京北町の雅の所から、彦根の野遊の従兄の所へ回らずに、北上。 京都から滋賀に入ってすぐの所。 はるやが去年引っ越しをした場所。
まさに今、家を建ててる真っ最中。 「どっぽ村」という建築と農業の集団に相談して。
標高500mの山中に広い土地を見つけたはるや一家。
これは仮住まい用の家。 ここに住みながら、本宅を建ててる。
こっちが建設中の本宅。 豪雪を考慮して、高床式の下に薪を置いたり、作業が出来るスペースを確保してる。
基礎(と言っても、石の上に柄を置く伝統工法)や構造、屋根だけを大工さんにやってもらって、土壁塗ったり、外壁張ったり、床張ったり、コツコツ自分たちで作業を進めてる。
この新型の足場がカッコイイ。 こういうのに憧れる。
風呂やトイレは一階部分に作るんだそう。
これが2階と2、5階になる大きい空間。 キチンと組まれた仕口、すべて無垢材、グラスウールやスタイロフォームはナシ。 超気持ちのいい家。 自分ではマネしようとは思わないけど、やっぱり伝統工法は素晴らしい。
歩いてすぐに前の川で遊べる。 冷たくて気持ちいい。
小さい仮住まいは大勢で押し掛けたので、満員になった。 やっぱり手作りのご飯が美味しい。 同じ手作り派でも、よそで食べると色んなものが新鮮。 漬けものも微妙に違ってて、これが絶品。
建ててる家から更に高台に、これもどっぽ村の若い大工さんの仕事の東屋があった。 ここに小さく軒を伸ばして、かまどを作ることになった。 行く前から、土壁の材料が残ってて、何か作れる?と聞いてはいた。
はるやが10年以上昔にやってた店の廃材を使ってパパッと作った。 材料は何でも、置いとくと使えるもの。
これまた敷地内の石をみんなで運んで、土を詰める。
土を練って、ブロック状にして、積み込んでゆく。
http://haruyanahibi.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-4353.html その様子をはるやのゆみえさんがブログに書いてくれてる。 その4まで。
はるさんや子どもたちも手伝ってくれて、何とか一日で出来た。
僕とはるさんが作業中、子どもたちはちょっと離れたいいスポットに遊びに行ってた。
こっちは深くて飛びこめるので気持ちよさそう。
これは何と風歌くんが手づかみで獲ったアマゴ。
帰ってくると家の中では、野遊と太郎くんがひたすらマンガを描く。
この二人、屋根の上でもマンガを描く。 似たような年齢で興味も似てれば、お互いに触発しあう。 こういうのは見てても楽しい。
廃材天国も狭くはないけど、たかたが600坪の市街地郊外の田んぼを利用して建てた。 はるやの土地は何千坪という広大な土地。 しかも周りは森。 間伐してる杉など自由に使ってもいいそう。 間伐材というと細いのかと思ってたけど、捩じれた木は製品にできないので、価値がなく太いのでも伐採されてた。
目の前はアマゴの獲れる美しい川。 心底羨ましい。 でも、ないものねだりはしない。
たったの1週間留守にしてた、丸亀の廃材天国に帰ってきてそう思った。 「久し振りの家やーーー。」と子どもたちも口ぐちに喜びの声を発する。 やっぱり自分家がいい。 何しろ自分にとって、快適なように作ってあるから。
そう再認識するためにも旅っていい。 他の家族、違う価値観、色んな環境。
ゆみえさんのブログの中で面白いことが書かれてた。 太郎くんが、お互いの家族の共通点を「家族で楽しいことしてる所。」と言ってたそう。 これは名言や。
楽しくないと続かない。 しかも、いつも一緒に居る家族で価値観がかけ離れてると大変。
一緒に作業する。 一緒にご飯作る。 一緒に食べる。
その何でもない日常に価値観の共有ができる。 前回の日記でも書いたけど、京都の街中のレストランよりも家で食べるご飯の方が遥かに美味しい。
自分で一から作っていれば、家のごはんが「何で美味しいか?」ということも、店のごはんが「何で美味しくないか?」ということも理由が分かってしまう。 今回の旅で、子どもたちは素晴らしい仕事をしてる店のご飯は美味しいということも知ったのもよかった。
やっぱり旅はいい。 これからも年に一度はこうして、初めて訪れる場所に行こう。 そのためにも自由な生活は辞められない。
いくら出店を頼まれようが、廃材建築の依頼が来ようが、家族の時間がなくなってまでそれらを優先する理由がない。 これは「稼がないと生活できない」という順番を変えたから実現したのだ。
生活=生きること=医食住、エネルギー。 これらは自分の体を駆使して成し遂げる。 そしてそれを妨げる自由な時間を明け渡すことは、何を差し置いても絶対にしない。
同士の生活に触れ、益々意を新たにした。 とはいえ、淡々と薪でご飯炊く生活は何も変わらない。
帰ってすぐ、大量のネギを頂いた。
白い部分でネギ醤油を作って、ドレッシングに。
ほとんどネギ! ネギとじゃがいものグラタン。
暑くても、この快適生活は辞められない。
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