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【天ぷらカー】飲食店から廃油をもらうには?

廃材天国のマイカーである、天ぷらカー。


H11年式、マツダ、ボンゴフレンディー、ディーゼルターボ。 外観はごく普通のワンボックス乗用車。


普通の車との違いは、ハンドルの右下にある、「天ぷら油」と「軽油」の切り替えスイッチ。 そもそもディーゼル車というのは、植物油でも走れるように開発されてるそうな。


2012年の4月、和歌山から満月屋の岩本さんに来廃して頂き、改造した。 何人か集まって、ワークショップ形式での改造だった。

自分で改造する猛者もいるが、岩本さんは100台以上の天ぷらカーを生み出したプロ。 何かあったらメンテにも全国に駆けつけられてる。

後の指導も素晴らしく、電話口で、 「まず、運転席をハネ上げて、〇〇の所のボルトが見えるやろ。」 「それを緩めると、中に△△があるから、取り出して。」 と、丁寧に教えてくれる。

ソニーやNECなどのオペレーターが、 「まず、スタートメニューから、、、。」 というのと同じ。

いままで、数々のトラブルをそうして乗り越えてきた。 今では、調子が悪くなりだすと、 「あ、そろそろ、あそこの掃除せな。」 「天ぷら油のフィルター、換えよ。」 と、簡単に対応出来る。

満月屋の改造代は、条件にもよるがリーズナブルで、20~30万円。 こんな金額、天ぷら油で走って軽油代を浮かす事を考えるとすぐに元を取る。

ちなみに、うちの天ぷらカーは改造後、6万㌔以上、ほとんど天ぷら油で走ってる。 当初軽油はリッター120円ぐらいだった。 途中、140円超えまで上がったが、最近は100円を切って来た。 平均120円として、約720,000円分の軽油代を天ぷら油で走った事になる。 元々かかった、中古車本体+改造代で600,000円だったので、改造代はおろか、本体代までも取り返してる。 今後走れば走る程、今までの車検代や保険代も取り返しそうな勢い。

エンジンスタート時は軽油でかける。 そして、一日の終りの2~3分だけまた軽油で運転して、エンジンの中の天ぷら油を軽油にしておく。 なので、99%以上は天ぷら油という訳。 真夏なんかは、切り替えなくても十分かかる。


天ぷら油貯蔵タンク、1号器。


2号器、3号器と、3つある。 一つ200ℓなので、最大600ℓまで貯蔵可能。

ところが最近、以前よりもよく走るようになった。 県外にもちょくちょく行ったり、片道20㌔前後の現場に毎日通ったり。 で、以前はタンク2つ分は常に満たされていた天ぷら油が、タンク1つを切る事態になってしまった。

タンクはただ貯蔵の目的よりも、満タンになった後放置する事で「沈殿」という大事な作業を行ってる。 これは、満タン後に時間をおけばおく程キレイになる。

今の所、天ぷら油をもらってる店は9軒。 急遽、 「もらえる店を増やさな!」 というモードになった。

たまたま、以前から知ってるけど、声をかけてなかった店にアタック。 すると、 「いつも取りに来てくれる業者が、滅多に来なくて困ってたんやー!」 と、超ウェルカムな状況!!!

よほど、知り合いでないと、 「いつも決まった業者が取りに来てるから。」 で、話は終わるのが普通。 知り合いに紹介してもらうなど、コネを利用しまくるのだ。


何と、業者の置いたドラム缶2つが満杯状態。


すぐさま大量の空の缶とポンプを積み込み、駆けつけた。


で、今後はドラム缶に入れずに、この缶に入れてもらうようにした。


こんな感じでフタをしておく。

こういう風にしたのは2軒目。 ドラム缶を置くスペースのない店などは、1~2缶溜まったら業者に連絡して来てもらうらしい。 そういう店であれば、 「定期的に取りに着てくれるんなら助かるわー。」 と感謝される。

何軒かはある程度溜まったら、向こうから電話をしてくれる。 大半の店は定期的に見に行くようにしてる。

週に2缶出る店、 月に2缶の店、 3ヶ月に1缶の店など様々。

中には、グリストラップのドローッとした油も引き取る条件で、天ぷら油の廃油をもらう事にしてる店もある。 そういう油は草にかけると、除草剤の如く枯らしてくれる。

もちろん、店によって油の質はマチマチ。 その店の揚げるものに、動物質が少ない程いい。 しかし、今回のように足りなくなっては、そう贅沢も言っていられない。

何しろ、「長期沈殿」と「濾過」により、タダで燃料になるのだ。

金をかけたくなければ、労力をかけろ!

キケン、キタナイ、キツイの3Kも、どこかの労働者として働くと嫌になるのは当然。 自分の生活のためであれば、アウトドアレジャーや登山やキャンプなどのように楽しくってしかたない。

遊び=生活=仕事

これが、自給自足を大変なものともせず、長続きさせる秘訣だ!!!

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