塩作りも最終段階に入った。
塩分濃度26%の濃ーい塩水。 ここからは、薪ストーブの上でコトコト煮詰める。 300ℓの海水がここまでの量に濃縮したのは、感慨深い。
実は、一月三日に天草の松本さんが、廃材天国に来てくれた!! 徳島のご実家に帰られたついでもあって。
その時に、電話では聞けないような細かい話を聞けた。 どういう風にやってるかという、うちの塩作りの実態を見て頂きながら。
ベテランの松本さんの話は、全てにおいて参考になる。
これは、ぶっつけ本番で僕がやりながら聞くから、吸収力は120%になる。 やってもないのに、机の上の勉強として聞いたって、効果は何分の一にも満たない。
セルフビルドの家作り 手作業での田んぼや畑 手づくり料理 味噌や梅干し作り 薪ストーブを溶接して作る ピザ窯作り 井戸掘り 廃材ソーラー発電 などなど、、、。
これら全てに通じる。 僕は全部ぶっつけ本番。 予め勉強したり、練習したりはしていない。
そもそも、自分の自給のためのものに、勉強や練習なんて要らない。
やりたいからやる ↓ やってるうちに見えてくる ↓ 益々楽しくなってくる ↓ 気がつけば、何とか形になってる
しかも、それを一度や二度じゃなく、何回もやってると、どんどん経験値が増す。 そして、自分なりの独自理論が完成されるのだ。
これはネットにも本にも書いていない、珠玉の叡智だ!
と、盛り上がってきた所で塩作りに戻ろうか、、、。
温まってくると、すぐに結晶が始まった!
キラキラと光り、四角い結晶! 明らかにカルシウムの結晶とは違うのが分かる。
見る見る成長してゆく。
面白いように結晶が進む。
薪ストーブの上に二日間ぐらい乗ってたので、料理は塩の周りで、、、。 大きな鍋が二つ乗ってても、周りで料理出来る所がこの自作ストーブの能力。
水分がほとんどなくなり、塩が大量に結晶した。 この水分はニガリ。 ニガリは畑に撒いたりすると、作物にすんごくいい。
薪ストーブから外す。
ザルの上にサラシを敷き、ニガリごと塩を打ち上げる。
500ccのペットボトルが小さく見える程たくさん出来た! 5㌔ぐらいはある。 毎年、味噌作りに10㌔ちょいは使うので、今回の量をもう2回やると、一年分の塩が自給出来る計算になる。
今回も松本さんが、天草の塩をお土産にもってきてくれた。
この裏面の文言は究極やと思う。
この素晴らしい塩が500gで1000円!! これは自分で作ってみたら、ほんとに安いと思う。 今回の塩を絶対に売ったりしたくないもんねーーー。
松本さんは海からポンプで一度に10tという海水を汲み上げる。 それを地下タンクに蓄え、この広大な塩田を循環させて、濃縮させる。
更にそれを天日小屋で天日塩にしたり。
この巨大な釜で煮詰める。 この釜は去年の春に僕が溶接して作ったもの。 こういう素晴らしい仕事の一端を担ってるようで、嬉しい限り。
今までは、この松本さんの塩を買ってた。
しかし今回、こうして、実際に塩が出来た。 自給を目指すからには、数百グラムという単位では話にならない。 そういう意味では、 「3回海水汲んで来たら、一年分自給出来るんかー!」 というのが、分かったのが大きな収穫。
それを一度にするためにタンクを1tに拡張してもいいし、汲む労力を軽減するためにポンプを導入してもいい。
要は、「一度やってみる事で次が見える。」
ここ、ポイントやで!!
こういう展開は、実践してみない限り実感が湧かない。 実感の湧かない事には、 「よっしゃーーー!!!」 という、全力のモチベーションは傾けられないのだ。
「ほんまに出来るかなー、、、」 というモヤモヤした状態。 いつもそこから始まる。
布団の中でアレコレ考える。 朝になり、タンクを洗って海水を汲みに行く。
ココだ!!!
ここが最重要起点だぞ!!! その後で、ネットで調べたり松本さんに電話して聞いたり、具体的な展開が始まる。
何もしないうちに、確実に出来る納得の出来る方法を探してはダメダメ!
一つやってみてから、次の閃きが来る。 それから先輩に聞くと丁寧に教えてもらえるというもの。
やってみろーーー!!!
廃材天国HP http://haizaitengoku.com/
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