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伝説のセルフビルド「沢田マンション」に家族で行って泊まってきた

夏休みも野遊が部活に忙しく、以前のように中々家族での長期の旅が難しくなった。 今年は近場に行こうという事で、以前から行きたかった高知の「沢田マンション」へ。


一日高知の海で遊んだ後、通称「沢マン」に到着。 廃材天国の大先輩にあたる、セルフビルドの巨匠。

「沢田マンション物語」という本も出てる。

鉄筋コンクリート5階建ての巨大なビルが550坪の敷地一杯にそびえ立つ。 しかも、高知I.C.から車で5分ぐらいの所。 あたりは住宅街、すぐ近くにコンビニもあり、イオンタウンも車で2、3分。 作り始めた頃は回りは田んぼばかりだったそう。


沢マンに10年以上住まれてる住人の方が案内してくれた。


4階に池があり、5階には自作のクレーンというぶっ飛びスケール。 当然ここのご主人も設計図ナシの直観建築のノリなので、クレーンもテキトーに作ったんだそう。


このレールの向こうにあるのは自作製材機。 ここの土地と別に大家さんは山を持っており、そこから切りだして来た木をここで製材して増改築に使うんだとか。


屋上の菜園はちゃんと手入れされており、奥には鶏小屋もあった。


この部屋で一泊させて頂いた。 「ウィークリー沢マン」の部屋。 一泊から利用可能。


持参したビールで乾杯。 野遊がバーテン。

当初は100世帯が住めるのを目指したそうだが、今は7LDKからワンルームまで85部屋あるんだそう。 地下には駐車場と多目的ホールもあって、ライブやイベントも行われるとか。

とにかく凄い!!! 廃材建築のセルフビルドする前に行ってたら、訳分からなさ過ぎて混乱したと思う。 この規模の建物を、設計図ナシ、直観&即興で夫婦二人で作ったというから凄いけど、今の僕なら「不可能じゃない。」と思える。 「やりゃあ出来る!」の典型。

ご主人は亡くなられてて、奥さんとお話した。 「うちは木造でセルフビルドしたんですが、鉄筋コンクリートでこの規模には脱帽です。」 というと、「木造が建てられるなら、鉄筋も同じようなモンよ。」と言われた。 型枠組んだり、異形鉄筋入れて生コン流して、、、とやってるうちに要領を掴んで、、、とどんどん大きく作って、、、という事か。 確かに作ってるうちにドンドン大きなって、、、というのは頷ける。 今は娘さんのご主人が増改築をされていて、住人が自分でリフォームしても構わないという自由ぶり。

実際に有名大学の建築工学の先生なんかも訪れると、「構造計算は出来ないけど、割としっかりしてるだろう。」という結論になるらしい。 「何となく大丈夫なんじゃない。」という感覚を持てれば大丈夫なんやと思う。 見るからに「大丈夫???」というのは危ない。 しかし、頭から「そんなのはあり得ない!」と決めつけてかかっては冷静な判断も出来ない。

自分で自分(所有)の土地に自分で建てて自分で住む。 こういう当たり前の事に本来違法も合法もない。 でも、今の時代は「耐震性はどうか?」とか「火災保険は?」とか「固定資産税は?」とは色々とうるさい。

一番行政の役人が嫌なのは、自分の任期中に南海大地震が起きて、このビルや廃材天国が潰れて、死人が出たりする事。 そうなればマスコミが殺到して、「なぜ県はちゃんと指導しなかったのか?」と大問題になる。 もちろん指導は受け入れる。 でも、それからどうするかは本人の自由なのだ。 ここやうちは街中で目立つので、そういう話題になりがちやけど、山の中でヒッソリとセルフビルドして問題になる事なんかはまずない。 長野のカナディアンファームにしたって、建築確認とか無縁の世界やし。

この後は帯屋町の「ひろめ市場」に繰り出して、目の前でワラ焼きしてくれるカツオの叩きや鯨料理を頂いた。 日曜日というのもあって、超凄い活気で、座る席を確保するのも難しいレベル。 高松にこの屋台村のような所が出来たけど、数ヶ月と持たなかったそうな。

いやーーー。 沢マンにしても、ド迫力の海にしても、ひろめ市場にしても高知の空気は心地いい!!

杓子定規に「こうしないといけない。」とか勝手に自分で思いこんで不自由になるなよ! 「これでいいんだぜ~♪」というメッセージを発信してる場所や人はたくさん居る。 自由で楽な生活をしたければ、そちら側にフォーカスせよ!!!

そうして、影響受けたなら自分も自由になれよ。 最初に「こんなの作ったろー!!」という好奇心からの挑戦するモチベーションは大きい程いい。 妄想に終わらせずに実現するかどうかの鍵は、ズバリ日々の労働だぞ。

実際の労働なくして沢マンも廃材天国もあり得ない。 逆に毎日コツコツやってれば、自分の思い描いたモンぐらいは実現する。

当たり前の摂理ね。

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京都のオーガニックファーム「ココデプランテーズ」

京都から、来廃者があった。 わざわざ京都の中でも田舎の南丹市に移住して、 自給自足を目指しながら有機農業に取り組む若者。 児島光くん(28) 「ココデ プランターズ」という屋号で、HPも作ってる。 http://www.cocodeplanters.com/...

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