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自然乾燥の籾の脱穀、籾摺り、貯蔵までの流れ

稲の乾燥がいい感じになった。 ハゼでの自然乾燥の場合、ここら辺りでは3週間もぶら下げておくと十分。

水分率で言うと14%台。 当然自然乾燥なのだから、ムラがある。 出荷する訳でもないし、自分で食べる分には問題ない。

ただ、山間地の日当たりの悪い田んぼでは自然乾燥だけでは16%とか。 そういう所のお米は1時間ぐらいだけでも、乾燥機に入れて追い乾燥させたりもする。 籾すり場の河野さんの話では、「昔は籾すりは12月やった。」というから、長く乾燥させるもんやとビックリした。


親父がハーベスタ(脱穀機)を担当。 僕が籾の袋の管理をしながら、ハゼの木をバラしたりする。 しょうたくんや源に子どもたちが脱穀後の藁束を田んぼ中に広げる。 土歩の持ってるエクステンション鎌で麻ヒモをカットして、藁をバラバラにする。


かつて居候してた東京のケンシくんが4年半ぶりに来廃して手伝ってくれてる。 にこちゃんがまだ喋れないぐらい小さかったというから、子どもの成長は早い。


ハーベスタから排出されるシビのライン。 この間から解体作業の休憩の時にマサが左官の講習に行った話になり、スサの作り方を聞いた。 でも、このシビが正スサではないか!! という訳で袋に入れて取っておく事にした。 今はストップしてる子ども部屋の壁に使う。


夕方、予想よりも早く脱穀が終わったので、河野さんの籾すり場に持ち込んで摺ってもらう。 廃材建築の師匠の一人でもある河野さんのセルフビルドの巨大な工場。 機械も中古を自分で直したり、エレベーターやベルトコンベアで籾をホッパーに送ったりするシステムも自作。


20俵ちょい採れた。 30キロの袋で40ちょい。 22袋は玄米貯蔵庫に入れ、残りは普通に納屋に置いておく。

3反なので、反辺り7俵という無肥料にしては十分の収量。 もう7、8年無農薬、無肥料、除草剤ナシでやってるけど、収量は減ってない。

昔は一人が一年間に食べるお米の量を一石と言い、2俵分。 てことは30キロの袋が4つ。 麺や粉モノや加工品のない時代にはそれが普通だったのだから、今でも3食お米を食べれば当然そのぐらいになる。 うちの場合3家族で10人ちょいになるけど、まだちびっこも居るので、そこまでは消費しない。 その分、出店の時の玄米ライスバーガーや玄米珈琲に加工して金儲けに回す。

大掛かりな作業と言えば、トラクターでの代掻きに2日、手植えの田植えに3日、稲刈りに2日、脱穀と籾すりに1日。 後は水の管理だけで、一年分のお米が自給出来る。

納屋か田んぼに常にお米のある生活。 数十年前まで、日本人の7~8割が百姓で、常識的に実践してた生活。 しかも、現代の自給生活ではお米や野菜や家を作る時間以外に、十分に金を産む仕事も可能。

自給自足が金と無縁というナンセンスな考えで、これからの永続的な悠々生活が送れるものか!

金の不安が解消しなくて、自給自足もヘッタクレもないぞ!!

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