廃材天国内の菜園は2箇所に分かれており、キッチンのすぐ前の方は土を足してかさ上げしてある。
こちらの第二菜園は元々の田んぼの土のまんまだった。 畑は水はけが一番大事。 花崗土を入れてかさ上げする事にした。
近所の土建屋から「残土」として出た花崗土をもらってあったがあった。
新しく造成して建てた新築の家に、合併浄化槽を入れる時には再度花崗土をユンボで掘る。 入れたばかりの花崗土でも、掘り返すと残土という産廃扱い。 少しでも草やコンクリのカケラや何かが混入する可能性もあるので、業界ではそれが常識。 「いつでもええから、出た時に頂戴。」と頼んでおくとこうしてもらえる。 こういうのはすぐには間に合わないが、長期的な視野で捉えると必ずもらえるもの。
随分花崗土が入ったので、トラクターで耕運する。
次はコレ。 すぐ近くの市の浄水場から出る砂。 年に一度浄化槽に沈殿した砂をさらえる。 適度に藻なども混じって、畑に入れたい人に引っ張りだこで貴重なもの。 これも慌てずに頼んでおくと、順番が回ってくる。
砂を入れてまたトラクターで攪拌してと繰り返す。 早速鶏が寄って来て、突っついたり砂浴びしたりし始めた。
毎日夕方には鶏を小屋から出す。 夕方までは鶏小屋の中で餌を食べたり、卵を産む時間。 4時以降には放すようにしてる。 暗くなると自分で小屋に帰るので、その後人間が戸を閉める。 一日中放し飼いにして、思わぬ所に卵を産んで探すのに一苦労した経験からこうしてる。
なので、こちらの第二菜園にも柵を作って、鶏から守る必要がある。 材料はいくらでもある。
まず杭にする細い丸太とフレームにする角材を用意。
丸鋸で尖らせる。
廃材なので釘が出てる。 バールで抜くのもめんどうなので、ハンマーで叩いて邪魔にならないようにする。 こんな菜園の柵ごときに要らん手間はかけない。
大きなカケヤで杭を打ち込む。 土歩に持ってもらえるが超助かる。
フレーム完成。
次は貴重な板系廃材の出番。
僕が丸鋸で挽いて、土歩がテッポウ(釘打機)で留めてゆく。
板だけでは足りなさそうだったので、そろそろ燃やそかなと思ってたコレも採用した。 電線のリールの廃材。
本当にあっという間の作業で完成。
解体現場で獲ってきた戸の蝶番をつけて、適当に廃材をつける。
丁度いい幅のゴツイ板があったので、これで完成。
得意の雑木での掛け金もササッとつける。
これで鶏を放しても、大丈夫。 あっこちゃんが早速これからの冬の野菜を蒔こうとしてる。
トラクターで混ぜたサラサラの土で思う存分砂浴びして気持ち良さそう。
土の作業は結構大変で一日かかった。 花崗土や砂はもらって何年も放置してるので、まず草刈りからというのもあって。 しかし、柵作りは土歩と二人で半日もかかってない。 この驚異的なスピードが廃材利用の得意とする所。
「ここにこんなん作りたいな~。」と考えて、少しだけアイデアを練る。 廃材置き場をウロウロして、「コレ使お。」と閃く。 で、実際の作業に3時間。 色々経験してる僕でさえ、実際に終わってみると、「もう出来たが!」とビックリする。
ホームセンターに行く事もないし、スマホで「柵 作り方」と検索する事もない。 廃材利用のスピード感は「ダメになったらまたすぐに作り変えよ。」というフットワークに起因する。 僕からしたら当然やけど、こんな柵ごときに水平や垂直など一切計らないし。
素人程、キッチリした事をやりたがる。 まあ、日曜大工初心者なんかは微笑ましいもの。 しかし、何でもかんでも美しさやキチッとさを求めると、、、。
労力がかかる 遅い イライラする サクッと終わらない
と、ロクな事がない。 事実、プロの大工さんだって見えない部分には必要最小限の手間しかかけない。 その方が施主にとっても早くいい仕事が出来ていいに決まってる。
何より自給自足なり百姓というのは、自分の生活に必要な100の仕事を全てこなすのだ。 かける労力は必要最小限だ。 もちろん「これは大事やし!」という事には労力をかける。 その辺りが直感的に分かってこないと、自給自足は長続きしない。
自分一人でやってて、「こんなペースでやっとれるか!」と分からない方がどうかしてる。 やってりゃ分かるんだ!!!
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