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一軒目の廃材ハウスの陶芸窯の屋根の張替え③

窯の屋根の作業3日目。


最後の波板は5尺で足りる。 一番短い規格は6尺なので、10尺のを半分に切ると丁度いい。


完成。


完全に生まれ変わった、窯の屋根。


これが穴窯。 作品が入る部分で7m、煙道まで入れると11mある。 上のアーチの部分の粘土だけでも8t。 毎日クワで錬っては、竹で組んだ骨組に盛り付けて作った。 3ヶ月ぐらいかけて。

こういう昔の構造物はローテク。 作るにあたって、とんでもない精度も要求されないし、何か特別な計測器も必要ない。 ただ、毎日粘土を練って、盛りつけていく。 後はまた、毎日叩いて締めていく。 それだけ。 ただ、時間はかかる。 いや、時間さえかければ簡単に出来る。 その時間のかけられる生活サイクルを目指せばね。


雨漏りがこの程度のうちに葺き替えられたので、まだまだもつ。


ここも漏り始めてた。


窯だけなら大して大きな屋根は要らない。 窯の前に大きくせり出した軒部分は窯焚きの時に必要。 窯焚きの前には薪を山ほど積み込んで、1週間以上も日夜焚き続ける。 ほんとに、ここまでよくjなったら窯焚きしたい気分になってきた。


その後は河野さんが作品に使うための竹を切った。 田村さんと2人で300本ぐらいは切った。 今は最高の切り時期。 「お盆過ぎて、正月まで。」 これが、切った竹に後で虫が入ってボロボロにならない時期。

何しろ竹藪は年々拡大する一方。 筍を取るためには間を間引いたりする必要もあるし。

竹藪が里山を侵食する。 これは他の地域も一緒やと思う。 県の議会でもそれを抑えるために、竹の有効活用法はないのか?という事が何度も議題に上がってる。 竹炭焼いたぐらいでは消費は知れてるし。 建材と言うても、孟宗竹は使いづらい。 粉末にして土壌改良材とか、ペレットにして燃料にとか、試作は始まってるけど、まだまだ、軌道には乗ってない。

大量にタダで手に入る。 これは廃材建築の建材としての条件を満たす。 後は使い方、アイデア。

ストローベイルハウスの応用の廃材積み木建築のように、この竹を壁面に使うとか。 構造は廃材で作って、50㎝に輪切りした竹で壁を埋める。 で、表面は泥かな? 丸亀に竹藪がないので思いつかなかったけど、今の廃材天国の母屋の壁をこんな風にすれば、廃材を延々とチェーンソーで挽くより早いかも。

ま、そんなのはマニアしかやらないので置いといて。 大量に使えるとなると、燃料とか建材の画期的なアイデア次第やろね。

一回、窯焚きにも使ったけどあっという間に燃えてしまうので、次々にくべまくってるとカサカサ状の熾きが積ってくべられなくなった。 風呂焚きには五右衛門釜を傷めるぐらい火力があると言うけど、何せ持続性がないからね。

現代人に使わせるんならペレットにして、専用のストーブとかぐらいかな? もっと石油が値上がりせんと、採算合わんやろな。

そんな「社会的にどうか?」とか無駄な議論はするな! それをするから先に進まないのだ。

自分がこういうタダの資源を使って、悠々とした生活を手に入れるのだ。 マニア上等。 ニッチの方が他がやってない分、楽に材料が手に入るのだ。

そこにフォーカスせよ。 そして動くのだ!!!

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