正月明けにしょうたくん来廃。 山口から実家の京都に帰省してて、山口に帰る途中寄ってくれた。
「一日何か手伝いますよ。」というありがたい申し出に、しばらくほったらかしになってる風呂のリフォームを一緒にやってもらった。
http://kadoya.ashita-sanuki.jp/e712592.html 前回の作業が12/9の日記なので、ほぼ一ヶ月ぶり。 いつまでに完成させないといけないという期限はない。



何の世界でも材料は目まぐるしく変わる。 特に建築の材料の移り変わりは早い。 廃材をいじってるとよく分かる。 今流行りの窯業系サイディングなんかも、20年もすれば別の素材に取って変わられる。
どんどん流行りを作る。 古いものの問題を指摘する。 発癌性だ、シックハウスだ、耐震性がないと。 どんどん無駄に潰し、無駄に新築しないと成り立たない自転車操業界。

と調子に乗ってると、進行状況を見に来たあっこちゃんから、「ちょっと、暗くなるんちゃうん。」とダメ出し。 「ちっ、面倒くさいこと言い始めたぞ。」と内心思いながらも、後でやり直しとなっては更に大変なので、対応する。



今回、屋根の葺き替えという事から端を発した風呂のリフォーム。 大幅に脱衣室を広くして、脱衣室=ウォークインクローゼットという発想になった。 使った材料は全て廃材。 全くホームセンターに行く事なく、作業を終える事が出来た。 うちではこれが当たり前。

うちは風呂とトイレも半分外やし、別々の棟を軒で繋いである。 全て部屋の外が通路になっており、廊下がない。 それが薪生活だとか、コンポストトイレに都合がいい。 四角い箱の中に全ての機能を押し込めようとする現代建築の設計ぐらい選択肢が少ないものはない。 エネルギーと食べるものは買ってきて、ウンコは塩ビのパイプの中に水で流し込むという前提。 その構図を覆し、快適な自給自足を目指すのならセルフビルドに限る。 色んな自給自足生活者の家に行くが、うち程快適な生活動線を持つ家はない。

家とは展示しておいて眺めるものじゃあない。 毎日生活してて、イチイチこのコーキングの跡が汚いとか、この壁が歪んでるとか、この材が水平じゃないとか、気にならない。 実際にうちに来てみて、そういう事が気にならないのは、他人事だから。 そう、家ごときに対するこだわりを捨てろ!
「家」というものに対する価値観を低く設定する程楽に生きられる。 実際、35年もローンを払い続ける程崇高なモンじゃないぞ。 これが廃材で2軒セルフビルドした結論だ。
自分の人生も他人事ぐらいの勢いで軽やかに生きてみよ!!!