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レシプロカルフレームの鶏小屋を土屋根化した①

レリプロカルフレーム(相持ち構造)で作った珍しい鶏小屋。


鶏小屋が一応の完成を見たのが6月の初め頃。 このブルーシートの上に土を乗せて、土屋根にしようと思いついたが、しばらく放ったらかし。

http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e854498.html 6月に鶏が入居した時の様子。


廃ブルーシートに所々穴が開いてる。


更にシートを重ねて養生する。


土屋根に使う土は、コレ。 これまた長年置いてある残土。 知り合いの家を解体した時に出た土。 壁や屋根の下に使われてた土。


タイヤショベルでドサッと乗せる。


こんな感じ。


上から見た様子。


何日か雨が降って定着した。 このぐらい角度がゆるいと、流れ落ちたりはしない。

この端の仕舞いをどうするか? 雨の間考えた。

廃材の板で隠すか? でも、木は腐るし。

モルタル塗るのは? 裏側のモルタルが落ちるのを防ぐ対策をせんとな。

ラスで下地作って、モルタル塗ろう。


母屋の土壁の下地に使ったラス網。 数枚余ってた。 それから7年間使われずに、道具小屋の軒下に保管されてる。


ラス網をカットして、三分の一ほど土に埋める。


きゃしゃなラス網と言えども、金網。 丸い屋根の曲線に添わずに宙に浮いてる。


で、思いついたのがコレ。


この針金で、ラスの先端をグーッと引っ張る。


先端の曲面にラスを密着させ、裏の板に針金も密着させる。


針金をガンタッカーで留める。 これで十分。


全てのラスを密着させた。


モルタルはコレ。 「ベースモルタルB」という製品。 以前に頼まれた仕事で使ったのが余ってた。

モルタルは砂とセメントを自分で混ぜるのが一番安くつく。 しかし、今回のように裏側まで薄く塗り込みたい時などに最適なのがこういう製品。 軽量の骨材や繊維が配合されて、裏に塗っても付きやすくて落ちにくい。


モコモコの固めに練る。


裏側まで塗り込む。 上手くやらないと落ちるが、この素材に慣れると凄く使いやすい。


いい感じ。


三次元曲面がクール。 この試みは初だったが、中々のクオリティーになった。

「どうしよう?」 と、様々な廃材と工法をあーでもない、こーでもない、と考え巡らせる。

今までの経験と、今ある廃材とを組み合わせ、直感で閃く。 で、やってみる。 の繰り返し。

今回の土屋根は薄い。 出来るだけ軽くしたかったので、5㎝ぐらい。 レシプロカルフレームで作った屋根の下地に使った丸太が細かったので。

井戸の土屋根は20cm以上ある。 それでも、晴れ続きだと草は枯れる。

完全に草屋根にしたければ30㎝以上は必要やと思う。 当然下の構造の強化が求められる。

もしくは、パーライトなどの軽量な素材を混ぜるとか。 中々廃材でそういうものには出会えない。

今回はブルーシートが日光に晒されて、劣化するのを防ぐ最低限の土の量。

まだまだ残土はたくさんある。 実は、その大量の土で土蔵を作ろうとアイデアを温め中。

土壁を20cm以上。 少し地面を掘って、半地下。 厚めの土屋根。

そこまでやると、夏は相当涼しく、冬は凍らない最高の保存室になる。 やっぱり味噌や漬物などの醗酵物は20℃台が理想的。 冬にサツマイモが寒さで腐るのも防げるし。

そんなに面積は要らないので、こだわって作りたい。 と言っても、廃材と残土で。 いつものラフなノリでね!!!

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