒目の廃材ハウス建設時に買った低速ドリルは、逆転機能が付いてない。 それでも、低速高トルクのドリルは15㎜の60㎝という超ロングキリをつけて、電柱丸太建築に活躍した。

逆転が付いてなくっても、大抵ドリルを回しながら思いっきり引き抜くと抜けるもの。 今回も足と頭でドアを突っ張って、思いっきり引いた引いた。 しかし、いくら引いてもグイグイと切り込むキリ。 18㎜のキリがドアの側面合板を突き破らないかと、マジに慌てた。

で、諦めて、作戦を変えた。 チャックを外し、キリの根元をプライヤーで掴んでジワジワと逆転させて、何とか抜いた。 というのを3回繰り返した、、、。

この作業後すぐに、ヤフオクで逆転機能付きの低速ドリルを落札したのは言う間でもない、、、。


ノミでラッチが入るように、加工する。


何度か入れてみては、微調整する。


これは横の穴を開けるためのガイド。


この通りに開ける。


こんな感じ。


上手くラッチが入った。


後は簡単。


ラッチ受け。


柱の方もノミで丁寧に切り込んでラッチ受けを取り付ける。


蝶番の部分もノミで削って、1㎜単位の調整をする。

この写真を撮った時は、キチンと開け閉め出来てた。

が、、、。

翌日は施主の方が来たので、 「ドア付いたんすよ!」 と意気揚々と、開け閉めすると、いやに固い、、、。

「アレ、、、。」 「おかしいな、昨日はちちゃんと開け閉め出来たのに、、、。」

そういえば天気は雨。 微妙に湿度で膨張したのか?

じ「雨で膨張したんすよ、きっと。」 施「木は生きてるんやねー。」

と微妙な空気になった、、、。

再度蝶番を外して、1~2㎜削って入れた。

と、何度も冷や汗もんのドア取り付けとなった。

今回ホームセンターでカットしてもらう時に、両側に3㎜づつの余裕をみた。 次にやるとすれば、5㎜づつ余裕があった方がええね。

後からホームセンターの展示してあるドア見ても、結構余裕がある。 そのスキマは「戸当たり」という細い木で解消できる。

何度もブッツケ本番を繰り返す事で、少々のハードルには怖気づいたりしなくなる。 むしろ、 「ほんまに出来るんかーい!?」 というスリルにワクワクする。

「何とかなるさ。」 という、気楽なもんじゃあないぞ。

「どうにかしてしまうのだっ!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

この、執念! この、迫力! この、なりふり構わなさ!

失敗を恐れるな。 スマートじゃなくっていい。

ブッツケ本番、やってみよ!!!

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