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【五右衛門風呂作り】粘土を練って、薪を焚く部分を作る

2013年12月に廃材建築に行った、高知の山中の「笹の家」。 千葉から洋介くんとシネマちゃんの移住先。 元々の家の屋号が「笹」なので、「笹の家」。

また二泊三日で作業に行ってきた。


廃瓦が整然と並べられてた。 といっても、普通に使われる反対の向きに!? 廃材建築の廃ビニール防水&廃瓦の屋根でも、一見瓦葺きの屋根になってた。


今回の目的は五右衛門風呂の設置。 旧の小さな五右衛門風呂の穴をハツリで壊して大きくする。


これは陶芸用の粘土の原料。 これで五右衛門釜が乗るための、燃焼室である窯部分は得意の粘土で作る生レンガを作る。


こんな風に。


ハツリで大きく削り取った既存の窯部分に生レンガを置いて成形する。 生レンガの最大の特徴は形が簡単に自由自在になる所。

全体的に2、3cmだけ高くしようと思ってもあっという間に出来る。 耐火レンガでこういう部分の仕事をしようと思ってもダイヤモンドカッターなんかでカットしたりと随分大変。 その上、レンガといのは一個ずつは連結しないのでバラバラ。 生レンガは叩いて一体化させられ、固まると全体が一体なので強度が出やすく壊れにくい。


何度も五右衛門釜を置いては外し、ジャストの位置を決める。


浴室の隣の脱衣室、その更に隣のトイレの床の下地も作る。 ハンマードリルで角材ごとコンクリートに穴を開けて、コンクリートビスで固定してある。 道具と材料さえ揃ってれば何て事はない作業。


煙道と排水口も既存のをハツッて新しい釜に合わせる。


右の穴が煙道、左の穴が排水口。


ある程度生レンガの粘土で固めたら、後はガラで埋める。


釜の周囲は家の周りにある石で築く。


石を置いてはモルタルで目地を詰める。 このモルタルの固さが肝。 出来る限り固練りにするとうまくいく。 最後はよく水気を切った刷毛で表面のモルタルを拭き取って仕上げる。


排水の塩ビ管を埋めるための溝。 最終日には助っ人が増え、バリバリ進む。


このボロいバケツを集水マスにする。


風呂の作業と同時進行で、母屋の中にかつてリフォームして作られた洋室を解体する。


バールとハンマーのゴールデンコンビさえあれば、ザクザク進むスポーツ解体。 超爽快で満足感の得られる作業。


あっという間に壊し終えた。


上の写真の右部分、中途半端なコンクリ土間をハツって、瓦礫撤去。


という、大人数での人海戦術をやってのけられたのも、助っ人のお陰。 洋介くんと僕に加え、大歩危で「空音遊(くうねるあそぶ)」という宿をされてるご夫婦と、「大田口カフェ」のマスターという、5人体制。 シネマちゃんはお昼ご飯と子守り担当。 朝、夕は氷点下になる高知の山も昼の日だまりはランチに丁度よかった。 移住者、田舎暮らし、自給自足、自然食、自宅出産、と様々なキーワードが共通する仲間との作業は交流が一番の楽しみ。

http://www.k-n-a.com/ 「空音遊」のサイト

http://cafemonsieur.blog28.fc2.com/ 「大田口カフェ」のブログ

この二泊三日での僕の指導と作業の後は、コツコツと洋介くんが作業を進める。 で、また一ヶ月後に僕が訪れるという段取り。

こういう長期間に渡る作業でも、たまに行くぐらいが僕にとっても負担にならなくて理想的。

3日も家を開けると久しぶりという感覚の廃材の我が家。 さあ、また今日から何しよっかな~♫

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