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薪で焚く陶芸の窯焚き終了

3/29から焚き始めた登り窯を4/5に焚き終えた。 薪で焚いたのが、丸6日。

付きっきりで昼夜を問わずに焚くって、「大変そう。」というイメージやと思う。 でも実際には3人で交代しながら、本読んだり、ご飯食べたり、酒飲んだりと悠長なもの。 要となる薪をくべるタイミングだとか、温度管理も焚きはじめの温度を上げてる最中とか、窯焚きを終える直前の大事な部分さえ押さえれば大丈夫。 後はいい加減なもの。 ガスや石油と違って、窯の中には真赤な熾き火が大量に蓄えられてるので、簡単には温度が下がったりしない。 お喋りしながらちょいちょいくべてるだけで、1100℃をキープさせたりするのはたやすい。


廃材天国の莫大な量の廃材が随分片付いた。 と言うても、まだまだある、、、。


にこちゃんも夕方から寝て、夜中から朝までの窯番デビュー。 野遊もこのぐらいから毎回夜中に焚いてる。


これは最後に窯の横の、小さな焚き口からくべるための細割りの薪をみんなで作ってる所。


写真よりは更に白っぽい灼熱の窯内部。


これは「引き出し」という途中で作品を取り出して灰の溶け具合を見るためのもの。


この1200℃の窯の中の真赤な状態では作品はフニャフニャ。 焼き物本体の土が溶けかかって、降り積もる焚き物の灰と融合するのが焼き締めの陶器の魅力。


最終日の朝、正面の焚き口を泥で密閉して閉める。


横焚きは子どもたちが積極的にやってくれる。 大人は温度や中の熾のたまり具合を見ながら、指示を出す。


横焚きの焚き口からの窯内部。 作品がテカテカ光ってきたら温度が上がって、土が焼き締まって灰が溶けてきたということ。


横焚きの口からも「引き出し」をして、焼け具合を確かめる。 4ヵ所あるので、一つ上がると次々後ろの焚き口を焚く。


鉄筋で取り出した作品を素早く火ばさみで掴む。


このぐらい溶ければ合格。

やっぱり窯焚きはいい。 家族で出来るようになってきたのもよかった。 親父はそろそろ監督役に回ってもらって、僕と子どもたちとで十分出来そうな手ごたえが出てきた。 小さいうちは、「土歩やめたくなってきたー。」と突然作業を放棄することしばしば。 やはり高学年になってくると、最後までやり切ろうとする意欲が出るんかな。 もちろん、野遊と土歩との性格の違いもまた面白い。

あいだみつをさんの「みんなちがってみんないい」とか、槇原敬之の「世界で一つだけの花」とか、オンリーワンでいいんだという価値観の詩が評価されて流行るのに、なぜ比較、競争が激化するのか? ゲーム感覚の競争は楽しいものではある。 でも、自分の存在意義を勝つ事や成功するという結果に見出すのはナンセンス。

生きる意味も人生の価値も結果じゃなくプロセスにあるのだ。 崇高な目標を掲げようとも、毎日朝起きてから夜寝るまでの時間が「やり切ったー!」という充実感がなければ楽しいとは言えない。

突き詰めると、金を払って享受する娯楽やエンターテイメントとその金を稼ぐためだけにフォーカスした仕事は虚しい。 片方で無理して必死に稼いで、もう片方でそのストレスを埋めるための空虚な散財をするという構図。

遣わない 稼がない

遊びが仕事 仕事が遊び

苦労はレジャー それを乗り越えるのはゲーム

毎日余計な心配ごと考えずにハツラツと動いてて、心底困ったりする事は起こりようがないのだ!!!

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