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減築現場完成、最後の仕上げの様子

やっと!

待ちに待った!!

神戸の減築工事の現場が完成を迎えた!!! 現場の道具や資材は全部持って帰り、職人チームも解散した。

それでは8週目と、+α最後の仕上げの報告~。


最後のサッシドアが届き、入れる。 ここから屋根に出られるようにという要望で作った。


ニジリ口のような小さなドア。


樋受けをつけて、樋をつける準備。


前田さんと野遊がつけてる所。


家の裏側にも。


キッチンパネルを貼ったり。


これは手作りキッチンカウンター。 シンク部分だけ買って、後は造作する。


ジャン! シングルレバー混合栓もつけた。


こちらは洗面台。


セラミックの洗面ボウルがいい感じ。


水周りにはこの、ウッドロングエコという塗料を塗る。 これは施主の福田さんが見つけて来たもの。 ハーブと天然鉱石で出来ており、ケミカルなものは使われていないとか。


水で粉末を溶かしてシャバシャバ状の液体にして、ハケで塗る。


塗ってる所。


この写真では分かりづらいが、塗った後。


洗面台にも塗った。


ビフォー、アフター。 白い木が、シックなグレーに変色。 これで、水に強くなるそうな。


マスキングしてコーキング。


ジャン!


発注してあった浴槽も届いた。


松田しょうたくんが既存の風呂を撤去してくれた後、更にカッターを入れる。 新らしい浴槽の方が大きいから。


ハツッて、ぐんと大きくした。 古い浴槽は全長1m、新らしいのは1.2メートル。


これはあさみちゃんがアスファルトフェルトとラス網をタッカーで張ってくれてる所。


昔の浴槽は深くて狭い。 今の1.2mのものは浅いので、足を置く部分をレーザーで水平を出して底上げする。


壁面にモルタルを塗って、底にはガラを詰める。


奥の二方がタイルの内に入るため、あまりにもギリギリでエプロンが入らない、、、。 この後何度もダイヤカッターで削っては置いてみるというの工程を繰り返すことに。


いよいよこれで正式決定。 手前のエプロンも上手く収まった。 しかし浴槽の右にはエプロンがなく、ポッカリ空間があいている。


どうやって埋めよー? と考えてるうちに、台所土間の時に使った石の余りが目に入った。 これをダイヤカッターでカットして使おう!


淡路のマサが、サーモスタット付きのシャワー水栓をつけてくれて。


浴槽の右にピッタリした石も入って完成!


洗面台も混合水栓がついてバッチリ。


これは野遊担当の猫の出入り口。


フリー、中からだけ、外からだけ、ロックと4種類の切り替えがワンタッチで出来るスグレモノ。


これは工事用に裏の取り壊したブロック塀に扉を付けている所。


こんな感じ。


吹き抜けから、屋根に出られる部分にはロフトと階段バシゴが!


別の角度から見るとこんなん。


家の裏の排水工事。


こんな感じに繋いで。


モルタルで埋める。


これは吉村しょうたくんと、施主の福田さんが取り組んでるパーゴラ作り。


チェーンソーで切り込んで。


これにも、ウッドロングエコを塗って完成。


これは庭に転がってる石。 これで何作るんでしょう?


モルタルを詰めながら積んで。 完全に即興の思いつき工事。

石はそれぞれに大きさや形がマチマチ。 一度置いてみてシックリこなくても、何度も角度を変えながら置いてると、ピタッとハマる所がある。 そこが即興石積みの面白い所。 そして、何度もこういう即興作業になれてくると、恐ろしく速く出来る。 おそらく、僕の作業を見てた他の人はビックリした事と思う。 でもこれは自慢でも何でもなく、やってるうちにドンドン出来るようになるもの。


このぐらいでいいかな。


松田しょうたくんに頼んであった木の部分を乗せると。 はい、ポストの出来上がり。


屋根として大型の石を乗せて、掛け金をつけて完成。

と、ここまでが8週目の作業内容。 ここで金曜の夕方になり、作業は終了。


みんなで鍋パーティーで打ち上げ。 打ち上げ中に施主の福田さんから、嬉しい提案が!


壁にみんなの名前を書いて欲しいと!

中々人ん家に名前書かせてもらえないでー。 松田しょうたくんとあさみちゃんは端っこで写っていない、、、。 ここに書いていないメンバーも居る。

ほんと、各地からみんなよく集まってくれた。

僕の香川からでも片道3時間弱かかる。 それを毎週行ったりきたり。 野遊と丸亀市内のフミくんも一緒に通ってくれた。

一番遠いのは山口の松田しょうたくん。 淡路からはマサと吉村しょうたくんにカズミくん。 高知からは「笹の家」の洋介さんと、地域おこし協力隊の石原さん。 同じ兵庫県内からは金久保さん。 地元の明石からは前田さんとあさみちゃん。 半日だけ来てくれたのは、西区の直人、ちゅう太郎、いおりくん。

