廃材天国の母屋は間仕切りのない一部屋。
朝ご飯と昼ごはんはこのケヤキのテーブルで食べる。 夜ご飯は畳の上の座卓で、という事になってる。
このスタイルは朝や昼の作業の合間に、地下足袋のままでご飯を食べられる。 まだ小さいにこちゃんは幼児用の小さなイス。
下のイスの座り心地が悪くて、直す事にした。 これは昔、知り合いの割烹屋が新装する際にもらったイス。
40年前から20年前まで店で使われて、 20年前から8年前まで実家の玄関で使われ、 8年前から今まで、廃材天国で使ってる。
何度も直してる。 この紺色の布も2年ぐらい前からつけた。 まず、それを外す。
やっぱり、フレームの木が割れてた。
ここからは作業場に持って行き、極小バールで丁寧にバラす。
ここに木工ボンドを詰める。
添え木を作って、ビス留めする。
新たに、廃材のベニヤ板をカットしてつける。
スポンジ付きの割れてる古いベニヤ板を、乗せてつける。
古いビニール製のカバーをつける。
ガンタッカーで留める。 ほとんどのイスは裏からこうしてタッカーで留められてる。 通常はエアーのタッカーだが、自分で直す時にはこういうガンタッカーでも十分。
これがオリジナルの状態。 このカバーがボロくなって、紺色の布をつけた。
こうして、紺の布もつける。
イス本体に戻して完成。
どうって事のない、簡単な修繕。
廃材セルフビルド&人の棄てるものをもらっての廃材生活では、こういうのはしょっちゅう。 何せ普通は、ちょっと壊れたりちょっと問題があると、棄てられる。
「要る?」 と言われて、「要る、要る!」ともらって、自分で直せば十分使えるものばかり。
机、イス、水屋、タンスなどの家具はそのまま使えるものの方が多い。 しかも、昔の無垢の木で作られてる今回のイスなども超頑丈で本体そのものは、まだまだ大丈夫。 ニトリなどの安物よりはずっと耐久性がある。
家そのものが廃材で出来てて、新品が似合わないという設定もよかった。
廃材と言えど、無垢の素材中心で作ってある。 本物の木、土、石。
しかし、「チルチンびと」に出てくるような、美しい家は目指さない。
この、 「テキトーでいいじゃん!」 という、ノリが更に楽。
「自画杜撰」
この座右の銘が最高!
どういう暮らしが自分にとって、 快適なのか? フィットするのか? クールなのか?
その生活には何が必要で、何が不必要なのか?
常に自分自身に問い続けろ!!!
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