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陶芸の焚き中に、自作鍛造ナイフを作る

廃材天国に来たい者に朗報! また4/18~20日の合宿に空きが出た。 後2名の枠アリ。

前回は前回で良かったけど、今回は実習中心のプログラムにした。 プチ廃材建築として、一日で東屋を作る。 全く何もない所から、基礎、水平や垂直の出し方、柱、屋根まで。

合宿中の料理はあっこちゃんと雅が入魂で作る。 女性の参加者で、「あっこさんの料理を学びたい」という希望があったので、「いいですよ。」と伝えた。 そういう方も歓迎。

一度だけの体験では後々、「あの時どうしたっけ?」という風になりがち。 そこで今回はプチ廃材建築の手順の図解イラストを作成してる最中。 他にも分かりにくいと言われる、天ぷらカーの構造や油の精製法も図解イラスト作成中。 今後は五右衛門風呂の作り方やピザ窯の作り方も作って行こうと思う。 本当はイラストの得意な者に描いてもらうといいかも。

ここからは日記。

窯焚き中って温度が安定しさえすれば、結構ヒマ。 人が来てたら一緒に酒呑んでしゃべったりするけど、一人だと本読んだり、ネット見たり。


野遊はコレを廃材天国の方から取って来た。


業火の焚き口に入れておくと、あっと言う間に真っ赤に焼ける。


ハンマーで叩いて鍛える。


叩いてはまた熱して、また叩く。


かなり薄くなった。


最後は30分以上は焼いて、急冷して焼き入れ。


ベンチグラインダーで削る。


砥ぐ。 荒砥、中砥、仕上げの3種類。


ちゃんと刃がついて、切れ味もいい。


YOU TUBEで「自作 ナイフ」とか「自作 鍛造」とか入れて色々素人がやってるのを見て、二本目。 4、5㎜の鉄の廃材を鍛える。


5寸釘を伸ばしてペラペラになったのとは違って、本格的なナイフになった。 柄は去年の夏に切った栗の木があったので、僕がつけてみた。


鞘は野遊が作る。


木工ボンドはクランプで圧着するとかなりの強度が出る。


チューブ入りのうるし(焼き物の金継ぎ用)を塗って完成。

こうして書いてる間にはもう、次のナイフの制作に入ってる。 刃物作りの合間に窯焚きしてるという感じ。

しかし、この集中力は凄いね。 たまには僕もアドバイスしたり、道具の使い方を教えたりするけど、ほとんど一人でやってる。 全て手作業なので、膨大な時間を費やす。 砥ぎの作業なんか、延々とやってるもんね。

「好きこそものの上手なれ」ってあるけど、この野遊の遊びというか仕事ぶりを見てて閃いた。

「ヒマこそ好きの産みの親」

サドベリーバレースクールの本の中に「退屈のプールに浸かる」という表現が出てくる。 要するに時間的に何も強制されなくって、やる事がない状態。 ボーッとするのが好きというのは、忙しい日常からの現実逃避であって本質的な嗜好ではない。

ずーっとやる事がないと退屈やし、ある意味耐えがたいから何かやろうと考える。 そこでは嫌な事に取りかかる筈はない。 やっぱり何かしら自分の好きな事を探そうとするもの。

「好きな事が分らない」ってのが、そもそも病的。 それは強制され、結果や能率を求められ、怒られたりけなされたり、殺伐としたこの社会の弊害。

人に教えてもらわないと何も出来ない 自分で決断出来ない モチベーションの上げかたが分からない 一歩踏み出せない

これらは不自然極まりない精神状態からの防御反応としての結果。 元々嫌な事を強制されたり、異常に束縛されたりしなければ、そんな変な事にはなりっこない。

病は自然治癒力で治ろうとするように、精神も健やかであろうとするもの。 間違っても変な団体に入ったり、心療内科でヤバい薬などもらって飲まないように! 自発性の欠落が招いた結果を更にまたヨソ様頼みで解決するか!!

スッキリと毎日やりたい事に邁進出来ない者は、野遊の爪の垢を煎じて飲みなさい。

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