施主の福田さんは毎日京都から通って下さった。

ここで、職人チームは解散。

完全に住み込みでの合宿体制だった。 工事が進むにつれ、外でテント張ったり、外で料理したりとサバイバルな現場だった。 だけど、それがまた楽しかった。 ほんとに濃ゆい二ヶ月間だった。

最後の最後、次の週の月曜日に日帰りでマサと二人で石油給湯器の繋ぎこみと、トイレの設置に行った。 地元の前田さんとあさみちゃんも駆けつけてくれた。


旧の便器を外す。


水洗トイレのタンクがあって、出来てなかった後ろの壁面を張る。


クッションフロアを貼る。


設備のプロ、マサの腕の見せ所。


難なく設置完了。


こちらは石油給湯器。 これは手強そー。


減圧弁やバルブをつけて配管して。


追い焚きの循環ホースと銅管の繋ぎこみ。


リモコンの取り付け。


灯油を入れて試運転。


湯が出たーーー!! この後湯をはって、追い焚きも確認した。


ほんとイイ家に生まれ変わった。


これがビフォー。 6月に下見に行った時の写真。


こちらがアフター。 全く同じ位置からの写真。 信じられないぐらいの変わりよう!!


室内からのビュー。 庭が広くて、縁側に座ると気持ちいい。

最初は正直、 「この家を直すのか~!?」 と、躊躇した。


下の道路からはこの階段を上がってしか、家に入れなかった。 しかも、下の道路も狭くて軽トラを停めただけでも、他の家の車が通れなくなるような道、、、。

たまたま、家の裏の月極駐車場が2台分空いてて、更にその隣の空家の駐車場が2台分借りられた。 それとこの家が持つ道路の下の駐車場と、大勢での作業が出来る条件が上手く整った。

上手く行くには、こういうシンクロが欠かせない。

たまたま駐車場を空いてて、 その駐車場のオーナーがブロック塀の一時撤去を許可してくれて、 メルマガで呼びかけたら、優秀な人材が集まり、、、。

ほとんどあり得ない偶然の一致が重なった、一期一会の現場だった。

施主の福田さんには、 「よくこういう条件の家をわざわざ買ったなー。」 と思ったもの。

そして更には、 「よく廃材天国にメールして僕に頼んだなー。」 と強く思った。

こうして上手くいったからよかったようなもので、 「もし万が一、僕が要望に応えられなかったらどうしよー。」 と、不安材料は山ほどあった。

しかし!

こんな変わった依頼はちゃんとした工務店や建築会社には頼めない。 もちろん福田さんも設計事務所や工務店に相談したらしい。 でも、こんなに条件の悪い中での減築という工事は相当やりたくないみたいで、見積額がヤバくなるそう。

そもそも、道路が細すぎて再建築不可という物件。 現実的にこういう物件がどんどん空き家になっていってる。 丸亀でも、駅の裏の方にそういう条件の場所はあるし、うちの弟が買った漁村の立派な家もそう。

そこで、廃材建築家の僕に依頼が来たという流れ。 繰り返すが、実はこんなに上手くいく見通しは見えてなかった。

それでも、引き受けたのは 「面白そう!!」 という好奇心からだ。

二階部分を解体して一階にする! しかも、無垢の板や漆喰という自然素材中心! 細かな仕上げよりも、実質本位を求める施主の福田さん!!

これは、淡路のマサや山口のしょうたくんを呼んで大勢でやろう! メルマガで呼びかけたら、何人も反応があった。 福田さんは現場に住み込みながらを許可してくれた。 駐車場も確保出来た。

と言うように、 「面白そうやから、やりたい!」 という僕のモチベーションが次々を引き寄せを起こしたのだ。 そういう意味では偶然の一致により、たまたま上手くいった訳ではないぞ。

「やりたい!」 という強烈な衝動から、全てが動き始める。

上手くいくかどうか? それはその衝動の大きさで決まるのだ。

解体屋に掛け合って、廃材をもらい始めて建てた一軒目の家がその象徴だ。 あのバラックからすれば、よくこんなに美しい家が出来るようになったものと感慨深い。

それでも規模やクオリティーこそ違えど、どっちも超えなければいけないハードルはハンパなかった。

難しい事に挑戦する事に躊躇してる人にプレゼント♪

そもそも、難しくない事だけをし続ける安全な人生って退屈ちゃうの? もちろん、難しくて嫌な事に無理に立ち向かう事はナンセンス。

おもろい事に向かうワクワク感により、あらゆる難関を超える事が出来るようになる。 ムシロ難関が大きい程、それを超えた歓びが大きい。

よく言うじゃん。 不可能な事は思いつかないって! 人間の創造力は等しくみんなに備わっていると言う。

ただ、どこにそれを発揮するか?

自分に合ってる分野じゃないと、当然上手くいかない。 無理して嫌々するぐらい醜悪な事はない。

誰だってやりたい事しか出来ないのだ。

さあ、次は何しよーーー♪♪♪

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