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2014年 自給自足合宿二日目のご報告


朝一番はみんなで梅醤番茶(叩いて潰した梅干しに3年番茶、醤油、ショウガの搾り汁)を作って飲む。 宴会の翌日には特に美味しい。


朝ごはん前に天ぷらカーに乗り込み、一軒目の廃材ハウスの見学。 右は去年トタンを新しく直した穴窯の屋根。 左が陶芸の工房。 今の重厚な廃材天国とは違って、廃材波板の目白押しのバラック建築。 今は希少になった古電柱を40本近くもらって建てた、ぶっつけ本番の一軒目。


2ヶ月以上を費やした、自作陶芸窯。 斜面に溝を掘り、約8トンの粘土を練って、竹のアーチに盛り付けて作った。


バラの温室の半透明の廃材波板の工房と、小林亜星がテレビCMをしてた「パットサイデリア」の廃材住居。 とにかく解体現場に通って、自分で獲って来た廃材をくっつけまくったという印象。


高瀬から帰り、朝ご飯。 左から、大根の糠漬け、高菜漬け、一昨年のたくあんとドライトマトの漬けもの、菊イモの粕漬け。 これに玄米ご飯とみそ汁という、うちの定番朝食。


いよいよ、廃材建築の実習。 「一日で建てる薪置き場」作りの始まり~。 これは廃材の中から適当な細い角材を選び、三角定規を作っている所。 3:4:5で直角三角形になる。 こういうのは一軒目の廃材建築中に近所のおっちゃんが教えてくれた。


建設現場でメジャーと定規で柱の位置を決める。 穴を掘り独立基礎を埋め込む、いわゆる掘っ立て工法。


それぞれが穴を掘る。 土歩もヤル気満々。


廃材の山の中から柱に向きそうなサイズの廃材を選んで運び出す。


砂利3、砂2、セメント1の割合いで混ぜる。 砂とセメントを空練り(水を入れずに混ぜる)して砂利を入れる。 水は一番最後。


まずは一本目の柱を建てて、仮の筋交いを入れて杭で固定。


人数が居るので、ジャンジャン進む。


根元にコンパネの廃材で枠を作る。


コンクリを入れた後、鏝で仕上げる。


水平を出した下場からメジャーで測って印をつける。


測った所をチェーンソーでカット。 チェーンソーの刃が水平に入ってるかどうか、遠くからサインを出してもらう。 このやり方はハセヤンの「廃材王国」仕込み。


次々ドバッと落す。

ここまででお昼休憩。


季節がいいので、外でお昼ご飯。


フキノトウのジェノベーゼパスタ。 フキの葉のジェノベーゼも混ぜてある。


雅の育てた赤モチトウモロコシ入りの玄米ご飯に、色々混ぜ込んだ野菜シチュー。

お昼ご飯が終わると作業再開!


これまた適度な廃材を選んで乗せる。


金物を入れるための穴をドリルで開ける。 まず見本を示し、後は一人づつ挑戦。


羽子板ボルトと座金が廃材にめり込むまで思いっきり締めつける。


垂木にはちょっと細めの丸太を乗せる。


一本一本番線を締めて固定。


休憩タイムには干し柿のプリン。 豆乳と甘酒をトッピング。


廃材の野地板を上げて、打ちつけてゆく。


この後に来る、防水用の廃ビニールを養生するために畳屋の廃材のゴザを張る。


廃ビニールと、更にこの廃ビニールを守るためのブルーシート。 こんなブルーシートも建設現場では使い捨てなので、廃材としてもらえる。


ブルーシートも丁度よく張れた。


屋根材は必殺の廃瓦! カクスコでジャンジャン放り上げる。


ブルーシートが見えなくなるまで盛り上げればOK。


イェイ、一日で完成! 筋交いはみんなが屋根の作業してる間にしょうたくんがやってくれた。


2日目の夜はピザパーティー。


トマトソース、バジルのジェノベーゼ、カレーソースという3種類のソースに、玉ねぎ、キノコ類、菊イモ、フキの煮物、玄米リゾット、ちりめんじゃこ、アミエビ、などなどトッピングもたくさん用意しておくと楽しい。


みんなで生地伸ばしたり、トッピング。


出店の時はトマトソースだけやけど、こういうパーティーの時にはあらゆる味が楽しめる。


まずは乾杯!


次々とみんなでトッピング。


〆はやっぱりフルーツピザ。


ピザパーティー後には窯の熾き日を七輪に移して、今の瀬戸内のマクロビオティック食であるマテ貝で二次会。


純米酒に最適なマテ貝の熾き火焼き。 ハラさんが採集してきてくれた大量のマテ貝をアテに飲み続ける男性陣。

今回は「廃材建築実習」がメインだった事もあって、男性4名と女性2名という参加者だった。 その2名の女性はあっこちゃんと雅と一緒にご飯作りやおやつ作りの方について勉強した様子。 ご飯作り中に話しながら子育てやこういう生活に対する質問もふんだんに出来たよう。

一番の目的である、「建築」に対する思い込みや囚われを外すことには申し分のない実習になったよう。 女性陣も料理の事や生活の話で、随分と楽になったと言う。 いつも、「ここに来て自給自足に対する敷居が下がった。」と言う者多し。 ブログで「なんちゃってでええんや!」と書いてても、PC眺めてるのと、実際に来て体験した者とでは雲泥の差。

同じ釜の飯を食べ、同じ労働を共にし、毎晩の宴会で日々仲良くなる仲間。 そして、美味しくて楽しい生活の実感。

そう、全然難しくない生活。 実践=実現という廃材生活。

まあ、廃材で家を建てて生活を始めて今年でうちは14年目。 ボツボツやってりゃ出来るんでー!!!

3日目に続く。

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