久しぶりに雑誌の取材を受けた。
宝島社の「田舎暮らしの本」という雑誌。
バックナンバー http://tkj.jp/inaka/backnumber/
先日うちにも届いた。
住宅や建築系の雑誌の中でも、自然素材にこだわるというキーワードでは「チルチン人」や「住む。」が有名。 非常に上品な家の写真が出てきて、見るのは面白くない事もない。 しかしうちはもとより、ああいうお金をかけて見た目を美しくする上品な家とはかけ離れてる。 なので、あまり役に立つような情報はない。 買う事はないが以前はたまに立ち読みぐらいはしてた。 が、最近はそれもしなくなった。
対照的にこの雑誌は表紙に赤や黄色で「激安」とか、スーパーのチラシじゃないんやから、、、という体裁。 内容は、行政の就農支援のPRなども少なくないが、僕から見ても役に立つ情報が多い。 載ったから持ち上げる訳ではないが、この内容で800円は価値アリだ。
今回の中身で興味を引かれたのは、「生ビールサーバーワゴン」の自作という記事。 う~ん、樽生を自宅でというのは憧れる! ドラフトタワーという部品も新品は10万とかするのが、ヤフオクで1万円台で落札して、作ってた所に感心した。
うちの記事。 廃材天国がギューッと凝縮されてる。
4ページに渡って紹介して頂いた。
今回撮影に来られたライター兼カメラマンの方が、面白かった。 うちのような田舎暮らし系の家をアチコチ訪ねてるので、色んな話が聞けた。 彼自身もフリーランスで、色んな所の仕事をされてるようで、興味深かった。
合宿や見学会に来られる方達もそうやし、このブログの読者もそうだと思うが、みんなが医食住、エネルギーを自給自足するのは難しい。 難しいとか易しいだけでなく、その人の得意分野、個性、好み、役割などは全く違う。
うちら夫婦は比較的、自分家に引きこもって自給のための作業に没頭するのが向いてる。 とは言え、全く人里離れた山奥でヒッソリと暮らすのがしたいのかというと、そうでもない。
市街地郊外の立地だからこその、廃材のふんだんな供給や、色んな人に助けられてここまで来れた。 最近では何でも屋バリに、家の修理や何かの仕事も来る。 もちろん、その中でお互いに納得できる条件の合う仕事だけをさせてもらってる。
何が言いたいのかというと、 自由な生活をするには、自分で自分の価値の見極めが出来る事が求められる。 僕を含めて、誰だって、自分のやってる事や出来る事は、ごく当たり前で、特別な価値とは思えない。
合宿や見学会をやり始めたり、色々な所から仕事を頼まれるようになり、 最近ようやく、「自分からアピールしていいんや!」と思えるようになってきた。
それは、自分の実力以上に誇大にする訳ではない。 それどころか、売り込みや営業というニュアンスとも異なる。
別にどんどん、「仕事」を増やしたい訳ではない。 限定的に、本当に必要な需要にだけ応える。 それが、忙しくなって自給生活に支障をきたすという本末転倒を招かないポイント。
これは、自分の生活とか家族の経営という事。 廃材建築なんか、モロに自分の家作りの延長で、ちょこっとやってるぐらい。 あっこちゃんの料理教室や出店も、自分たちが作る時にちょっと余分に作ったのを出すというぐらい。
激烈に忙しくて儲かるのを目指すのは、もう古いって。
自給自足にこだわるあまりのジリ貧というのも、どうかと思う。
自分に丁度いいバランスを、自分で調節できるようになる。
それが、真に自由な自給自足なのだよ!!!
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