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100%廃材で作った倉庫をリフォームして使いやすくする


廃材天国の中で一番最初に建てた建造物である、焦げた材の小屋。 材木置き場が火事になり、消防車が消して芯が残ってたのを「陶芸の窯で燃やしてくれたら助かる。」と、持ってきてくれたもの。 これは廃材天国を建設当初にふんだんに使われた。 大工道具置き場と天ぷら油の貯蔵と精製場を兼ねてる。

大工道具は自分で買ったもの以外にも解体現場で獲ってきたりしてふんだんにある。 依頼された廃材建築のためにコンプレッサーやエア釘打ち機なんかもヤフオクの中古を買ったりして、益々増える一方。


最近道具小屋に隣接したパイプハウスに屋根をつけて倉庫化を進めてきた。 まだ、戸が完成してないけど。 でも、天ぷら油の貯蔵タンクもこちらのパイプハウス内に200ℓのを2つも増設したりと、除々に移行を進めてる。 先日の階段作りもこのハウスの中でやって日陰で涼しかったし。

で、道具小屋とパイプハウスを行ったり来たりする頻度が上がるにつれ、おっくうになってきた。 パイプハウスの戸が完成した暁には道具小屋の裏に穴を開けて貫通させて、道具小屋とハウスの一体化を図るつもりだった。

でも、道具小屋から道具を運び出してハウス側で作業中に、「あっ、水平機!」とか、「ハンマー取りにいかな!」とイチイチ往復するのがあまりにもめんどくさくなってきた。


素晴らしくカオスな道具小屋内。 一応どこに何があるかは分類されてて、僕にとっては使い勝手がいいようになってる。 まだ、この手前側に天ぷら油のタンクや溶接機に切断機、コンプレッサーなどの大物系が控えてる。


これがパイプハウス内から道具小屋を見た所。


とりあえず真ん中を通路にするしかないので悩む余地はない。 真ん中の細い柱を残し、右側にも柱を入れて、チェーンソーで棚をブッタ切る。 イチイチ手鋸で丁寧にチマチマ切ってはいけない。 出来るだけ手鋸の出番を減らし、「切る」、「削る」、「くり抜く」などはチェーンソーだ。 このラフな勢いが、思いつきを躊躇なく一気に形にする秘訣。


壁面に張ってある廃材をバールで外す。 バールを持つやいなや何も考えずとも怒涛の流れで解体出来るようになれ!


元々焚き物用に作ってストックしてたパレットの廃材で作った壁面。 こうしてバラせば元の焚き物になる。 風呂と料理に使う2日分ぐらいにはなる。 釘やビスは灰の中からマグネットで集めて溜めといて、クズ鉄に売ってちゃんと金にする。


ハウス内からはこんな感じ。


まずパイプを一本カットして、焦げた材をカットしても落ちないように廃材で柱を入れてビス留め。 その後、よく研がれた刃のチェーンソーでドバドバッと焦げた材を落として完成。


切りっぱなしでOK。 道具小屋の通路ごときに仕上げはいらない。


これで気軽に道具小屋とパイプハウスを行ったり来たり出来るようになった。 ブッタ切った棚に収納されてた工具が作業台の上に溢れ返ったので、ハウス内に棚を作って収納する必要がある。 でも、それをキチンと作って整理すれば快適な工房になる事請け合い。

ビーパルに出てくるような上履きで上がる美しい工房は廃材建築家には不要なのだ。 「実質本位」 「質実剛健」 「問答無用」 こういうスッキリとした姿勢なら楽チンで快適。

元々が廃材で作ってるので、こうして気軽に作りかえる事が出来るのがいい。 必要に応じて、この機敏なフットワークで壊したり作ったり。 惜し気もないので、思い切って作業を進められる。 そうするために必要な材料は全てが揃ってる訳やし。 というか、今ある廃材を見て、「コレでええやん。」というノリやから、「〇〇が足りないから買わな。」という風にはなりっこない。

そう、「材料を買わない」と決めると全く悩む事なく、新たな建築物に着工できる。 いちいち材料代を気にして、作業するのが嫌でこうなったんやし。

作業のための工房が整い次第、二階の陶芸の工房の下(資材置き場)の材料をこのパイプハウスに移動させる。 そして、陶芸の工房の下部分を子ども部屋にする。 これが最近温めてる新たな廃材建築の計画。

どんな材料でどんなデザインにするか? まだまだ決まってない。 ましてやディティールに関しては作りながら自然に決まるもの。

まずはパイプハウスの戸の完成が先やけどね。

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