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海水を汲んできて自家製塩作り②海水を煮詰めるために即席の窯を作る

海水を汲んできての塩作り、二日目。

二日目の早朝、まだ暗いうちに布団の中で、パラパラと雨の音が!

雨!!

塩作りに雨は大敵! 折角一日かけて煮詰めて濃くした海水が、雨で薄まってしまうー!!

前日の夜中まで外に移動式カマドを据えて、海水を炊いてた。 もちろん、そこへ置いたまま寝てた。 天気予報も朝から雨ではかったし、、、。


急いで飛び起き、天ぷらカーの車庫にもなっている、廃材ソーラーの乗っている深い軒に移動した。 移動と言っても、ナミナミと海水が入った鍋の移動は大変だった、、、。 移動と同時にすぐさま点火! 朝メシ前という例え以上の、ソコソコの労働になった。

ここなら海水に雨が入らないのと、すぐ隣に薪ストーブ用の薪もある。 雨が一日降ってたが、ここで炊けた。


反対側からのビュー。 天ぷらカーから常に海水を供給出来る体制。

しかし二日目に入り、この移動式カマドの管理は結構めんどくさいと思い始めた。 2つの焚き口の世話は忙しい上に、薄い鉄板製の窯は熱効率が悪い。

海水が蒸発した分だけ、新たな海水を足しつつ炊いてるが、中々、、、。 やっぱ、ちゃんとした窯があったらなー。 即席で鍋を乗せる窯を作るか! 確か、古い耐火煉瓦があったな。

窯を耐火煉瓦で作り、縦長にして奥に釜を並べれば、焚き口も一つになり、薪をくべる手間が減る。 手間が減るだけじゃなく、燃費もよくなる。

いつもは、「大量にある廃材を減らした方がいいのだ!」と豪語する廃材天国の主人である僕。 その僕も実際に、海水を炊いて塩を作ろうとしてみて早速実感した。

塩を作るには焚き物の消費量がハンパじゃない!

「海水を炊く前に、いかに濃縮するかが塩屋の使命だ!」 と仰るのは、天草塩の会の代表、松本さん。

松本さんも廃材を山積みして塩を炊いてるが、広大な流下式の塩田で海水を濃縮してから炊く。 炊く前にいくら濃く出来るかが、炊く労力や焚き物の節約につながる。


塩田はすぐには無理だが、古い耐火煉瓦で、窯を作ろうと思い立った。 しかもこの耐火煉瓦を置いてある場所が丁度いい。 雨の当たらない場所で、普段邪魔にならないスペース。


早速耐火煉瓦をどけてみる。


土を入れて、斜面を作る。

何故か? 炎も熱も上にいく性質がある。 陶芸の窯は斜面に作るのが基本。


最初は適当に土を搬入する。


写真では分かりづらいが、奥に勾配をつけてある。


これはこの夏からしばらくかけてやった、子ども部屋の壁面工事でも使った、練った土。


耐火煉瓦の下に泥を敷いてレンガを置く。


上に乗せる鍋に合わせて幅を決めて一段目の煉瓦を置く。 3段にした。


一番前は煉瓦4段、次は3段、奥は2段と、奥へ行くにしたがって高さを低くした。


焚き口と煙突も作ってみた。


一番手前にはこの大型の釜を置く。 直径60㎝、高さ50㎝という大型の釜。 これはうどん屋の茹で釜をもらったもの。 海水を汲んできた直後、底の排水口の穴をステンレス専門の鉄工所に出して、塞いでもらうように頼んであった。


さすがはプロの仕事! 両面からピッチリと溶接してある。

さあ、窯は出来た!! 即席だが、これで十分。 先日の仁尾町の「カフェ・ド・フロ」の粘土で作る窯作りと、打って変わって速く出来る。 これが耐火煉瓦で作るメリット。

これで、海水を入れる鍋釜が3台体制になる! しかも、最後に登場した釜が最大なので、何とも心強い。

初日が終わり、布団の中で色々考え、閃いた耐火煉瓦で作る塩窯構想。 文字通りあっという間に形になった。

これで、次の朝には3つの鍋釜を並べて火を入れられる所が見えた!

イキナリ海水汲んできて、炊いてみてやってみる。 どうも、これでは300ℓの3%の海水を 塩が結晶化する27%まで濃縮するには時間がかかり過ぎるぞ。 耐火煉瓦を使って即席で窯を作ろう! やりながら現場で、直感と即興でこんな感じかな?と考える。 何とか形になる。

これが、ごくスムーズな順番。 この閃きから完成までは夢中で、時間の経過は覚えてないぐらい。

このスムーズで明快な流れに、横槍をイロイロ入れ出すと、遅々として進まない。

思いついたアイデアを人に相談したり、 法律に照らし合わせたり、 こんなんでいいのか?と思い悩んだり、 上手くいかなかったらどうしようと、心配してみたり、 失敗したら何て言うわれるかと、ビビッてみたり、、、。

これらの横槍は全てブレーキだ。 これらの原因の大半は、 「やりたいからやる。」という「純粋な自分の衝動」 以外のイラン事。

自分の思いつきは、まず自分で形にせよ!

一度形になるまでやってみて、それを発展させるために人に相談するのはいい。 もしくは、販売する時に法的な所をクリアするには?と調べるのも建設的。

まず、最初のパッションからの行動ぐらい楽しい事はないのだ!!

「やりたい!」と思う事はアレコレ考えずにやってみろ!!!

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