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壁の隙間を塞ぐのには、粘土が一番

毎朝、キッチンの石畳の土間を掃き掃除してる。

大抵子どもたちがやってくれてる。 昨日は土歩が掃いてくれてた。


土「おおー、こんなトコにウジ虫がおる~!」

???

何で?

しばらく、土歩と辺りを探して、腐っとるようなモンがないか調べる。

、、、。

ない。

臭くもないし、何も腐ってない。

しかも、このサイズのウジは動物性の腐敗物がないと育たない。 ちっこいタイプのウジ虫は植物性でもわくから、カボチャなどが腐ってると可能性アリなんやけど。


散々探して、 「どうも、この水屋の裏の積み木の隙間でネズミが死んでるんじゃないか?」 という線に行き着いた。

実は、以前ネズミ天国になり、ネズミの巣に寄生するダニに子どもたちを中心に劇的な被害に見舞われた。 当時2歳ぐらいのにこちゃんが一番やられた。 あっこちゃんは相当参って、しばらく実家に帰ろうかという話にまでなってた。

当時は居候が何人も居て、みんなでネズミの侵入できる隙間を塞ぐのに何日も全力を挙げた。 壁面の積み木の表面をトーチバーナーで焙ったりもした。

何をやっても、いたちごっこで、中々解決の糸口は見えてこなかった。

で、、、。

最終的にはネコを飼う事で、収束に向かった。

今居るネコは、その時もらってきたネコの子孫で4代目ぐらいになる。


水屋の中の食器を全て出す。 5人家族にしては多すぎる、、、。 以前はライブの後のパーティーや、今では見学会など、家族を入れると30人近くの食事がしばしばあるので。

子どもたちが食器を出してくれてる間に、僕はすぐに道具小屋に行って、段取りする。


チェーンブロック(0、5トンの小型のもの) ベルト荷締め機 番線 シノ


番線で筋交いに引っかかりを作り、チェーンブロックを掛ける。


ベルト荷締め機を水屋に回して、チェーンブロックを引っ掛ける。


ガリガリ上げてみる。


吊り上げて浮かし、手前に出せた。


土歩が積み木の隙間をチェック。


おった!!!


タオルを持ち込んで巣にして、お亡くなりになってる。


ほとんどミイラ化してたが、やっぱりウジ虫の発生源はここだった。 ハエに気付かれずに、乾燥してミイラになってしまうと、ウジはわかない。 今回はハエもよくあの隙間に気付いたなーと感心する。


ぴょんぴょんジャンプして粘土と砂に水を混ぜて練る。


隙間に練った土を詰める。


積み木の壁の奥行きは50㎝もあるので、棒で突っついて、しっかりと詰める。


こんな感じ。


ホント、この粘土というのは使い勝手がいい。 こういう時には砂をたくさん入れて粘性を落として、練りやすくする。


最初は土歩だけで、にこは本を読んでて寄ってこなかったが、みんなでワイワイ楽しそうにやってるとやりだした。


で、やりだすと実際に楽しくなるもの。 子どもたちが口々に、「仕事が遊び♪」とか言いながら。

客観的には親の洗脳と写るんやろけど、、、。 こんな家に生まれて、こんな生活やってりゃ、彼らにとってはコレが普通やし。


土を詰め終えて、またガリガリやって水屋を戻す。

夕方、部活が終わって帰ってきた野遊が、家中食器を広げて、水屋をぶら下げて、粘土詰めてるのにビックリしてた。

が、「野遊!焚きモンに火つけてご飯作ってくれ!」と言われて、ササッとやってくれた。

常に家族総動員での生活。

誰かが仕事して金稼いできて、その金で家賃払って、メシ代払うのとは違うのだ。

家のトラブルに自力で対応しながらでも、必然的に誰かが薪でご飯を焚いて、風呂も沸かす。

これが当たり前。

というか、水屋の食器を出しながら、土歩が、 「やったーーー、今日もやる事が出来たぞーーー!!」 と心底嬉しそうにはしゃぐ姿が感慨深かった。

大人は何やかんややる事はあるが、やっぱりこういう必要に迫られた作業って、超スイッチ入るんよねー。 チェーンブロック出そうと思いつく時点でワクワクやし!

余裕があるから、こんな事やってて生活出来るんじゃあない。 こういう事を自分でやるからこそ、余裕が生まれるんだぜー!!

順番は間違えないように!!!

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