top of page

【天ぷらカー】車本体の燃料タンクに天ぷら油を入れるための改造

天ぷらカー進化計画中。 室内にある20ℓの天ぷら油のタンクを廃止して、車本体の燃料タンクに直接天ぷら油を入れるようにカスタムする計画。

軽油はエンジンのかけ始めと、帰ってくる直前にしか使わない。 一度、車本体の燃料タンクにスタンドで軽油を入れると、3~4か月はもつ。 最近軽油がエンプティーに近付いて来たので、今やっとこうと思い立った。


その前に、天ぷら油を濾過してるフィルターが詰まってきたので、フィルターの交換と濾過機の清掃。 夏に油に寄ってきたアリが入ったりして、相当汚れてる。


これが「コスロン」というフィルター。 天ぷらカーを改造する時にFRPという樹脂を使うから吸い込むとよくないと言っておいたので、マスクをつけて興味津々。


このドーナツ状のフィルターを油が通り、透明な箱の底に開けた直径1㎝ぐらいの穴から下の箱に落ちて濾過するシステム。 箱の底も灯油をジャンジャン流してキレイにした。


さあ、ここからが本番。 この運転性の後ろに置いてある天ぷら油タンクを廃止する改造。


県外に行く時などの遠出の際には、高速のSAやPAでこうして室外に出して給油する。 雨が降ってたりすると、入るといけないので障害者マークの屋根のある駐車スペースで給油したりと気を使う。


天ぷらカーに改造してもらった満月屋の岩本さんに電話して今回の改造の指導を頂いた。 このボンネットの空きスペースに軽油用の小さなタンクを入れてる者がいるとか。

丁度18ℓの灯油用のタンクが入るけど、高さが高すぎる。 一旦そのタンクをブチ切って、寸を詰めて切り口をFRPで固めるというアイデアを思いついた。 ネットで調べたり、化学に詳しい人にメールで相談すると、ポリエチレン(灯油タンク)とFRPの接合性が悪いそう。 継ぎ目から軽油が漏れ出してもマズイのでそのアイデアは諦めた。


ホームセンターで10ℓの小さなタンクを見つけたので、コレでいくことにした。


まず天ぷら油タンクの燃料ホースを外す。


運転席の下にあるエンジンルーム。 左上に2本這ってるのが、運転席の後ろの天ぷらタンクに向かうホース。 これをボンネット(写真の右方向)の方に変えないといけない。 車の下にもぐってホースをボンネットの方に持って行く。


いつもエンジンオイルを交換する時に使う、廃材のスロープで高くしないと車の下にもぐり込めない。


という事に燃料ホースを外してから気付いたので、タイヤショベルで引っ張ってスロープに上げる。 慣れてる事をやってる訳ではないので、段取りが悪くてこういうつじつま合わせをする事はしょっちゅう。


上のエンジンルームの写真と見比べると、ボンネット方向(右)に2本のホースを持って行った。 ディーゼル車の燃料ホースは「供給用」と「リターン用」の2本ある。 軽油用に2本と天ぷら用に2本。 その4本をまとめて弁で切り替えを行うのが「シックスポート」という部品。


10ℓのタンクに燃料ホースをつけてボンネットに仕込んだ。 固定は廃材についてくる電線。 状態がいいものは作業小屋の電気工事に使うこともある。 職人さんたちが、よくこの電線で軽トラの荷台やバンのルーフキャリアに脚立などを固定してるアイデアをもらった。


いよいよ車本体の燃料タンクに天ぷら油を給油する。


ほぼ満タンまで天ぷら油を給油した。

いやーーー。 アッサリうまくいって物足りないぐらい。 本当は「FRPが使いたい」という欲求が強かったけど、また何かのタイミングで活かそう。 いい意味で手段が目的化するのが、作業に対するモチベーションの高さを維持し続けるポイントなのだ。

室内が広くなったという事と、大量に天ぷら油を入れられるようになったの事は喜ばしい。 しかし! その嬉しさに勝るものがある。

今までは「車本体のタンクには軽油が入ってて、このポリタンクに天ぷら油が入っているのだ。」と説明してたし、事実そうだった。 現在はボンネットの中の小さなタンクに軽油を追いやったという感覚。 常に車本体のタンクに65ℓ天ぷら油が満たされてあるという事に満足する。

今までもこれからも天ぷら油を使う率は変わる事はない。 既に自分が使う以上に安定的に天ぷら油をもらえてるし、近くの天ぷらカーの同士で油を集めきれてない者に格安で売ったりもしてるぐらい。

今回の改造で、タンクの比率が天ぷら油メインとなり、メーターに表れてる事が「脱石油」の印象が強まった。 石油が値上がりしようが、消費税が上がろうが。この盤石の生活には影響しない。

自給生活、手作り生活とはやればやる程、快適で自分好みにしていけるのだ!!!

bottom of page