朝夕がめっきり涼しくなり、昼間の作業も随分楽になってきた。
一番奥の鳥居から二本の石の柱まで、一本の古電柱の桁を通したい。
電柱置き場に残ってるのは、割と細め。 桁として、柱から柱の間隔を4mも飛ばすとなると、ソコソコの太さの丸太じゃないとしなる。
そこで近所の同級生の会社に行く。 やっぱウチよりは太いのがあった!
通信のための電柱を立て替えたり、鉄塔を建てたりする会社で、 ここからの話で、今の大量の古電柱をもらってきた。
何と従業員の子が、「ユニックで運んであげますよ!」と申し出てくれた!!
同級生に電話してから30分もしないうちに、廃材天国に搬入完了。
大きなカスガイで固定する。
石の柱の鉄筋の間隔を測って穴を開ける。 鉄筋を電柱に貫通させるというアイデア。 果たして上手くいくのか?
鉄筋を少し切断して、寸切りボルトを溶接。 ここに古電柱を差込み、ナットで固定する。
石の柱の真ん中に鉄筋を通す事を思い付いた時には、鉄筋に古電柱を差し込むだけでいいやと思ってた。 でもこんな溶接作業はすぐ出来るんで、ボルトナットで固定した方がいい。
90°回転させて墨を打つ。 古電柱はほとんど真っ直ぐだが先が細いので、太い部分を削るために中心を出してそこから計る必要がある。
大体でケガく。
チェーンソーでエグり取る。
さあ、いよいよ石の柱の上に乗せよう!
何度も何度もワイヤーを掛け替えて、重心がいい所で吊り込む。
ある程度の高さまで上げて。
脚立に登り、手で持ち上げる。 上手くハマッたー! 重心が取れてるので、全然重くはなかった。
後はユンボを微妙に操作して、丁度鉄筋に差し込むようにする。 鉄筋が16㎜に対して、穴は20㎜で開けてるので少しは遊びがある。
入ったーーー!!
めっちゃピッタリハマッた!!
その古電柱同士を貫通させて、ボルトで固定する。
この上にまた古電柱が乗って、デッキになるので座金分沈める。
上下に座金とナットで思い切り締め付ける。
石の柱と古電柱の固定も同様にする。
完成。
今回のような作業は、墨付け、ボルトの位置出し、電柱の加工、とある程度の精度が求められる。 しかしある程度測ったら後の、チェーンソーで削ったりはテキトーでいい。 少々隙間が開いたって、ボルトで締め付ければ問題ない。
今回のゲストハウス計画だって、設計図や細かな図面などはない。 その場その場で、臨機応変に考えながら進む。
これは一軒目の廃材ハウス、現在の廃材天国から、今後の建築物全てに共通する。
その場その場で、あるもんで必要な工程を考える。 で、考えながら進んでゆく。
自分が買えない資材を借金してでも調達しないといけない、のような考えはスマートじゃない。 当然プロの業者に頼む事もない。
ゆっくり、ボチボチ、コツコツ、、、。 それでも尚、諦めず、投げ出さず、執念深くやり続ける。
セルフビルドに完成はない。 ある程度出来ても、 「もっとこうした方が使いやすい!」 と閃くと、どんどん改良して作り続けられるのだ。
さあ、階段はどんなデザインにしようかな~?
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