薪ストーブ改造2日目。
折角扉を直すのだから、ストーブ本体を長く延長して長い薪が入るようにと思いつく。
廃材生活において、薪作りの労力を最小限にするのが薪作りがおっくうにならない秘訣。 今までが本体の内側の長さが64㎝だった。 細い薪は斜めにすると70㎝台のでも入ってた。 今度の改造後には93㎝になる予定。 これはもらってきた鉄の廃材をどう使うかを考えて、パズルのように「ココにこいつを使ったら、その残りをアッチに使って。」と考えてると結果的にそうなった。
コレは随分前にもらってきて、「こんなしっかりしたのは取っておこう。」と思い、寝かせてた材。 6㎜のこんな幅のある材はグラインダーで切ってると刃を何枚も取り替えて、えらく時間がかかる。 鉄材用のチップソーカッターならジャーンとあっという間に切れる。
加工する材料に応じて、道具の能力も比例させていかないといけない。 プロ仕様の道具も中古で買うと数千円で買えたりするのも少なくない。
こういう作業は別にあってもなくてもいいけど、趣味で作ってるのとは訳が違う。 脱石油、コタツも電気カーペットも使いたくない。 薪だけでの暖房と料理のためになくてはならない薪ストーブの製作のためにやってるのだ。 しかも、年々「もっとくした方が。」と進化させることは快適で楽な薪生活には必須。
材料が厚いので、4、0の溶接棒で電圧を上げてバリバリ溶かしてくっつけていく。 平面での溶接には随分と慣れてきた感がある。
手前の材料二枚分が延長される。 クランプを総動員して仮固定しての溶接作業。 片方からばかりつけると反りの原因になる。 両側から点付けして、改めて溶接する。
溶接作業の横では土歩が芋の養生をしてくれてた。 グッと気温が下がってきた。 サツマイモの保存はこれからが大事。 一つ一つ新聞でくるんで部屋の中で保管すると大丈夫。
側面の鉄板をつける。 こういう大型のものの溶接作業では本体を横にしたりできないので、側面の溶接が難しい。 どうしても、とけた材料がしたに流れてしまうので、ちょっと溶かして冷やしながらの溶接になる。
今回もらってきた鉄の廃材は全て6㎜と厚い。 しかも、かなりの量の加工になるので、一つ一つに時間がかかる。 最初は扉を直すだけの予定が、内側の補強と本体の延長と、ついつい改造内容をリッチに盛り込んでしまうから。 それもこれも快適で便利な薪生活を実現するにあたって、当然の労力なのだ。 それと、鉄工作業にも慣れて、このぐらいの材料を加工するには何を使ってどのぐらいかかるのかというのも分かってきた。 こういう「慣れ」は場数の積み重ね。 家もこのストーブも取りかかる時には設計図も完成予想図もない。 ある材料でやってるうちに、閃きと直感の繰り返し。
前回の日記で、「廃材天国見学会」の案内をした。 それはこの廃材の家なり、僕ら夫婦が醸し出す自給自足の空気感を感じてもらうためのもの。
こういう作業を13年も続けてきて、今だに進化発展を続ける。 その生活現場を実際に目で見て、空気を味わう。 必要とする者は来られたし。
でもねー。 この生活が最先端だ!とか言ってても理解出来るものが少ないのも分かって言ってる。 自給自足が社会の主流になったりはしない。 今後訪れるのは更なる二極化だ。 経済的、情報的、生活的、あらゆる意味において。
自給自足や田舎暮らしに憧れ、夢を実現する者は確かに増えてる。 それと同時に、「自分の責任を持った選択」にビビる者も少なくない。 間違いないのは性根を据えて自分の納得のいく選択さえすれば、楽チン快適生活を送れるのに。
文句や愚痴を言いながら納得のいかない生活に甘んじるのか? 政府や会社の方針に右往左往するのか? どっちがリスキーで、どっちが安定してるのか? どっちが苦しくて、どっちが楽しいのか?
社会にも自分にも不満のない生活を構築せよ!!!
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