いよいよ、二泊三日の合宿も最終日。
朝起きて一番は、雅が指導する「みくさのみたから」。
自分自身で身体を気持ちいい方に動かして、コリ、シコリを取る自力整体。
火傷や虫さされにはビワエキス 皮膚のトラブルにはビワクリーム 風邪の初期症状には梅醤番茶 中耳炎にはゴマ油とショウガの絞り汁
と、医療の自給には色々ある。
でも、このみくさのみたからに出会うまでは、労働して背中や腰が痛くなると、整体に頼ってた。 今は基本は自分で何とかして、よっぽどの時には、、、という意識に変わった。
「みくさのみたから」とは自分で自分の身体を調整し、生き心地をよくする手法。
朝起きて、布団の中で一番最初にする事。
ノビ!
思いっきり、ノビをするだけでも超気持ちいい。
全身を隅々まで動かして、流れをよくする事で、コリ、シコリが取れる。
この日のプログラムは雅による、「自給農法」の実習。 雅は京北で、「畑の小学校」というワークショップを企画して、指導してるだけあって、説得力がある。 まず、スライドを見ながらの講義。
農業と自給のための菜園は全くの別モノ。 自分が食べる分だけの労働は大変どころか、ワクワクして楽しいもの。
自給農法とは「労働ではなく、エサとり行為」という部分が面白い。
その間にあっこちゃんと子どもたちが朝ごはんの用意。
自家製納豆はマイルドな味。
自家製ベジキムチはアミエビもイカの塩辛も入ってないのに、激旨。
市販のラッキョウ酢や砂糖を使わない、塩と酢だけで漬けた、自家製ラッキョウ。
去年のたくあん漬け。
菊イモの酒粕漬け。 この酒粕も自家製。
感謝して、いただきまーす!
畑の実習の前に、野遊指導での、手打ちうどんの仕込み。 この水回しを先にやっておく。
みんなも挑戦。
まずは、作業のしやすい畝の作り方の手ほどき。 その前に草を刈る。
まずは雅のお手本。 力を入れずにクワの重さだけで、振り下ろす。
初めての慣れないクワの使い方に、笑いが起きる。
女一人でも、草茫々の畑を借りて、耕運機とかもナシで自給畑をやってる雅。
やってると、すぐに慣れてくる。
畝が出来て、種の蒔き方の指導。
みんなも挑戦。
ここは、あっこちゃんが蒔いてある畝の世話として、土寄せ。 「土寄せ三回、肥料要らず。」と昔から言うそうな。 これは、根菜、果菜、ジャガイモなど全てに通じる。
場所を変えて、キッチンのすぐ前の菜園。 ここは夏のシソの後で、既に草が随分と茂ってる。
こちらも草を刈って、畝を作る。
こちらは、苗の定植作業の実践。
ギューッと押さえて、土を密着させる。
草を被せて出来上がり。
丁度いい時間になり、手打ちうどんに入る。 水回しだけは先にやっておいた、生地をまとめて捏ねる。 今回は、あえて踏む工程のない、即打ちうどんのやり方。
伸ばしてゆく。
ある程度伸びたら、麺棒に巻きつけて伸ばす。
みんな次は自分の番なので、一生懸命に見る。
ある程度の大きさになったら、偏りがないかをチェックする。
畳んで、切りの工程。
切れたら、よく打ち粉を落とす。
いい感じの麺になった。
釜担当はしょうたくん。
薪の火力でグラグラに茹でられる。
芋とナスの天ぷら。 薬味は、スリゴマ、ショウガ、自家製ラー油、刻み海苔、自家製塩レモン、自家製柚子コショウ。
ノビルと揚げのヌタ。
ハゼランのゴマ和え。 見た事も聞いた事もないような野草だが、大抵近所の空き地などに生えてる。
バッチリの出来上がり!
みんなでワイワイ食べる。
親父が豆腐と白玉の団子を作ってきてくれた。 塩とキナコ、自家製米飴と黒練りゴマの二種類の味。
午後は、しょうたくんの体験談。 うちで居候して、廃材建築や自給自足を身につけた話。
その後は山口の百姓庵という所での塩作りの話。 実際、みんなにJTの塩と釜で炊いた自然海塩を舐めて比べてもらった。 99%塩化ナトリウムの塩と、80%塩化ナトリウムで、それ以外はあらゆる海のミネラルの溶け込んだ塩の違いは歴然。
最後の質疑応答と振り返りの時間。 みんなからはいくらでも聞きたい事が尽きなくて、時間が足りない、、、。
夫婦の価値観の摺り合わせ 何にどのぐらいお金をかけるかの優先順位 子どもの接し方
二泊三日の中で色々と喋ったけど、細かい所や具体的な事はいくらでも聞きたいみたい。
僕も、アウトロー陶芸家の小向さんや、自給自足の先輩方家族や子どもさん、そういう実例に触れて、ここまで来た。 みんなも、別に廃材天国のまんまを目指す必要はない。 ここで、見た事や聞いた事は後々ジワジワと効いてくる。
やはり、 「楽になった!」 「帰ったらやりたい事が満載です!」 という感想が多い。
一人ひとりが自分の納得するライフスタイルを手に入れて欲しい。
自由で責任を持って生活する人 遠くに夢や理想を求めず、今、ココにフォーカス出来る人 自立して自律出来る人 世間のニュースや情報に振り回されない人 お金の不安から開放された人
こういう人が増えるための合宿なのだ。
いや、そういう人達が廃材天国とは関係なく着実に増えつつある。 その結果、無駄に消費したり、環境破壊や戦争は出来にくくなる。
実は時代はどんどんいい方向に向かってるのだ!
この合宿で、益々そういう事を実感した。
またやるからね~♪♪♪
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