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山田ポン著「アイ・アム・ヒッピー」

作業中、突然もくさん来廃。 愛媛を拠点に全国を飛び歩く、まっさー爺。


この本を持って。


付録の「部族新聞」(当時の表紙)

著者の山田ポンさんとは生前「山水人」のまつりでお会いした。 詩人のナナオサカキさんもその時が一期一会だった。

その後、廃材天国で内田ボブさんとナーガさんのライブもやった。

何しろ、タイトルが「アイ・アム・ヒッピー」。 本人の自伝だから一番分かりやすい。 それも、詩集や作品集とは違い、当時社会の中でどういう立ち位置だったのか?とか客観的な説明もある。

ヒッピーと言えば、カウンターカルチャー(対抗文化)とか、メインカルチャーに替わるという意味でサブカルチャーとかオルタナティブ(代替)という、今の脱原発、有機無農薬、エコ、ロハスなどの自然回帰を求める者の総称。 1960~70年代のムーブメントの事なので、僕らはジュニア世代、もう孫世代までになる。

とはいえ、かつての捉えかたと今現在とでは随分異なる。 当時はベトナム戦争反対、日米安保反対、迫りくる経済成長の波に飲まれてたまるかと、ごく少数派というイメージ。 現在の脱原発、反TPP、エコ、ロハスという広範な捉えかたで言うと、最早少数派ではない。 それだけ、当時よりものっぴきならない所まで来てるというのが現状。

当時はまだ今程のリアルな反応としては社会病理も現れてはなかった。 それを感じた先駆者が居たという事。 それから40年。

アトピーが3人に一人 ガンが2人に一人 自殺が年間3万人 ワーキングプア 勝ち組負け組 引きこもり ニート 温暖化による異常気象 処分場のない核の死のゴミ 9、11のような自作自演の露骨なヤラセによる戦争の激化 3、11後に分った「政府は責任を取らない」という事 アベノミクスによる金融崩壊の加速とインフレの危機

これがその後の高度経済成長とバブル崩壊の後のテンマツ。 今後はピークオイルを向かえ、人口も減る。 当然経済活動は縮小する。 この簡単な折れ線グラフを見ないフリしたってダメダメ。

幕末であれ、戦前であれ、2000年問題とか言うのまで、常に今がマッタなしのクライシスだ!と叫ぶ輩は多い。 だから? だから何かにスガリ、お経をあげるのか? 無関心で「今さえよければ」と日常に忙殺され、体制に操られるだけでいいのか?

これから益々格差が広がる。 それは個々の中に。 豊かさ 充足感 歓喜 これらは見えないし計れない。 客観的な尺度もない。

自分だぞ。 自分がよしとしないものは斬り捨てろ。 自分が自分の意思で納得のいく仕事と生活を選択する。 その自由は何ピトたりとも制約できないのだ。

革命も絶望も既に実現してる。 個々の中に。

いつかは? どこかで? という妄想は通用しない。

今自分のやってる事がダイレクトに実現する。 このペースが加速するのだ。

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