
大工道具は自分で買ったもの以外にも解体現場で獲ってきたりしてふんだんにある。 依頼された廃材建築のためにコンプレッサーやエア釘打ち機なんかもヤフオクの中古を買ったりして、益々増える一方。

で、道具小屋とパイプハウスを行ったり来たりする頻度が上がるにつれ、おっくうになってきた。 パイプハウスの戸が完成した暁には道具小屋の裏に穴を開けて貫通させて、道具小屋とハウスの一体化を図るつもりだった。
でも、道具小屋から道具を運び出してハウス側で作業中に、「あっ、水平機!」とか、「ハンマー取りにいかな!」とイチイチ往復するのがあまりにもめんどくさくなってきた。









ビーパルに出てくるような上履きで上がる美しい工房は廃材建築家には不要なのだ。 「実質本位」 「質実剛健」 「問答無用」 こういうスッキリとした姿勢なら楽チンで快適。
元々が廃材で作ってるので、こうして気軽に作りかえる事が出来るのがいい。 必要に応じて、この機敏なフットワークで壊したり作ったり。 惜し気もないので、思い切って作業を進められる。 そうするために必要な材料は全てが揃ってる訳やし。 というか、今ある廃材を見て、「コレでええやん。」というノリやから、「〇〇が足りないから買わな。」という風にはなりっこない。
そう、「材料を買わない」と決めると全く悩む事なく、新たな建築物に着工できる。 いちいち材料代を気にして、作業するのが嫌でこうなったんやし。
作業のための工房が整い次第、二階の陶芸の工房の下(資材置き場)の材料をこのパイプハウスに移動させる。 そして、陶芸の工房の下部分を子ども部屋にする。 これが最近温めてる新たな廃材建築の計画。
どんな材料でどんなデザインにするか? まだまだ決まってない。 ましてやディティールに関しては作りながら自然に決まるもの。
まずはパイプハウスの戸の完成が先やけどね。