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100坪の鉄筋の倉庫をほぼ手作業で解体した②

解体現場は順調に進行中。


倉庫内の部屋的な部分は全てなくなった。


外の壁を一部壊し、タイヤショベルを投入。 軽トラや2tダンプも入れるようにした。


工場の床を解体してゆく。


約100坪という広い工場でも、3人でかかればあっと言う間に解体される。


大量に発生する廃材は、本職の陶芸の窯での薪としての立派な有価物。 細かい廃材は普段の料理や風呂の焚き物になる。


キレイサッパリ無くなった。 こんだけ広い倉庫を一かた建てるとなると凄い金額になる。 鉄骨を上手く外して移築すれば凄い価値がある。 とはいえ、約600坪ある廃材天国には既にコレを建てる土地はない。 他にも空いてる田んぼはあるので、廃材倉庫として建てられれば理想的。 でも、現実問題としては微妙、、、。


後は外壁のスレートを外すという順番。

しょうたくんに、マサ、棟梁の僕というチームは最高。 ケンシくんも2日も手伝ってくれて超助かった。 仕事をしながら、休憩中やご飯時にそれぞれの経験やノウハウをシェア出来るのも意義深い。 お互いにフリーの職人として色々な現場があり、その情報交換の量も毎日話してても、尽きる事はない。

それぞれの職人は専門職。

解体屋 設計士 土木業 大工 屋根屋 左官 板金屋 内装関係 設備屋(電気、配管)

他にも軽天屋(軽量鉄骨での天井や内装)やクロス屋(ビニールクロス専門)、コーキング専門の職人など細分化されてる。

廃材建築なり、自給自足実践者としての家作りにはザックリと全ての要素が必要。 専門に特化する必要はないし、逆に必要最小限の技術や知識でいい。

CADを使った図面は要らない。 キッチリ水平の取れたコンクリート土間を打つ必要もない。 宮大工ばりの仕口(木を組み合わせて強度を得る伝統工法)も要らない。 鏡のような漆喰の壁を目指さない。 設備関係などは特に機能優先。

こういうこだわりからの解放がかえって独自のデザインを産み、自分にとって快適な家にする。

もちろん、自然素材がいい。 でも高級な製品になったソレはヨソヨソしくて買ってまでは使いたくない。

今回のようなスレートの倉庫でさえ、床に使われてる大引き(9㎝角)や根太(4、5㎝角)の角材は相当量出た。 束を受けるコンクリートのサイコロやコンパネだけでも何百と。 何でも新たに買うとなると、一つ何百円、一枚1000円という値段がつけられてる。 ホームセンターなり材木屋の新品じゃなきゃ嫌だという者はいざ知らず、廃材でいいじゃんという実質本位の価値観には宝の山。 それが解体現場だ。

この日々棄てられてゆく累々たる廃材。 しかも、上に書いたようなストックして価値のある物以外のどうしようもないゴミもまた大量に出る。 石膏ボードやフロアの素材。 そういう不燃物系のゴミは産廃処分場に棄てるのだが、大きな業者の処分場は一見の価値がある。 そこは宝の山とはほど遠い、資本主義社会の行きつくゴール。 確かに最近では、木くずはシュレッダーにかけられたり、コンクリートも再生クラッシャーとして使われてる。 でも、ボードやスレートはどこかの谷に埋め立てるしかない、どうしようもない素材。

そういう安くて施工性のいい建材は未だに使われてる。 何かと「買った方が安い。」というのが決まり文句。 そこを獲ってきた廃材を使えば安いどころか完全にタダ。 自分でやりゃトコトン金もかからない。

当初は金がないから自分で陶芸の窯と工房、住居を自作しようと始めた廃材建築。 でも、最近では色々と新たな事に取り組むのが趣味を兼ねた楽しみになりつつある。

廃材建築 エネルギーの自給 田んぼや畑 手作りの保存食や加工品

どれも真剣にやってるけど、専門職じゃあない。 建築や解体、出店などチラホラ仕事になりつつも、そればっかりは絶対にしない。

だって飽きるじゃん。 同じことを繰り返す毎日は退屈だ。 何より自分をワクワクさせるモチベーションが大事だ。 そのための仕事や生活だぞ。


毎晩のように廃材卓球場で、大会が開かれる。 これも真剣にやると熱くなる事の一つ。

エンターテイメントも自給するのが楽しいのよ。

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